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【理系必見】物理と化学はどっちが良い?選び方や選ぶ基準を徹底解説

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理科の主な受験科目として「物理」「化学」「生物」の3つが挙げられます。

その中でも、「物理」と「化学」のどちらを選択するかで悩んでいる人が多く見受けられます。

そこで今回は【物理と化学のどちらを選択すべきか】を科目の特徴に基づいて詳しく解説していきます!

自分がどちらの科目を選択したら良いかの足掛かりとなる記事になっているので、ぜひ最後まで読んでいってください。

もし、「化学を選択したけど勉強順がわからない」という方は、以下記事で化学の勉強順について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください!

 

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化学・物理の全体像

物理と化学のどちらを選択したら良いかを説明する前に、それぞれ「どんな科目か」について全体像を説明していきます!

抽象的な表現を含みますが、ここではまず、ざっくりとしたイメージを掴んでもらえれば十分です!

 

物理の特徴・全体像

物理は、物質や物体の振る舞いを原理や法則に基づいて理解することを目的とし、様々な自然現象を統一的に説明する学問です。

身近な例として、「ある角度や速度で投げたボールがどれくらい飛び、いつ落下するか?」といった問題は、物理で学ぶ「物体に働く力の基本法則」を用いて解析することができます。

さらに物理は宇宙現象にも応用され、惑星の公転などの大規模な現象も基本原理に則って説明や予測することができます。

 

化学の特徴・全体像

化学は、物質の性質や構造を分子レベルで理解することを目的とし、化学変化や化学現象を説明する学問です。

私たちの身近にあるモノは物質から成り立っており、その物質は「原子」や「分子」から成り立っています。

例えば、化学ではプラスチックなどの材料がどのように設計され、機能を持つのかを分子レベルで説明できます。

さらに、生体内の現象も化学的な反応や分子の相互作用を通じて理解されています。

 

物理と化学の特徴・全体像まとめ

このように、物理と化学は「それぞれ異なるアプローチで自然現象を解明するための学問」と表現することができます。

物理は物体の振る舞いや力の法則に焦点を当て、広範なスケールの現象を説明するのに対して、化学は物質の性質や構造に着目し、分子レベルで現象を理解します。

どちらの科目も将来的にさまざまな分野で応用することができるので、自分の興味や将来の目標に合わせてどちらかを選択できると良いでしょう!

 

【物理】具体的な分野と勉強内容

1つ前ではざっくりとした全体像について解説しました。

ここからは、それぞれの科目でより具体的なイメージを持ってもらえるよう解説していきます!

まずは物理の分野や勉強内容から見てみましょう!

 

物理の分野①【力学・波動】

力学は、物体の運動や力の法則を勉強し、波動は、音や光の性質について勉強します。

力学は、運動の法則やエネルギーの保存などを理解するためにも物理学の基礎であり重要な範囲です。

例えば、「ニュートンのリンゴが落ちる話」は力学の内容ですね!

波動は、光の屈折などを扱い、光ファイバーなどの技術と関わりが大きい分野です。

 

物理の分野②【電磁気学】

電磁気学は、電気と磁気の相互作用を勉強する分野で、電気回路や電磁波(光)の性質などが含まれます。

直流・交流、コンデンサー・コイル、電磁誘導の性質を勉強し、様々な電気回路の挙動を説明します。

電気工学や通信技術にも関連しており、現代のテクノロジーにおいて欠かせない分野といえます。

 

物理の分野③【熱力学】

熱力学はエネルギーの変換、物質の熱的性質などを扱う分野です。

「温度・熱」といった言葉は普段から馴染みのある言葉だと思います。

それをさらに細分化して、「熱を与えると膨張するのはなぜか?」など、熱を伴う現象を紐解くのが熱力学の分野です。

エネルギー効率や熱エンジンの動作原理の理解に大きく関わりを持つ分野です。

 

物理の分野④【量子力学】

量子力学は、極小のスケールでの物理現象を研究する分野で、原子や素粒子の振る舞いなどを元に現象を理解します。

目に見えないミクロな世界を記述するため、身近に感じず内容を理解しにくい人が多いですが、量子力学は現代物理学の基礎であり量子コンピューターやナノテクノロジーの発展にも関与しています。

 

以上4つの分野に大別されますが、いずれの分野も物理学の基礎原理や現象を理解する上で不可欠です。

物理学は他の科学分野や工学分野との関連性も高く、幅広い分野で応用されています。

また、物理は化学よりも数学力が求められるので、ITやデータサイエンスで求められる数理センスも身につきやすい科目です。

 

具体的な分野と勉強内容【化学編】

続いて、化学も同様に学ぶ内容を見てみましょう!

