【不合格体験記】100日後に浪人する受験生 〜京都への憧れ編〜
まえがき
さて、本日は題名の通り、私の不合格体験記を赤裸々に綴っていきます。
読みやすいように小説風に頑張って書きますので、ぜひ最後までお付き合いください。。。。
そうだ、京都へ行こう
2014年11月24日、私は京都にいた────────
高校の最終学年になるのを控え、文理選択のアンケートが朝のHRで配られた。
私の通う高校は、県内でも有数の進学校で、アンケートが配られる前から志望校が決まっている人が多く、スラスラと書いていた。
かくいう私も、「受験は理系一択でしょ!」とあまり考えもせずその場で書き殴って提出した。
しかし肝心の志望校が私にはなかった。
それまでに東大や東工大、慶應などいろいろな大学の説明会や学祭には行ったことがあったが、どれもこう、しっくりとこなかった。
なので志望校が見つからないまま、ただただ日々の課題と定期テスト前に徹夜で詰め込んだ知識以外は何も持っておらず、勉強は苦痛以外の何者でもなかった。
しかし、模試の志望校の欄にはいつも京都大学と書いていた。
なぜか。
東大と書くのはメインストリームな気がしてどうも嫌だったし、なんとなく中学の修学旅行で京都に行った時の吉田寮の感じが忘れられなかったのだ。
そう、特に格別な理由はなかったのだ。
そんなある日、志望校が決まらないことを両親に相談すると、思いもよらぬ言葉が返ってきた。
「じゃ、再来週京都へ行こう」
今まで家族旅行といえば神奈川に隣接する県か母方の実家の方にしか縁がなく、ほとんど関東を出たこともなかったが、ひょんなことで京都への大遠征が決まったのだった────────────
みかんを持った謎の教授
NFは私が想像していたよりもあまりに人が多かった。
父は人混みがこの世の何よりも嫌いなので、どんどん人気の少ない場所へと我々は吸い込まれていった。
そして気づくとほぼ人のいない、総合人間学部棟へと行き着いた。
ゲロ混んでることからそんなに離れてないのにガラガラじゃん、ウケる。と思っていたところ、謎の紳士がニュッと横から現れ、こう言った。
「みかん食べますか?」
あまりに突拍子もない発言だったので家族一同、数秒間思考停止していたが、どうも悪い人ではなさそうだというのでよくよく話を聞いてみると、どうやらその紳士が持っていたのはスーパーで売ってる、ごく普通のみかんで、しかも農学部の教授でも総合人間学部の教授でもないらしい。
あまりにもカオスである。
『自由の学風の京都大学』とは耳にはしていたが、こうまざまざとそれを見せつけられると、かなりの衝撃である。
この一連のやり取りは、もう7年も前になるが、今でも鮮明に覚えているほどだ。
「こんな訳のわからない人がいるんだから、きっと大学生活は楽しいだろう」
と、訳のわからないことをその時強く思ったのだった。
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