こんにちは!武田塾 吹田校です🌼
今回は、関関同立それぞれ大学ごとの化学の特徴について徹底解説&比較をしていきます!
受験科目で化学を選択する方は必見の内容となっていますので、
是非最後までご覧ください!
今回は大阪大学 薬学部在学中の吹田校在籍の講師、野木先生に執筆してもらいました✨
【関関同立 化学】はじめに…
学校ごとの傾向をしろう
基本事項は武田塾生や独学で進めているのであれば、参考書。
塾や予備校に通っている子であれば、授業で学んでいるはずです!
武田塾にもルートというものがあり、関関同立レベルにはここまでやれてほしいという参考書があります!
(ルートが欲しいという方は、無料受験相談でお渡しできます!)
ただ、それだけでは当然ながら、知識を身につけているだけになります。
学校ごとのカラーや出題方法を意識したうえで、取り組んでいかないと
知識はあるはずなのに…なかなか過去問は解けないとなってしまうので、
しっかり傾向と対策を学んでおく必要があります!
化学の勉強法
化学の勉強法は武田塾チャンネルのyoutubeをぜひご覧ください!
ちょっと長めなので、本当に困っている方用です!
このブログをみて、いきなり学校別に対策するのではなく、
基礎をしっかり固めてから、関関同立の学校ごとの違いを理解して進めていくことが大切です!
ただ、現時点(10月中旬)時点では、今年の受験生は
イチからすべてやるのは時間的に難しいので、
頻出単元を理解して、そちらの基礎から取り組むのはむしろやるべきです!
【関関同立 化学】関関同立の化学徹底比較
今回は関関同立の化学についてです。直近3年からみた傾向で比較しています。
まずは立命館大学からです。
立命館大学
立命館大学の過去3年間の出題範囲一覧です!
2022年(2/3) | 2021年(2/3) | 2020年(2/2) | |
大問1 | アンモニアの無機化学 | 化学基礎からの出題+溶解度 | 炭酸ナトリウムに関する無機化学 |
大問2 | 酸化還元滴定 | 銅の無機化学 | 化学平衡・溶解度積 |
大問3 | 有機化合物の構造決定 | カルボン酸・脂肪に関する有機化学 | 理論化学と有機化学の融合問題 |
大問4 | 糖/タンパク質/脂質に関する高分子問題 | フェノール樹脂などに関する高分子問題 | C3H6Oの異性体の問題 |
出題される分野は無機化学から高分子化学まで万遍ないというのが正直な感想です。
しかし、どれも有名問題ばかりなので、問題演習を多くこなせば必ず解けるようになる問題がほとんどです。
一回やったことがあれば解ける問題が多いのですが、解いたことが無くても丁寧なリード文がついているので諦めずにリード文を読んだら解けると思います。
また、正確な基礎知識がないと解けないような穴埋め問題もおおく見受けられます。
そのため、教科書の内容を一字一句、また範囲の漏れが無いように暗記した方が良いと思います。
まとめると、問題の難度はそこまで高くないのでいかにミスなく解けるかが重要だと思いました。
対策は、基礎問題精講や教科書傍用問題集を何回も解き基礎的な知識を付けた上で、
重要問題集に手を出して2周くらいしてみると良いと思います。
同志社大学
次は同志社大学です!
