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今回は、山口大学理系数学の対策方法についてまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください!
学部・学科により問題が異なる
山口大学の数学(前期日程)は3種類の問題があります。
①数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(試験時間:120分)
<対象学部・学科>
・教育学部(教科教育<技術>)
・農学部
・共同獣医学部
②数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(α)(試験時間:150分)
<対象学部・学科>
・教育学部(情報教育、教科教育<数学>)
・理学部(物理・情報科、地球圏システム科)
・工学部
③数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(β)(試験時間:150分)
<対象学部・学科>
・理学部(数理科)、医学部(医)
いずれも大問4題で構成され、特に数学(β)は医学部を対象にした問題なので、他の2つより難易度は高くなります。
ちなみに、後期日程で数学が課せられるのは理学部の数理科学科と物理・情報科学科の2つです。
数理科学科は大問3題で試験時間120分、物理・情報科学科は大問4題で試験時間120分となっています。
理系数学の出題傾向
理系数学の過去3年分の出題内容をまとめてみました。
<2019>
〇数学α
[1]数列(漸化式、極限)【証明】
[2]微・積分法(三角関数の増減、凹凸とグラフ、接線の方程式、面積)【図示】
[3]ベクトル(三角形の外心の座標)
[4]複素数平面(等式の表す図形、複素数の絶対値の最大値・最小値)
〇数学β
[1]微分法(不等式の証明)【証明】
[2]ベクトル(三角形の外心と垂心)【証明】
[3]積分法(部分積分法)【図示】
[4]2次関数(2次関数の最大・最小)【証明】
<2018>
〇数学α
[1]ベクトル(空間ベクトルの内積、三角形の面積、四面体の体積)
[2]図形と方程式(領域における最大値)【図示】
[3]数列(漸化式で表された数列、極限)
[4]微・積分法(関数の最大値、面積)
〇数学β
[1]複素数平面(極形式、三角関数の極限)【証明】
[2]微・積分法(曲線の通過領域とその面積)【図示】
[3]積分法(定積分と不等式)【証明】
[4]数列(漸化式)
<2017>
〇数学α
[1]2次関数(xの変域に制限のある2次関数の最大・最小)
[2]三角関数(2倍角の公式、不等式の証明)【証明】
[3]ベクトル(空間ベクトルと平行六面体)
[4]微・積分法(関数の極値・変曲点、面積)
〇数学β
[1]三角関数(2倍角の公式、不等式の証明)
[2]ベクトル(三角形の面積、三角形の重心
[3]確率、複素数平面(極形式、ド・モアブルの定理、確率)
[4]微・積分法(接線の方程式、極限、面積と極限)【証明】
例年、数学α、数学βともに微・積分法が毎年出題されていて、接線や最大・最小、不等式の証明、面積・体積など、微・積分法全般にわたる問題が出されている。微・積分法の分野はしっかりと対策しておく必要があるでしょう。
その他の分野では、ベクトル、数列、複素数平面、三角関数、図形と計量、確率などが頻出。
また、証明問題や図示問題が頻出で記述・論述が重視されているので、答えを出すだけではなく、参考書などの解説に書かれている途中式が自分で完全再現できるように練習をして十分に慣れておくことが大切です。
理系数学の対策
数学α
数学αの問題は、他の地方国公立大学と比較して標準的なレベルの問題で構成されています。
出題範囲は、例年数学ⅠA、ⅡB、Ⅲの中からまんべんなく出題されています。
まずは「基礎問題精講 数学ⅠA、ⅡB、Ⅲ」などの参考書で基礎的な知識をしっかり固めます。
基礎が固まれば「国公立標準問題集CanPass 数学ⅠA・ⅡB、Ⅲ」で出てくる問題が解けるようになれば山口大学の数学αは十分対応できるようになります。
このCanPassシリーズは、地方国公立大学で過去に出題された問題から良問を集めた一冊になっており、赤本などの過去問よりも解説がかなり詳しく書かれているのでとてもおすすめです。
↓参考動画
あとは山口大学の過去問を解けるようにしましょう。
数学β
数学βの問題は、医学部受験者が解く問題であるため、数学αと比べると難易度は高いです。
それでも全く歯が立たないレベルではないので、しっかりと対策をして完答できる状態を目指しましょう。
対策としては、数学αで紹介した「基礎問題精講 数学ⅠA、ⅡB、Ⅲ」などの基礎レベルの参考書で基礎を固めたら、「国公立標準問題集CanPass 数学ⅠA・ⅡB、Ⅲ」の問題が解けるようにしましょう。
さらに、応用力・思考力を養うために「やさしい理系数学」までやれると言うことなしですが、この参考書は難易度がかなり高めなので、CanPassシリーズが仕上がっていないなら、まずはそっちを仕上げることが重要です。
また、やさしい理系数学全部の問題を解く時間はないといった場合には、微・積分法など山口大学で頻出の分野に限定してやっておくのもいいでしょう。
このやさしい理系数学は、収録されている問題は良問揃いで、中堅以上から難関大レベルで構成されています。
いわゆる典型問題ではなく、思考力や展開力が問われる問題に対応できる力を身に付けることできる1冊です。
もちろん、過去問演習は必ずやりましょう。
以上、山口大学理系数学の対策でした。
↓関連動画
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