2022新教科「歴史総合」はいつから?
2022年春入学の高校生から
新科目「歴史総合」が必修科目に加わることは皆さんご存じでしょうか?
今回の記事では新科目「歴史総合」が従来の「日本史」や「世界史」とどう違うのか、受験で使えるのかなどの情報を調べました。
特にこの春から高校生になる人には必ず読んで欲しい内容となっています!
歴史総合は必修科目!
日本史と世界史の融合
歴史総合は2022年度からの必修科目です。
これまで高校の学習指導要領では、世界史A・Bどちらかが必修科目となっていました。
世界史が必修科目に指定されたのは、1994年入学の高校生からなので28年前の事です。
当時はグローバル化が急激に進み、日本史よりも世界史を学ぶ必要性が高まっていた背景があったためだといわれています。
しかし「自国の歴史をもっと知って欲しい」といった日本史の必修化を求める声も当然あったようです。
そういった意見を取り入れる形で今年度より、世界史と日本史を融合した「歴史総合」という科目が始まる事になったようです。
その「歴史総合」という科目は「近現代の歴史についての理解」と「史料から課題を考察する力を養う」という2つの主軸からなる科目のようです。
歴史総合は近現代史がメイン
今までの歴史科目は古い時代から順に学ぶため、近現代史の内容がおろそかになる事が多い印象でした。
実際に受験相談などでもよく「近現代史が苦手です。。」という声があがります。
しかしあらゆる方面でグローバル化が浸透した現代の社会情勢の中では、古代中世の根本的な国家の成り立ちの知識よりも、どういった変遷を経て現状の国家間の関係が構築されているのか、といった近現代以降の歴史に対する知識の重要度が高まっているのは疑いようがありません。
そういった背景もあり「歴史総合」では国際的な感覚や社会情勢を理解するうえで必要な知識を身に着ける事を主軸の一つとしているのだと思います。
資料を正しく理解し課題を発見する力
去年より始まった共通テストと過去のセンター試験の歴史科目の問題を比較すると顕著なのですが、「与えられた資料を元に考察して解く」ことを要求してくる問題が著しく増加しました。
さらに大学入試センターから発表されているサンプル問題には、生徒と講師との歴史的な認識についての会話や各国の法律の条文、GDPのグラフなどすべての問題に様々な種類の資料が提示されています。
ここからも分かるように新たな学習要領では「資料を正しく読み取り課題を発見する能力」といった、生徒が主体となった能動的な学習を目的としているようです。
従来の歴史科目はある程度は暗記だけでもなんとかなりましたが、2022年度以降は「時代背景を理解した上で資料から問題点や課題を考察する能力」がより重要視されていく傾向にあると予想できます。
なので今後は詰込み型の暗記だけの勉強法ではなくしっかりと歴史の流れを理解する勉強が重要になっていくと考えられますね。
→関連記事:世界史は難しい?面白い?まずは流れを意識しよう!
入試科目としての「歴史総合」
共通テスト科目としては令和7年から
「歴史総合」が共通テストの入試科目として受験できるようになるのは令和7年度(2025年)の共通テストからのようです。
現状では国公立大二次・私立大入試に「歴史総合」を入試科目で採用することを発表している大学はありません。(2022年1月時点)
恐らく共通テストに合わせた令和7年度に入試科目として使えるところは発表があるのでしょう。
しかしあくまで予測ですが選択科目として日本史探求・世界史探求が残るため、大幅な入試制度の変更は起きないと思います。
ただ私大入試についても、試験問題の傾向としては従来の暗記型の問題から思考・考察型の問題にシフトしていく可能性は高いのではないでしょうか。
まとめ
・「歴史総合」は2022年の春から必修
・共テ科目としては2025年から受験可能
・各大学の試験科目としての採用は発表待ち
・内容は近現代の「日本史+世界史」
・資料から正しく情報を取り入れ考察する問題が多い
以上です!!
必修科目である以上、指定校推薦を考えているのであれば文系・理系問わず、避けては通れない科目ではあるので「歴史総合」の勉強法に疑問や不安があればぜひ一度武田塾の無料受験相談にお越しください!
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