こんにちは! 武田塾巣鴨校です!
今回は早稲田大学のいわゆる「本キャン」である、早稲田キャンパスをご紹介します。
この記事を読んでくださっている皆さんの多くは、いま志望校合格に向けて努力の日々を過ごしている事と思います。そのモチベーションを高く保つためには、自分がその大学に通っている姿を想像することが有用です。
筆者が教わっていた塾の先生は、週一で志望校を見に行こうとまで言っていましたが、感染リスクや移動時間のことを考えれば、受験生にそんなことしてる暇はないと思う人が多いですよね。そこで、その代わりとして本記事を読み、少しでも早稲田大学 早稲田キャンパスを知り、受験勉強へのモチベーションにしていただければと思います。
概要
- JR 山手線 高田馬場駅から徒歩20分
- 西武鉄道 西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
- 東京メトロ 東西線 早稲田駅から徒歩5分
- 東京メトロ 副都心線 西早稲田駅から徒歩17分
- 都バス 学02 (学バス) 高田馬場駅 – 早大正門
- 東京さくらトラム(都電 荒川線) 早稲田駅から徒歩5分
- 成田国際空港からのルート
- 羽田国際空港からのルート
高田馬場駅
早稲田キャンパスに電車で通う学生は、やはり最寄りである早稲田駅を使用する人が多数派である印象を受けますが、「馬場歩き」と呼ばれる高田馬場駅から20分ほど歩いて登校する人種も一定数存在します。
かくいう筆者もその1人なのですが、授業終わりに友人と一緒に帰る日は早稲田駅を使うことが多く、定期が使えないため脳内で「168円…」と思いながら雑談をしています。
高田馬場ユーザーの方でギリギリ授業に遅刻しそう!となってしまった方には、駅前から出ている都バスの利用をお勧めします。200円未満の料金で16号館の近くまで約8分で着くことができます。単位と引き換えだと思えば安いね!
また、早稲田駅には複数の出口が存在しており、出る場所を間違えると大学から離れた謎の場所に放り出されるので、新入生や普段は高田馬場駅を使っている早稲田駅初心者の方は、できるだけ学生っぽい人の群れについていくことを心がけましょう。筆者は何度か出口を間違え、お金を払って授業に遅刻するという最悪のムーブをとったことが複数回あります。
キャンパス内
早稲田駅から通う生徒の多くは南門からキャンパス内に入りますが、その先に佇んでるのが早稲田大学の創設者であり第8、17代総理大臣でもある我らが大隈重信の銅像です。ディズニーランドで言うところの、ウォルト・ディズニーとミッキーが手を繋いでいるパートナーズ像ですね。これぞ早稲田キャンパスが早稲田大学の本キャンたる所以。
5月まではそこそこ記念撮影の列ができますが、夏頃になると誰も見向きもしなくなるので、長時間並ぶのが嫌な人や大隈像のピンショットを狙いたい方は入学から少し時間を空けて臨みましょう。こちらは東洋のロダンと言われた彫刻家、朝倉文夫によって制作され、早稲田大学創設50周年を記念して1932年10月に設置されたものです。
大隈重信を愛して止まない敬虔な早稲田志望生・早稲田学生の方は、ぜひ早稲田大学オフィシャルグッズ オンラインショップにてこちらをモデルにしたフィギュア(¥8640)をお買い求めください。
南門の少し奥に進むと正門があり、その正面にある高い建物が大隈講堂です。武田塾のYouTubeチャンネルのオープニング映像にも登場していますね。空高く聳える時計台と、格式高いチューダー・ゴシック様式を持つこの建物は、見る者にまるで異国の観光名所のような印象を与えます。学部別の入学式ではこちらの建物の中に入り式を取り行いますが、その中もまるで海外のお城か何かのような雰囲気で、早稲田大学の歴史と威厳をその身で感じることができるでしょう。
大隈講堂のすぐ横には大隈ガーデンハウスと呼ばれるカフェテリアが設置されています。大きく分けてご飯とおかず、丼もの、麺類の3種類が楽しめ、そのメニューの一部は時期によって変わるため、和食から洋食、ちょっと珍しい国や地域の食事まで、さまざまな料理をいただくことができます。こちらで使える「学食ペイ」はサインインするまでが中々ややこしく、導入された当日は建物の前で首を捻っている学生が散見されたので、これを読んだ方は事前にログイン等をすませてしまうことをお勧めします。
校舎
それでは校舎の紹介に入りましょう。
3号館
まずご紹介するのが3号館。2014年に新しくなったばかり。政治経済学部がメインで使う校舎ですが、他学部の授業がこの校舎で行われる際には教授から「この校舎の教室を取ったこと感謝してね」と言われるくらい綺麗で素敵な校舎です。
旧3号館を所々に再現し伝統ある名門大学の威厳を醸し出しつつも、ガラス製のパーテーションやエスカレーターが完備され、壁一面がほぼ全て窓ガラスになっている開放感あふれる教室など、まさに新しさと歴史を兼ね備えた、早稲田大学の看板学部である政治経済学部に相応しい校舎です。
