こんにちは、武田塾新百合ヶ丘校です。新百合ヶ丘駅から徒歩3分です。
以前のブログで新課程への移行により、2025年度の共通テストが大きく変更されることを紹介しました。
まだ読んでいないという方は、ぜひ「【新課程】2025年度共通テストから何が変わる?」をご覧ください。
その中でも特に大きな変更点としては、新科目として「情報Ⅰ」が追加されることです。
高校1、2年生の人は学校で情報の授業が入っていると思いますが、実際に共通テストではどのような内容が問われるのか知っているでしょうか?
今回は、新科目「情報Ⅰ」について大学入試センターが公開している問題作成の方向性と試作問題を参考に紹介していきます。
「情報Ⅰ」の基本情報
共通テストの情報Ⅰの試験時間は60分で、配点は100点となっています。
試作問題では、大問は4つで構成され、全問題数は40問程度となっています。
学習指導要領では、情報Ⅰの分野を以下の4つの領域に分けており、それぞれの領域に関連した問題が共通テストでは出題される予定です。
(1) 情報社会の問題解決
(2) コミュニケーションと情報デザイン
(3) コンピュータとプログラミング
(4) 情報通信ネットワークとデータの活用
試作問題の配点を見ると、(3)と(4)に対応する問題が合計で全体の7割以上を占めているので、2025年度の共通テストでは、アルゴリズムやプログラミング、統計、データの分析などが重視されそうです。
問われている内容
試験全体でみると、図や表、グラフが多用されており、与えられた情報を整理しながら読み取る力が試されています。
試作問題では、二次元コードや睡眠時間と勉強時間の関係など、日常生活と情報を関連付けて出題されており、「情報は文系、理系を問わずに身につけるべき教養」という考え方が反映された試験問題になっています。
また、情報と聞くとプログラミングを思いつく人も多いかもしれませんが、ネットリテラシーや著作権、データの活用といった幅広い分野が問われています。
試作問題の各大問
以下の大学入試センターのウェブサイトから情報Ⅰの試作問題を見ることができます。
第1問
第1問は4つの領域(1)~(4)に対応した4つの小問からなります。
日常的に利用されることの多いSNSやメール、Webサイトを利用する際の注意点や信ぴょう性に関する問題から誤り訂正や論理回路の考察が出題されています。
第2問
第2問は二次元コードの仕組みと特徴を会話文や図から読み取るA問題と、文化祭の場面を想定し、待ち状態をシミュレーションするB問題からなります。
A問題は2人の会話文から発展させて、問が進むごとに新たな情報が与えられながら、これまでの情報を整理して問題を解く必要があり、全6ページの長い問題となっています。
B問題は表とグラフが多く登場し、複数のデータを合わせて読み取る問題となっています。
第3問
第3問は代金の上手な払い方を題材に、基本的なアルゴリズムとプログラミングの理解が問われています。
2人の会話文とプログラムの一部が空欄となっているので、状況説明に沿って空欄に入る選択肢を考えます。
高校の授業で使用されるプログラミング言語はさまざまなものが考えられるので、共通テストで使用されるものは独自の共通テスト用のプログラム表記となっています。
共通テスト用プログラムの表記例や学校で使用されることの多い「フローチャート」「Python3」「JavaScript」「VBA」「Scratch」と共通テスト用プログラムの対比がこちらの18ページから紹介されているので、これらのプログラミング言語を学校の授業で使用している人は一度目を通してみるとイメージがしやすいと思います。
共通テスト用プログラムは、一般的なプログラミング言語と比べて日本語で書かれているところも多いので、わかりやすいという特徴があります。
例として繰り返しを挙げると、Pythonでは、
for x in range(0, 10, 1):
y = y + x
のようにfor文を使って書かれますが、共通テスト用プログラムでは、
xを0から9まで1ずつ増やしながら繰り返す:
⎿y = y + x
のように日本語で説明された表記となっているので、授業で詳しいプログラム表記を勉強していないという人でも読みやすくなっています。
第4問
第4問は国が実施した統計調査を基に、グラフからデータの活用と分析に関する問題が出題されています。
数学の授業でも出てくる散布図や箱ひげ図から、2つのデータの分布や相関を読み取ることができるかが問われています。
今回は情報Ⅰの試作問題を基に問われている内容を紹介しましたが、旧課程履修者への対応として実施される経過措置科目「旧情報(仮)」の試作問題も以下の大学入試センターのウェブサイトで公開されています。
各大学の取り扱い
国公立大学の場合、多くの大学でこれまでの共通テストと同様に、情報Ⅰを含んだ共通テストの点数が利用されます。
ただし、情報Ⅰの配点割合をそのままとするかは大学によって変わるようです。
また、北海道大学では、情報Ⅰの成績は配点せず、点数が同じだった場合にのみ情報Ⅰの成績を利用すると発表しています。
稀ではありますが、電気通信大学などでは共通テストのみではなく、二次試験でも情報Ⅰを出題すると発表している大学もあります。
私立大学の場合、情報Ⅰが必須科目として指定されることはほとんどないですが、大学や学部によっては、選択科目として情報Ⅰも選択できるようになりそうです。
まとめ
2025年度共通テストから新科目として追加される「情報Ⅰ」について現時点で発表されている内容を中心に紹介してきました。
新課程の対象となる人が情報Ⅰの試験に向けて今からできることは「しっかりと学校の授業を理解する」ということだと思います。
新しい科目となるとどうしても焦ってしまうかもしれませんが、他の科目と同様に学校の授業を聞いて、教科書の内容を理解することが大切になってきます。
今後も新たな情報は随時大学入試センターから公開されていくので、情報集めも同時に行っていきましょう!
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