こんにちは！武田塾高田馬場校です！
突然ですが、日比谷高校って皆さんご存じですか？
簡単に言うと、公立トップの進学実績を誇る、都立の名門高校です。
夏目漱石や谷崎潤一郎も通ったことがあります。
今回は、元日比谷生の私が、日比谷高校ってどんな学校だろう？という疑問に正直に答えていきたいと思います！
ハイレベルな授業
概括
授業は一コマ４５分です
そう聞くと、少なく聞こえるかもしれませんが、常時7限まであります！
そして講演会等があると、8，９限が増設されます。どうしても授業を詰め込みたいという先生方の悪意、いえ善意が感じられますね！
そもそも文系理系に分かれるのが三年生になってからなので、それまで文系も理系も互いの不得意科目含めてあらゆる教科を詰め込まれます。
そのくせ授業の難易度も高いし、スピードも速いし、宿題も毎回出るし、小テストも毎週あるのでたちが悪い笑
具体的な事例を紹介（英語）
特に英語科の圧が強いですね…
まず教科書を進めるスピードが爆速です。
私の時は、１年生では冬休み前に教科書が終わり、２年生に上がると夏休み前に教科書が終わり、３年生の四月にはついに、「教科書は家で各自で進めろ。考査には出すぞ」という悪魔のような教員の声が、虚しく教室にこだましました。
教科書って自習課題だったんだ…という新事実の発覚に愕然としたのを今でも鮮明に覚えています笑
教科書を終わらせて何をするのかというと、入試長文読解だったり、英語でのディベートだったり…
特に英語のディベートは、一つのトピックに対して「賛成」と「反対」の二つの立場にグループごとに分かれ、それなりのデータや資料を集めて英語で論じなければなりません。
さらに、それを聞いて相手が即興で出した反論に、こちらも即興で返す…という。
英語力はもちろんいるけれど、それ以前に日本語できちんと言えるかどうかも問われる作業なので、私のようなコミュ障の自尊心は粉砕されます。
このようなアスリートを育成する授業を通して、入学時に抱いていた希望溢れる瞳は輝きを失い、周りを見渡しても「英語は…得意科目だったんです」という哀愁漂う声が聞こえるようになります。
私もクラスに２，３人いる帰国子女と頭脳を交換したかったです。
英語以外も、とにかく進みが速いです。
例えば古典の一年の春休みに出されたワークは、先生に「普通の学校だと三年生が使っている」と言われました笑。一年生で古文も漢文も文法事項は全部終わるのでさもありなん、という感じではあるんですが、感覚がバグります。
それでもおかげでだいぶ鍛えられました！必死に勉強してよかったと思っています。
授業のデメリット
授業はハードなのでやっぱり文句も聞こえてきます笑
私は文系なのですが、文理に分かれるのが三年になってからなので、理科の基礎科目（物理基礎とか）も理系と一緒に受けました。そうするとどういう事態になるかというと、ちょいちょい「基礎」が外れて、理系の範囲にまで進出してくるんですよね…
これは理系にも言えて、明らかに受験に必要がなくても、高濃度の世界史や日本史を学ばなくてはいけなくなる…
三年生になって、授業が選択式になって解決かといえばそうでもなく、ほとんどの人が入試で使わない政治経済が必修科目として、満を持して登場してきます。ヤメテクレ…というのが切実な声だと思いますよ（悲鳴）
私が三年生の時に、当時の一年生の代から、歴史科目の分類が大幅に変わったみたいですが、たぶん日比谷高校での学習量はほとんど変わらないんじゃないかと思います
「幅広く教養を…」という崇高な理念のもとに授業計画は作られていますが、身につかないと授業をしても意味がな(ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ)
実際、天才という名の異星人をのぞいて、自分の使わない科目を本気で取り組む人は学年が上がるにつれて少なくなっていくように思います。
逃げではなく戦略的撤退なんです。これは。
絶望のテスト
日比谷は前期と後期の二学期制です。
そのため中間考査、期末考査は計4回あるのですが、そのほかにも外部の模試を校内で強制的に(笑)受けさせられるイベントがあったり、先生たちが腕によりをかけて作った「実力テスト」なるものがあります。
この実力テストがとにかく大変なんですね…
一応習った範囲で解けるといえば解けなくもないんですが笑、はっきり言って一部の頭の構造が違う異星人でないと、歯が立たない。
数学の平均点は２０点台だった記憶があります。
一般に、苦手な人でもある程度取れる、といわれる国語でさえ平均点が４０点台ですからね。
自分で言うのもなんですが、公立トップクラスの頭脳が集まって平均点がこれだと救いようがない…
でも一部の異星人たちは９０点台をたたき出すんです
キッショ。なんでわかるんだよ（これって誉め言葉ですよね？）
一方、定期的な考査は、きちんと授業の復習をしていればある程度の点数はとれます。
一年生の最初のテストの結果を見て、きちんと点数を取らせる気はあるんだ、と謎の感慨を覚えたことは記憶に残っています笑
（学年が上がるにつれて怪しくなってきますけど…ね笑）
全力で取り組む行事
星陵祭
三大行事、といって、体育祭と合唱祭と星陵祭があるのですが、やはり一番盛り上がるのは星陵祭です。
９月にある文化祭のことで、全クラスが演劇をやります。
９月にあるということはもちろん、三年生でさえ準備期間は夏休みに丸被りです…（悲鳴）
先生は「行事に全力で取り組んだ人が入試でもいい結果を出すんだ」とまことしやかに言って発破をかけますが、あくまでも相関関係であって因果関係じゃないですからね！異星人以外の方は注意してください。己の才覚を過大評価しないようにしましょう！
さて、それでもやっぱり三年生の演劇はすごい！圧巻の歌唱力と演技力で観客を魅了します。
たまたま大賞を受賞した演劇（私の代はアラジンでした）を見ることができたのですが、感動しました！歌も踊りも演技も格別にうまく、またアドリブで観客に合わせてギャグを入れるなど、まったく飽きることのないひと時を過ごせました。
皆さんも星陵祭に行ったら是非三年生の演劇をのぞいてみてください！早くいかないとチケットが取れません。
余談（修学旅行が中止になった話）
修学旅行は二年生の三月あたり…のはずです。
なぜ「はず」なのかというと、私がいたときはちょうどまだコロナに警戒していた時期なんですよねー。
結局中止になって、京都・奈良（ものすごい定番笑）に行く代わりにやったのが、「日比谷高校の周辺を探索する」という不可解な行事…笑
本当は一年生の時に、地理の授業の一環でやるものだったらしいんですけど、私の学年は入学の時にコロナがドストライクしてきたので、オンライン授業に次ぐオンライン授業で結局できなかったんです。
担任曰く、「京都・奈良でやるのと同じことを日比谷高校周辺でやるだけ！（語気強め）」だそうですが…だいぶ地理科に忖度している気が笑。
メキシコ大使館と国会議事堂とあらゆる官公庁が集う、コンクリとガラスの集積地みたいな日比谷高校周辺を、コンビニさえ茶色に染める京都・奈良と比べるとちょっと…笑笑
他の都立高校はよみうりランドに行ったところもあるらしいのですが…日比谷の予算は全部SSHに回っているんでしょうかね～
最後に
日比谷高校の様子について、明け透けに書かせていただきましたが、どうだったでしょうか！
色々と良い面や悪い面を書きましたが、やっぱり日比谷に行けて、いい仲間と出会えてよかったと思います。
本音を言えばもうちょっと文理選択早くてもいいと思いますけど…受験勉強がつらくなるので笑
日比谷高校に興味を持ってもらえれば幸いです(＾ー＾)
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