校舎の中に旧校舎があるかのようで外にいるのか中にいるのか分からなくなりそうな不思議な空間を持つ1階ホールは一見の価値あり。一階にはセブンイレブンも入っていて、イートインスペースでオンデマンド課題をこなす学生の姿がよく見られます。
8号館
続きまして8号館。大隈像の向かって真左に位置する校舎で、法学部が主に使用する場所です。茶色を基調とした落ち着いた雰囲気の内装で、吹き抜けがお洒落です。教室の中には、前に教卓とスクリーンがあって、生徒の座席は扇状に広がって段になっている、大学の教室と聞いて最初に思い浮かべる光景そのものといった感じの教室もあります。更に、ドラマの裁判のシーンで見るようなあの法廷が忠実に再現された法廷教室や民事法廷教室もあり、さすが法学部といったところです。
11号館
続いてご紹介するのが11号館。主に商学部が使用する校舎で、こちらも2009年に新しくなった綺麗な校舎です。ただ全体的に館内が暗いのは何故なんでしょうか。教室はちゃんと明るいのでご心配なく。一番上の教室で授業を受ける場合は8階まで登る必要がありますが、エスカレーターがあるので安心。エレベーターはありますが車椅子の方しか使用できませんのでご注意を。こちらの一階にはファミリーマートが入っています。ファミリーマートといえば、今一部で話題の某大学だけでなく我らが武田塾のCMも店内で一生流れていることで有名ですよね。
14号館
次に14号館。社会科学部が主に使用する校舎になっています。11号館と後述の16号館の隣に位置する建物で、壁がガラス張りになっているのが特徴です。一階には生協が入っており、食事やおやつ、文房具、早稲田グッズ、突如降り出した雨から身を守るための傘を購入できます。
期末シーズンにはこちらでデカデカと「単位」の文字が刻印された「単位パン」なるパンが販売され、各SNSに購入者の投稿が散見されるようになります。また、2階の出口から出たすぐ先に16号館の入り口があるので、1階から16号館の上層階に移動したい時は14号館のエスカレーターを使用すると体力をセーブできます。地下には教育学部生用の図書室もあり、中央図書館などで借りた本もここで返却ができます。2階にあるトイレと一階にあるトイレとで綺麗さが全然違うので、できるなら一階の方を使うようにしましょう。
15号館
更に15号館。こちらは特定の学部の建物というわけではなく、学生が早稲田でTOEFLを受けたり、オンライン授業を校内で受ける際に使える広めの教室があったりします。入学試験をこの15号館で受ける人もいますよ。外観は冴えない感じですが、中は割と綺麗で大教室には後ろの席に座る学生のためのモニターが沢山設置されています。
こちらの校舎で受ける授業で有名なのは大教室で大人数が受講するジェンダースタディーズ、所謂ジェンスタです。この授業は早稲田学生が制作するマイルストーンという雑誌が集計した投票で面白い授業ナンバーワンに選ばれた実績を持っています。
オノ・ヨーコなどを扱う女性史や、専門家をお呼びしてのジェンダーマイノリティの授業が行われるのですが、1番の特徴は本職のラッパーがゲストとして教壇に立たれラップの授業を行うこと。まるまる数回の授業をラップの歴史などの解説で終え、最後には受講者全員がジェンダーをテーマにラップを作成し、ビートに乗せて披露し合います。大学の授業の自由さがよく分かる授業ですね。
また、この校舎内で使用するWi-Fiは他の早稲田キャンパス内で使用するものとは異なるので、新しく接続することを忘れて15号館でオンライン授業を受けるとギガがゴリゴリ削れるので注意しましょう。余談ですがオンライン授業はスマホ、タブレットの充電もすごい勢いで削れて行くのでモバイルバッテリーなどを持参することをお勧めします。
16号館
そして最後に控えしは、年季が物言う16号館。もっとも正門から離れていることからついた又の名はチベット。教育学部が主に使用する校舎です。数年前、16号館の廊下と東京拘置所の廊下の見分けがつかないという旨のツイートが大バズりしたこともある早稲田が誇る面白校舎です。今確認したらそのツイート11万いいね超えてました。ウケすぎだろ。
入学前の筆者はチベットだの早稲田の辺境だの、とにかく16号館は隔離されているという噂だけ聞いていてビビっていたのですが、実はそんなに離れているわけではないです。中を見てみると、大学というよりどっかの地方の中学校か何かみたいな教室が揃っており、他の校舎の多くと違いエスカレーターはありません。その代わりにクソ狭エレベーターが2台ありますが、全然下まで降りて来やしないので急いでるなら階段を使った方が早いですし、そもそも7階まで移動する人の使用しか許されていないので実質階段しかないようなもんです。筆者はそんなことは知らず入学初日にエレベーターに乗り込み4階のボタンを押したところ、ご婦人教授に睨まれました。睨まなくてもよくない?
