目次
はじめに
ブログをご覧の皆さんこんにちは!
地下鉄東西線 新さっぽろ駅 徒歩2分、JR新札幌駅から徒歩5分 武田塾新札幌校 です!
今回は、「進研模試の偏差値60は凄くない」というテーマでお話しさせていただきます!
みなさん、偏差値60と聞くとどう思いますか?
人によって捉え方は違うとは思いますが、偏差値60は上位16%にあたり、6.3人に1人なので多くの人は結構良い成績だと感じると思います。
しかしながら、偏差値というのはあくまでもその模試の受験者の中での立ち位置を表しますので、一概に偏差値60だから凄い!と決めつけることはできません。
厳しいことを言うと、難関大志望者だと進研模試の偏差値60は凄くないですし、正直にいうと偏差値70でも物足りません。
このブログを読んで、みなさんの偏差値感をガラッと変えて、自分に厳しくなりましょう!
また、今回お話しする内容は、武田塾チャンネルの動画内でもお話しさせていただいておりますので、是非そちらもご覧ください。
偏差値60の落とし穴
「偏差値60」という成績が返却されたとき、勉強し始めた人の多くは喜ぶ人が多いと思います。
しかし、この考えはかなり危険です。
高1・高2生の進研模試はかなり易しいです。
そのため、高1・高2の進研模試で偏差値60が取れてもあまり意味はありません。
進研模試で偏差値60を取れたからと言って、「自分はできる」と思い込むのはやめ、模試の結果を受けて謙虚な姿勢で受験勉強に臨みましょう。
受験する上で覚えておいてほしいことですが、大学入試の偏差値は受験学年の全統模試の偏差値で語られることが多いです。
『パスナビ(旺文社)』に記載されている偏差値も全統模試の偏差値です。
そのため、高1・高2の進研模試は高3や全統模試のレベルで換算して考えることが大切です。
進研模試の偏差値について
偏差値とは何か
数Ⅰの統計分野で学んだと思いますが、偏差値とは何かを説明していきたいと思います。
偏差値とは、母集団の中の平均を偏差値50として、平均からどれだけ離れているかで偏差値は決まります。
偏差値の伸びやすさ
偏差値を考える上で母集団のレベルと平均点が重要になってきます。
当然、高1の進研模試では受ける母集団のレベルは高くありません。
多くの高1生は受験勉強をしておらず、まだ本気を出していない人も模試を受験しています。
そのため、少し勉強するだけで偏差値は高くでやすいです。
しかし、受験学年になると浪人生も加わり、母集団は必然的に高くなります。
そのため、高3になると少し勉強しただけだと偏差値は伸びにくくなります。
進研模試の偏差値感
そもそも前提として、進研模試はほとんどの高校生が受験します。
そのため、進研模試を受験する人の中には指定校型入試や総合型入試で受験する生徒も多く含まれます。
それ以外にも商業高校や工業高校などで受験する場合もあるため、就職や専門学校進学など一般入学で大学進学する人以外にも多くの人が受験します。
従って、進研模試は母集団に様々な属性の生徒を含むため、一般入試で大学受験をする生徒用の模試と比較すると偏差値が高めに出るということを覚えておいてください。
進研模試vs全統模試vs駿台模試
ここでは全統模試と駿台模試と進研模試との違いについて説明します。
全統模試とは
全統模試とは河合塾が主催している模試の一つです。
主に進学校で導入されており、非進学校では学校で受験できないことが多いです。
全統模試を個人で申し込んで受験する人もいますが、そのような人は一般受験かつ勉強への意欲が高いです。
そのため、全統模試は進研模試よりも母集団のレベルは高いと言えます。
駿台模試とは
駿台模試とは駿台予備校が主催している模試で、進研模試や全統模試よりもさらにレベルが高い模試です。
超進学校でないとそもそも受験しませんし、問題が東京大学を意識して難しめに設定されています。
ここで紹介した模試で偏差値60を取ったとして、母集団のレベルが違うので同じものとして扱ってはいけないことがわかっていただけたかと思います。
偏差値の基準について
先ほど紹介したように、『パスナビ』は全統模試を基準に偏差値が記載されています。
他にも『マナビジョン』はベネッセが運営しているので進研模試を基準に偏差値が記載されています。
従って、サイトによって用いられている偏差値は異なっているので、注意が必要です。
では、模試の種類や学年によってどの程度の偏差値が変わるのでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。
同じ模試の場合
高1・高2から高3生になると同じ模試でも偏差値は5下がると思ってください。
理由はさきほど紹介した通り、浪人生が高3の模試では加わってくるからです。
具体例として、高2の進研模試で偏差値60であった場合、高3に進研模試では偏差値55程度に換算されるということです。
進研模試から全統模試への換算
先ほど紹介した通り、進研模試の方が偏差値は高く出やすいです。
進研模試から全統模試に換算する場合も偏差値は5下がると思ってください。
具体例として、高3の進研模試で偏差値60であった場合、高3の全統模試では偏差値55程度に換算されるということです。
これらを踏まえると、高1・高2の進研模試で偏差値60の生徒は、高3の全統模試で偏差値50程度になってしまうのです。
すなわち、高1・高2の進研模試で偏差値60の生徒はこのまま行くと大学受験では日東駒専レベルの大学に進学する生徒が多いのです。
厳しいことを言いましたが、進研模試の偏差値60で喜んでいると危険です。
改めて基礎固めを行い、実力を養いましょう。
難関国立志望の場合は、今進研模試で偏差値70取っていても注意が必要です。
旧帝大にギリギリ行けるかのラインが偏差値70です。
東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学あたりを狙っている生徒の場合、偏差値75は欲しいです。
早慶志望の場合も、科目が絞られる分受験科目で偏差値は75程度必要です。
今紹介したような難関大学志望の人は進研模試に測られていてはいけません。
正直に言って入試問題と進研模試はレベルが全く違います。
進研模試レベルで満足せず、満点とる気持ちで学習していきましょう!
今回のまとめ
今回は【うぬぼれるな】進研模試の偏差値60は全統模試の偏差値50 というテーマでお話しました!
ポイントをおさらいしましょう!
・偏差値は何が母集団なのかを考えよう! ・高1・高2の進研模試の偏差値60で慢心してはいけない! ・進研模試では偏差値80を目指して取り組んでいこう! |
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