いずれも全学部入試 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
大問1 | 遷移元素の無機化学、結晶の計算問題 | 電気化学 | 酸素に関する無機化学 |
大問2 | 熱化学方程式、化学平衡などの理論化学総合問題 | 気体・蒸気圧の計算問題 | 溶解熱・コロイド・溶解度積などの理論化学総合問題 |
大問3 | マルコフニコフ則、オゾン分解など有機化学に関する問題 | ナイロン、ゴム、でんぷんなどの総合的な高分子問題 | 元素分析・有機化学の構造決定 |
が出題されていました。
同志社大学の特徴は総合問題が多いことかなと見てて感じました。
難易度も立命館より高いです。
というのも、問題集に載っている有名問題が頻繁に出題されているわけではなく、リード文を読んで自分の頭で考えながら解く必要があるからです。
そのため立命館の対策に加えて、国公立大学の入試問題などを一問一問時間をかけてじっくり解く練習をする必要があるかなと感じました。
一方で立命館ほど基礎知識を問う問題が出ているわけでもありませんでした。
とはいえ、難しい問題が解けるためには基礎知識もほぼ完ぺきでないといけないのは事実なので、知識系をないがしろにはしないでください。
まとめると、思考力と理解力が備わっていないと解くのは難しい、ということになります。
関西大学
つぎは関西大学です。
いずれも2/7実施分 |
2021 | 2020 | 2019 |
大問1 | 無機化学総合問題 | カルシウムに関する無機化学・化学基礎範囲の理論化学 | 遷移金属等に関する無機化学 |
大問2 | 溶解度・電気化学などの理論化学 | 実在気体の状態方程式・化学平衡 | 希薄溶液の性質・電離平衡 |
大問3 | 有機化学の構造決定。高分子範囲からも出題 |
有機化学の構造決定。油脂 |
有機化学の構造決定。アニリンの性質 |
が出題されていました。
難度は立命館と同じかそれよりも低いと感じました。
知識問題も多く出題されており、立命館は記述式でしたが、関西大学は語群から選ぶ形式も多かったです。
ですが問題量は少し多めに感じました。
そのため、いかにすばやく基本問題に時間をかけずに解き進められるかがカギになりそうだと感じました。
見た限りですと有機化学の構造決定の問題が多く出題されています。
前半で時間を節約した分、ここに残り時間をかけて他の受験生との差を付けたいところです。
構造決定は難関大でよく出ている有機化学の問題の種類であり、パズルみたいなものです(笑)
鎌田の有機化学などで知識を一旦整理してからこの類の問題に挑むとわりとすんなり解けるのではないでしょうか。
関西学院大学
最後に関西学院大学です。
いずれも2/1実施 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
大問1 | 分子の形、結晶の計算問題 | 鉄の無機化学、電気化学 | 理論化学総合問題、高分子化学との融合もあり |
大問2 | 熱化学方程式、化学平衡(ルシャトリエの原理) | 中和滴定などの理論化学 | 有機化学と一部高分子化学の複合問題 |
大問3 | 有機化合物の分離、構造決定 | 元素分析、高分子総合問題 | 電離平衡、無機化学(アンモニアの製法など) |
が出題されていました。
全体的な傾向としては、立命館大学と似て出題範囲がまんべんなく広いということです。
また、2022年入試では一部大学で扱う範囲を高校生でも分かりやすく出題していました。
一見とっつきにくい問題ですが、理解力と誘導にのって解く力が試されているので、同志社程ではないですが難しい印象も覚えました。
【関関同立 化学】まとめ
どの大学でも、無機化学・高分子化学という現役生がおろそかにしがちな知識の分野から語句問題が多く出題されていました。
今の時期から、ここら辺を完璧に覚えることで周りの受験生に大きく差を付けることができると思われます。
また、頻出範囲も強いて言えば、化学平衡・電離平衡くらいで結局すべての分野の演習量がものを言います。
すぐにでも過去問演習をしたいという方は、まずは時間を計らずに関西大学のものから解いてみることをオススメします!
ある程度解けたら、もう自分の中で入試問題を解く準備はできていると思ってもらっても過言ではありません。
その次に、立命館大学・関西学院大学の過去問をやってもらって重要問題集と併用、余裕のある人は同志社の過去問や標準問題精講・阪大神大の過去問などをやればかなり力がつくと思われます。
僕も受験生時代は化学が一番の得点源でしたが、秋ごろからいろんな大学(国公立・私大問わず)の過去問演習をし出してからが一番伸びしろを感じました。
なので、みなさんにもなるべく早く手をつけてもらいたいなとおもっています。
以上です!頑張れ!受験生!!
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