そんな16号館ですが、一階の休憩スペース付近のトイレは謎に綺麗で広いのでオススメです。意外なことにウォシュレットとかも付いてます。また、コロナ禍の現在、他の校舎の水飲み場は感染リスク防止のために封鎖されているのですが、何故かこの校舎だけは今も水が飲み放題です。あとWi-Fiが弱い。
村上春樹ライブラリー
皆さんは早稲田大学出身の有名人といえば誰を思い浮かべますか?堺雅人、広末涼子、羽生結弦、尾木ママなど名だたる著名人を輩出してきた早稲田大学ですが、読書を嗜む知的な皆さんにとって最も誇りに思う先輩は小説家の村上春樹先生でしょう。そんな村上春樹の世界を楽しめる空間が2021年早稲田キャンパスにオープンしました。
村上春樹が早稲田在学中に通っていたと言われる坪内博士記念演劇博物館の隣に位置する本館は、ダイナミックにうねるトンネルのようなアーチが付いた真っ白な建物です。中に入ると木の温もりが感じられる空間が広がっており、入り口にも見られたアーチが地下まで続いています。このアーチは、村上春樹作品特有の異世界へと繋がる様子の再現なのだとか。
一階、地下へと続く「階段本棚」は、その名の通り両サイドの壁が本棚になっている階段で、その本棚の中身はその時々に行なっている企画により変わり、共通のテーマに沿って様々な作家や映画監督が選定した本が並びます。
一階のギャラリーラウンジでは、全ての村上作品が展示されています。ケース内の書籍は、そのほとんどが貴重な初版版なのだとか。更には国によって装丁の異なる他言語版の展示や、村上作品に度々登場する羊男のイラストと机を囲めるフォトスポット、学生時代ジャズ喫茶を経営していた村上春樹の自宅で流れる音楽をオーディオシステムから再現したオーディオルームなど、ファンにはたまらない要素が詰まった空間になっています。
そして地下ではなんと、村上春樹の自宅にある書斎を忠実に再現した「村上さんの書斎」をガラス越しに見ることができます。机には鉛筆やグラスが置かれたままになっており、まるでつい数分前まで村上春樹先生がそこで執筆していたかのよう。こちらもまたファン必見のスポットですね。
同じく地下では、カフェ「橙子猫 - Orange Cat -」にてこちらは前述のジャズ喫茶「ピーター・キャット」を村上春樹が奥様と一緒に経営していたのが大学生時代であることから、早大生によって運営されています。そこまで広くはないものの、コーヒーや紅茶はもちろん、ソーダやスムージー、ココアも楽しめる充実のドリンクメニューに、パスタやサンドイッチ、ドライカレーなどのフード、アイスクリームやティラミスなどのスイーツが楽しめます。レジの奥にあるテーブルと椅子は、なんと村上春樹の自宅にあった私物!お立ち寄りの際は是非こちらの席に座ってみてくださいね。
中央図書館
受験生たちが最後の追い込みをかけている時期に、大学生を苦しめる悪しき存在、レポート。そんな奴らを攻略し単位をもぎ取るためには適切な参考文献を手に入れる必要があります。そんな時に学生が立ち入る図書館の一つがこちらの中央図書館です。全体で500万を超える貴重な蔵書を抱え、大学図書館としては日本最大級の規模を誇る本館は時計台のような荘厳な外観をしており、 15号館入り口近くの門からキャンパスを出て道路を渡ったすぐ先にあるので、空きコマを利用して課題を進める場にする学生も多くいます。なお入館には学生証が必須なので注意しましょう。
前述の通り、早稲田大学の図書館は蔵書の充実ぶりが凄まじく、全文英語の洋書からオーディオ資料まで幅広い資料を取り揃えています。Amazonなどで買おうと思ったらプレミアが付いていて読むことが困難な本も置いてあったりするので、読書が好きな貴方は一度こちらで読みたかったあの本を検索してみては?
また、課題に必要な参考文献を探す際には館内にあるパソコンやお手持ちのスマートフォンでWINEと呼ばれるデータベースを開き、良さげな本とその配架場所を検索しましょう。一部論文などはオンラインで読むこともできますよ。
というわけで、ここまでが早稲田大学 早稲田キャンパスの概要になります!
私立大学のトップの本キャンに相応しい早稲キャンの魅力、お伝えできましたでしょうか?
この記事を読んでくださった貴方が、早稲田大学生として実際に今回紹介した施設を体験できることを心から祈っています!頑張って下さい!!!!!!!!!!!
MAIL:sugamo@takeda.tv
(※メールの受付は終日)