 

化学の分野①【理論化学】

理論化学は、物質の性質や反応を物理的な原理や理論で説明する分野です。

例えば、水素、酸素、水といった身近な分子はそれぞれどんな形をしているか?といったことを扱います。

法則や数式が一番出てくる分野ですが、化学を勉強する上で根本となる基礎的な内容を扱う重要な分野です。

 

化学の分野②【無機化学】

無機化学は、金属錯体、鉱物、触媒、半導体材料など、炭素を含まない化合物や無機元素の性質や反応を勉強します。

例えば、銅と白金(プラチナ)は同じ金属ですが、「銅は錆びるけど白金は錆びないのはなぜか?」といったことを理解できるようになります。

無機化学の分野は材料科学や環境科学など様々な分野で重要な役割を果たしています。

 

化学の分野③【有機化学】

炭素を含む化合物を有機化合物と呼び、有機化合物の「構造・性質・反応」について勉強する分野です。

例えば、消毒でよく用いられる「エタノール」は有機化合物に含まれますが、どのような構造で、どうやって作られるでしょうか?

他にも有機化合物は生体分子や医薬品、プラスチックなど様々なモノに関わりを持つ重要な分野です。

 

このような3つの範囲に大別されますが、化学も物理と同様にいずれの分野も非常に重要です。

化学は生命科学、医薬品開発、材料科学、環境科学、食品科学など様々な分野で重要な役割を果たしているので、これらの分野に将来関わりたいと思っている人は前向きに考えても良いかもしれません。

 

受験科目としての特徴

これまで、各科目がの特徴や勉強分野などを具体的に説明してきました。

その情報をもとに、物理と化学における「受験強科目としての特徴」を説明します。

皆さんが、受験科目として選ぶ際に是非参考にしてみてください。

 

【物理】受験科目としての特徴

物理と化学を比較すると、物理の方が数式を扱う場面が多く、より数学に近い科目と言えます。

物理では多くの数式が登場し、中には複雑に見えるものもあります。

そのため、数式に苦手意識を持つ人にとっては取り組みにくい科目とも言えます。

 

【化学】受験科目としての特徴

一方、化学の方が多くの暗記が求められます。

化学では化合物の名前、構造、製法、色、反応など様々なことを暗記する必要があります。

確かに物理にも多くの公式が存在しますが、一部は別の公式から導けるものや直感的な公式もあります。

そのため、登場する全ての公式を覚える必要はなく、重要なのは「基本的な法則」を理解して公式を捉えることです。

それに対し、化学は暗記量が多いため、暗記が苦手な人にとっては取りにくい科目と言えるでしょう。

 

物理と化学を選択する基準

「物理と化学の受験科目としての特徴」をここまで説明してきました。

しかし、実際に科目選択をするにあたってどのように決めたら良いか気になる方も多いと思います。

まずは、自分がやりたいことや興味を持っている分野に関連する科目を選択することが理想です。

現時点では具体的な目標や関心を持つことは難しいかもしれませんが、少しでも興味や関心を持っていることをヒントに調べてみると、将来の方向性がより明確になるかもしれません。

以下の表にそれぞれの科目に関して、将来の繋がりに関してざっくりとまとめてみました。

※関連が大きいだけで、一方に全く進めないということではないので注意してください。

 

科目 関連が大きい分野・将来
物理 工学、宇宙開発、原子力分野、データサイエンティストなど
化学 材料科学、環境科学、薬学、食品分野など

 

また、どうしても自分のやりたいことが明確にならない場合は、科目の特徴と自分の適性を考慮して選択するのも1つです。

「暗記と計算」なら自分はどちらが得意なのか、あるいは「実験や観察に興味があるのか」など、自身の傾向を考えてみましょう。

ただし、理科の科目選択によって受験できる学科が制限されることがあるため、将来の進路選択に関しては注意が必要です。

志望校が決まっている場合は、過去の募集要項などを参照にしながら使用できる科目を必ずチェックしておきましょう!

 

まとめ

今回は物理と化学の科目の選択について紹介しました!

自分1人では理科科目の勉強計画が立てられない・・・

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