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大学受験における「英語」の重要性は年々高くなっており、各大学の英語試験でも外部検定の採用が拡大しつつあります。
外部検定は主に「英検・IELTS・TOEFL・TEAP」などがありますが、なかでも「TEAP」の認知が急増しています。
そこで今回は「TEAP」について詳しく解説していきます!
まずは「TEAPとは何か?」について解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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TEAPとは?
TEAPとは【Test of English for Academic Pursposes】の略称で、主に高校生を対象にした大学入試を想定のもと、上智大学と日本英語検定協会が共同開発したものです。
大学で学習する際に必要となる『英語で「資料を読む・講義を受ける・意見を述べる・文章を書く』などのアカデミックな場面での英語運用力をより正確に測定するテストです。
テスト内容は、留学を含めた大学教育で遭遇するであろうシーンを考慮して作成されています。
また、受験者の総合的な英語力を測定するため、日本の英語学習者の弱点である「書く」「話す」を含めた以下4技能で構成されています。
・Reading(読む) ・Listening(聞く) ・Writing(書く) ・Speaking(話す) |
この構成により、「読む」「聞く」といった英語力しか測れなかった従来の英語試験に加え、「書く」「話す」を含めた4技能を正確に評価することが可能になりました。
TEAPの種類と特徴
TEAPには「TEAP」と「TEAP CBT」の2種類があります。
※CBT=Computer Based Testing
TEAPが紙ベースであるのに対し、TEAP CBTは名称通りコンピューターを活用します。
ここからはそれぞれの特徴を解説していきます。
TEAPの特徴
上述の通り、TEAPは紙ベースで実施されます。
詳しい問題構成は後ほど解説しますが、大学で学習する際に必要となる『英語で「資料を読む・講義を受ける・意見を述べる・文章を書く』などの『アカデミックな英語』に特化した出題分野となっています。
難易度は英検準2級〜準1級ほどで、目安は高校卒業程度~大学生ほどの水準です。
また、試験の開催頻度は年に3回実施されます。
その為受験者の選択肢が広くなるのが特徴です。
なお、2022年の開催日程は、TEAP公式HPをご確認ください。
TEAP CBTの特徴
TEAPの発展系にあたるTEAP CBTの特徴は、コンピューターを用いる点にあります。
問題構成は後ほど触れますが、図表をもとに「読む・書く」を問う複合問題や、動画をもとに「聞く・話す」を問う複合問題などがあります。
ICT(情報通信技術)を利用することで、画像や映像・音声を同時に提示できるため、よりリアルな状況設定や「思考力・判断力・表現力」にフォーカスした英語運用力の測定が可能になります。
と言っても少し複雑ですよね。
例えば、普段私たちは特に何かを意識しなくても会話することが可能です。
これは視覚・聴覚から得た情報をもとに思考力・判断力・表現力が働くことで成立しています。
この仕組みを落とし込んだものがCBTです。
TEAP CBTでは、キーボードでのタイピングや録音形式で回答する能力が求められます。
言い換えれば、受験者の英語力を多面的な観点から測定できるといえます。
TEAPとTEAP CBTの問題構成
TEAPには2種類ありますが、それぞれ問題構成が異なります。
どの点が異なるのか具体的にみていきましょう。
TEAPの問題構成
TEAPの問題構成は以下の通りです。
カテゴリー | 解答方式 | 試験時間 |
Reading (100点) | マークシートによる択一選択方式 | 70分 |
Listening(100点) | マークシートによる択一選択方式 | 50分 |
Writing (100点) | 解答用紙への記入 | 70分 |
Speaking(100点) | 1対1の面接方式 | 約10分 |
TEAP CBTの問題構成
次に、TEAP CBTの問題構成は以下の通りです。
カテゴリー | 解答方式 | 試験時間 |
Reading (200点) | コンピューターによる択一選択方式 | 約65分 |
Listening(200点) | コンピューターによる択一選択方式 | 約35分 |
Writing (200点) | コンピューターへタイピング | 約45分 |
Speaking(200点) | 録音方式 | 約25分 |
注意点として、TEAP CBTのスコアは対象としていない大学や学部・学科もあります。
志望校の学部・学科がTEAP CBTを対象としているかどうか、必ず調べるようにしましょう!
TEAPのスコアとバンドとは
TEAPならびにTEAP CBTは、受験者の合否を判断するものではありません。
そのため、試験結果をまとめた成績表として「スコア」と「バンド」を用いて英語力をフィードバックします。
なお、大学側は「スコア」と「バンド」の両方を自由に利用できるため入試や学力測定に便利となっています。
スコア(Score)
試験結果は、4技能ともスコア化されます。
【TEAP】:各100点・合計400点満点
【TEAP CBT】:各200点・合計800点満点
CBTの場合、TEAPに置き換えたスコアとして『Estimated TEAP Score』も掲載されます。
バンド(Band)
こちらも4技能すべて、CEFRによる6段階のバンドをもとに、測定結果がバンド表示されます。
CEFRとは、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際基準規格です。
レベルは『A1→A2→B1→B2→C1→C2』の6段階で、右に行くほど上級になります。
TEAPで測定可能なCEFRの範囲は【A1〜C1】までの5段階です。
また、CEFRの6段階がその他の外部検定スコアでどのレベルに値するのかを一覧化したもの表は以下の通りです。
ただし、外部検定によって対策が異なる部分もあるので、あくまでも参考にしてください。
TEAPの受験申込方法
TEAPの受験申込はオンラインから行えます。
手順は以下の通りです。
①:TEAP公式サイトにアクセス |
以上が申込みの流れになります。
なお、お支払い方法はクレジットカード・コンビニ払い・郵便局ATMが選択可能です。
まとめ
今回は「TEAP」について解説しました!
冒頭でもお伝えしましたが、外部検定は今後も重要な位置付けになってきます。
実際に、外部検定の1つであるTEAPを導入している大学は年々増えています。
いずれにしましても、外部検定を有効活用することで、大学受験を有利に進めることが可能になります!
この機会にぜひ、TEAPを含めた外部検定利用を検討してみてはいかがでしょうか!
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