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効率の良い勉強法・悪い勉強法を、実際の事例を元に紹介!

こんにちは、武田塾巣鴨校です。

塾生からよく相談を受ける悩みとして、「宿題が多くて終わりません。どうしたら良いですか?」というものがあります。

武田塾では、最終的に到達すべきレベルから逆算して毎日やるべきことを決めるというやり方で宿題を出しているので、基本的に宿題として出されたものは終えられるようにしてほしいのですが、どうしても厳しい場合などは、量を減らすこともあります。

しかし量を減らす前に今一度考えてほしいのは、「今の自分の勉強のやり方は、効率が良いのか?」ということです。

今回は、受験生が陥りがちな効率の悪い勉強法と、その改善策を紹介していきたいと思います。

 

このやり方は危険? 効率の良い勉強法・悪い勉強法 実際の事例を元に

効率の良い勉強法

1.覚えている単語などの確認に時間をかけすぎている

宿題が終わらない塾生に勉強時間の内訳を聞いてみると、単語などに時間をかけすぎていることが多いです。

もちろん一周目の勉強では、単語系のインプットがメインになってくるので、しっかり時間をかけて取り組んでほしいのですが、何周もやっているにもかかわらずまだ時間がかかっているのは、すでに覚えている単語の確認に時間をかけてしまっている可能性が高いです。

武田塾の基準では、単語を覚えているかどうかは「2秒以内に意味が言えるかどうか」なので、何周もしている単語帳であれば、一日200個の範囲であっても10分ぐらいでざっと確認し終えてほしいところです。

「覚えていることを忘れないようにする」という意味でも目を通すのは大事なので、チェックは行ってほしいですが、新たに覚える段階でなければそこまで時間をかけないようにしましょう。

 

2.長文の中の難しい単語や表現を覚えようとしている

長文の問題集をやっていると、見たこともないような単語や表現に出会うこともあると思いますが、システム英単語や速読英熟語に出てこない単語熟語や特殊な表現などは、おそらく普通の受験生は知らないレベルのものなので、必ずしも覚える必要はありません。

入試問題の英文は、どんなに英語が得意でも、100%知っている要素だけで構成されている文章はほとんどなく、わからない部分を推測したり保留したりしながら読んでいくことになります(古文も同様)。

問われているのは「問題が解けるかどうか」であって、全訳せよと言われているわけではないので、普段から、わからないところがあるなりに読み通す練習をしましょう(わからないところに引っかかって全体を見失うような読み方はまずいです)。

それで設問が解けなかった場合は、当然知っておくべきことが抜けていた、もしくは気づけなかった可能性が高いので、解答解説を見て「何がわかっていればこの問題が解けたのか」を考えるようにしましょう。そこで先ほど言ったような些末な知識が正解・不正解の原因になることはほとんどないはずです。

 

3.解ける問題に時間をかけている(特に理系科目)

たとえば数学で一日10問問題を解いた場合、4日進めて2日で復習する武田塾のスタイルでは、2日の間に40問を復習することになります。しかしここで、1回目にできた問題を改めて解きなおすのは効率が悪いです。

こういった場合に有効なのが、「問題文を見て、方針を言語化する(できれば最初の立式まで行う)」というやり方です。ここで解答の流れがすぐにわかればOK、悩むようであればもう一回解きなおしてみましょう。

ただし数学、特に数IIIの積分計算などは自分で最初から最後まで解き切る練習をしておかないとできるようにならないので、計算に関しても決して軽視はしないようにしましょう。

 

4.全訳をしてしまっている

英語の問題集を解くとき、また過去問演習をするときなどに「全訳」にこだわる人がいますが、これは効率が悪いのでやめた方が良いです。もちろん、一文一文が正確に読めなければ長文を読むのは難しく、「正確に訳さなければならない文」自体は存在します。

しかし実際入試では、短い時間の中でそれなりに長い文章を読み、設問に答えなければなりません。よって、試験時間中に英文を全て日本語に変換している時間はないのです。

そもそも、「読んで意味がわかる」ことと、「読んで正確な日本語訳ができる」ことには少し違いがあります。英語と日本語では語順が違うため、たとえば関係詞や分詞等による修飾関係がごちゃごちゃしている文だと、きれいな日本語訳の文を作るのにはかなり時間がかかります。

よって、あくまで「問題を解く」ことが目的の入試においては、「名詞があって、過去分詞が後ろから修飾していて、ここまでが~の目的語で……」という感じで、文の構造を踏まえながら英語の語順で内容を把握していくことが重要です。

「正確に訳さなければならない文」を訳す練習は、それに特化した教材(『英文解釈の技術』シリーズ、『英文読解の透視図』等)で行いましょう。

 

5・ノートにきれいにまとめようとしている

きれいなノートを作るのは確かに楽しいですが、受験勉強という観点からは、決して効率が良いとは言えないのでおすすめしません。

社会や英語など、勉強した内容を自分なりにまとめたくなる気持ちはわかります。しかし、出来上がったものを見てみると、網羅性・わかりやすさなど、残念ながら基本的に市販の教材の方がよくまとまっているはずです。

きれいにノートにまとめる時間があったら、すでにまとめられているものを見てひとつでも多くの用語を覚えましょう。そして、覚えたことを自分なりにアウトプットするときに、何も見ずにノートにまとめてみてください(たとえば中国の王朝の流れをざっくり復習したいときなど)。こうすると、自分が理解できているところ、できていないところがわかります。

また、市販の「世界史〇〇ノート」のようなものに、追加で情報を書き込んでいく(入試問題で出てきた事項など)やり方は有効です。

インプットはあくまで参考書で行い、アウトプットの確認のためにノートを使う。これを基本にしましょう。

 

勉強法について聞きたいことがある人は是非受験相談へ!

上記の1~5は、よく見られる例ですが、普段の勉強のやり方の中で、効率の良い部分、悪い部分というのは誰にでもあると思います。

もちろん細かいやり方に関しては、人によって合う・合わないがあるので一概には言えませんが、客観的な意見を聞くことで改善できるところはあるはずなので、単純にやる量を減らす前に、自分の勉強の効率について改めて考え、相談してみると良いと思います。

 

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