受からない受験生の勉強法には共通点がある
こんにちは。武田塾新杉田校、教務のHです。
今年度に入って早2ヶ月。
受験生の皆さん、勉強の進捗はいかがでしょうか?
「うまくいってるよ!」という人も「うまくいってないよ…」という人もいるとは思います。
私の経験上、勉强の進捗が思わしくない人は、そもそも勉強法に問題がある場合が非常に多いです。
そこで今回は「受からない受験生」がしがちなNG勉強法を5つ紹介します。
自分に当てはまっていないかどうか考えながら、じっくり読んで欲しいと思います。
受からない受験生の勉強法5選
①暗記系の勉強を後回しにしている
インプットは勉強の基礎
英語であれば単語・熟語・文法。
国語であれば語彙・漢字・古文単語
数学は公式。
社会科目は用語。
理科科目は用語・公式。
すべての科目には問題を解くにあたって必要な「絶対に暗記するしかない知識」というものがあります。
こういった知識はすべての科目を通じて勉強の基礎であり、100%完璧に習得していなければいけないものです。
暗記しなければいけない知識を一番最初に身につけることは、勉強の効率を上げるためにもっとも重要なことです。
英語の場合で考えると、今使っている単語帳に載っている単語の意味を全体の50%も答えられないのであれば、長文の問題集はやるべきではありませんし、過去問に挑戦するなんて言語道断です。
受験勉強は常に今自分が1番必要な知識から順番に習得する必要があります。
めんどくさいからという理由で、インプット系の知識を後回しにしている受験生は勉強計画について改めて考え直して下さい。
②解き直しをしない
答えあわせをして終わりではダメ
間違えた問題を解き直ししない人の思考を尋ねると、「解説を見てわかったから」という事をよく聞きます。
厳しい言い方ですが「わかった」と「解ける」は別次元の話です。
「わかった」からといって「解ける」わけではありません。
「わかった」ことは必ず「やってみる」という手順を踏まないと「解ける」ようにはなりません。
「解説を読んでわかったらOK」という考え方は「授業を聞いてればテストで満点取れる」という発想と似ています。
「授業を聞いていればテストで満点取れる」のであればテスト勉強は不要なはずです。
それがどれだけ非現実的か、実際にテストを受けたことのある方なら身にしみて解るのではないでしょうか?
間違えた問題は必ず、出来るようになるまで解き直しをするようにしましょう。
③参考書をコロコロ変える
1つを極めたほうが効率的
本棚を見て、同レベル帯の単語帳や一問一答が何冊もある、解説・講義系の参考書が何冊もあるタイプの方は、一つ一つの参考書に対してのやりこみが足りない傾向が強いです。
大学受験勉強で必要な単語帳は1~2冊程で、それ以上の数の単語帳は不要です。
参考書は志望大学の難易度に応じて増減しますが、同程度のレベルの参考書を何冊もやる意味はありません。
単語帳や参考書は一冊一冊のやりこみが非常に重要です。
では単語帳や参考書におけるやりこみとはどういうことかというと、
単語帳
①一つ一つの言葉の意味を全て即答出来る
②派生語や複数の意味をすべて答えられる
参考書
①解いたことのある問題は100%解答が再現できる。
②全ての問題において、解答解説に載っている正解に至るまでの思考プロセスを説明できる。
③問題に出てくる単語や用語・公式などを全て説明できる。
これが単語帳や参考書をやり込むときに目指すべき基準です。
武田塾では逆転合格.comなどでおすすめの参考書を紹介していますが、どの単語帳や参考書でも上記の基準でやり込めば確実に学力は上がります。
教科の分野ごとに1つやり込む参考書を決めたら、その参考書を徹底的に周回して、すべての知識を吸収しましょう。
④1日の勉强のノルマを時間で考えている
勉強のノルマは「量」で考えよう
「今日は英語を2時間勉強した後に、数学を2時間勉強しよう」
といったような「その日の勉強のノルマを時間単位で考える」発想は非常に危険です。
何故かというと机に向かって最初は集中できても、後半気が散ってダラダラしてしまうことは誰しも経験があるのではないでしょうか?
「なんか後半集中切れちゃったけど、2時間机に向かってたからいっか!」
というような発想では、「いつまでにどのくらいの学力に到達しなくてはならないか」という、志望校から逆算して作るべきはずの勉強計画は成立しません。
学習計画は本来、「勉強の量」で考えるべきです。
例えば「今日は英語を2時間頑張る!」ではなく「今日は英単語を前日の復習50個やった後に、今日進む分50個やる。その後は文法の参考書10ページ進める!」という考え方です。
こういった考え方をするためには「英単語の復習50語が大体いつも何分くらいかかるか」を計測する必要があります。
常に自分の勉強時間は細かく記録しておくと、勉強の分量を時間で定量化出来るので、学習計画が立てやすくなります。
趣旨とは少しずれますが、割りと勘違いしている方が多いので言うと、受験勉強はモチベーションがない時に勉強するからツラいのです。
モチベーションがある時に頑張るのは「当たり前」です。
時間で勉强のノルマを考えるということは、その人のモチベーションに依存した計画とも言えます。
モチベーションが無いときにも、やるべきノルマをしっかりと認識し学習を進めていくために、確固たる学習計画が必要なのです。
⑤書き込むべき参考書を分かってない
問題集は書き込み非推薦。単語帳や解説講義系は◎
「参考書に書き込むか書き込まないか」は受験生の中でもスタイルが分かれる所だと思います。
オススメは「繰り返しやる予定の問題集は書き込みしない」「用語・単語系や教科書、解説講義系は積極的に書き込みする」という基準です。
問題集に初めから書き込んでしまうと、フラットな状態では1度しか使うことが出来ません。
特に理系科目の問題集や、英文法の参考書のような選択問題がメインの参考書は、繰り返しやることが前提なので、必ずノートに答えを書くようにしましょう。
ただし「この問題集はもうやり尽くしたから、2度と開くことはないな!」という覚悟があるなら、最終周回時には書き込みをしても構いません。
逆に、単語帳や一問一答、講義や理解を助けるための教科書には、ドンドン書き込みましょう。
ですが「大事なところにマーカーを引く」のはあまりオススメしません。
何故かというと上に挙げた種類の参考書に書いてあることは「大体全部大事なことしか書いてない」からです。
なので大事なところにマーカーを引こうとすると全文引くことになり、逆に読みにくくなってしまいます。
マーカーを使う場合は「重要性の高さ」ではなく、「特定の属性」について判別する必要があるときが適当だとおもいます。
例えば、英語長文で主語(主節)を青、動詞をピンクのマーカーを引くと、長文の主述関係が視覚的に捉えやすくなります。
または古文において助詞を青、助動詞を黄色と色分けすると品詞の識別が視覚的に分かりやすくなります。
単語帳や参考書には「どういう事を書き込めばいいの?」という質問も多いのですが、これは様々なパターンがあるので一部をご紹介します。
例えば、読んでも理解しづらかったことについては「自分なりの解釈」か「他の参考書のどこを参照して理解したか」などのメモが有効ですし。
覚えにくい用語や単語については「単語の持つイメージ」ですとか「オリジナルの語呂合わせ」なんかも有効だと思います。
重要なのは「その書き込みを見返したときに何を思い出すか」ということです。
闇雲に書いてあることを複写したり、なんの意図もなく付箋を貼ったりするのはあまり意味がありませんのでやめましょう。
出来る人の勉強法を真似しよう!
武田塾は勉強法改善のための塾
武田塾はまず受験生に「受かる勉強法を習得してもらう」ことを目的としています。
今まで勉強習慣がなく、勉强のスタイルが定まっていない人は自分なりの勉強法を手探りで確立する必要がありますが、正直に行ってそれは非効率的です。
勉強法はまず、出来る人の勉強法を「型」として身につけるべきです。
それを踏まえた上で、自分なりのアレンジを加えて行くことが効率的だと思います。
もし自分の勉強法に少しでも不安があるなら、一度無料受験相談で話しを聞かせてほしいと思います。
1秒でも早く、受からない勉強法をやめて、効率的な学習法を身につけましょう!