こんにちは！
武田塾新石切校です！
【浪人生】新課程と旧課程のメリットとデメリットを徹底解説！【数学】
今現在、
多くの浪人生が
旧課程と新課程の存在に
悩まされているんじゃないでしょうか。
今回は
その中でも数学について、
浪人生は
現役生と合わせて勉強した方が良いのか、
今まで通りやっていた旧課程を貫いてやって行った方が良いのか、
解説していきたいと思います！
新課程の変更点
初めに、
共通テストの数学における新課程と旧課程の違いを
確認しておきたいと思います。
まず、旧課程の数学Ⅰ・Aでは、
場合の数確率・整数・図形の性質
の３つの分野からの選択制でした。
しかし、新課程の数学Ⅰ・Aでは
その選択制がなくなります。
このことは2次試験についても
同様のことが言えますが、
整数の教科書での位置付けが変わります。
具体的にいうと、
「整数」という名前が、
「数学と人間の活動」という名前に変わります。
これによりどうなるのかというと、
今まででは整数という分野があり、
そこでいろいろな項目がありましたが、
名前が変わることで
補助的なような範囲になってしまいます。
よって、少しまとめると
整数という分野が補助的な分野になるため、
共通テストには出題されないということです。
したがって、
新課程で受ける場合は、
整数なしで受けられるということになります。
しかし、
旧課程の時から選択制だったので
実質変更点はないような感じになっています。
次に、
数学Ⅱ・Bですが、
こちらは旧課程と新課程で大きく変わります。
今までは、
数学Ⅱ・Bは試験時間60分でした。
それが新課程では、試験時間70分に伸びます。
また、
範囲についても変更があります。
まず、名称が「数学Ⅱ・B・C」となり、
大門6問構成となります。
第１〜３問、ではそれぞれ
【三角関数】、【指数関数・対数関数】、【微分・積分の考え】
となり、これらの３つは必答問題となります。
残りの３つの大門については、
【数列】、【統計的な推測】、【ベクトル】、【平面上の曲線と複素数平面】
となり、これらの４つから３つを選択する選択制になります。
【平面上の曲線と複素数平面】という範囲は、
旧課程では、
数学Ⅲの範囲でしたが、
新課程では数Cの範囲になるので、
主には、理系の人たちがする分野です。
したがって、
文系の人たちから見ると
選択制といいつつ、【数列】、【統計的な推測】、【ベクトル】
になると思います。
理系の人からすると、【数列】、【ベクトル】、【平面上の曲線と複素数平面】
というふうにすることもできるかと思います。
ゆえに、浪人生の人たちには、
習っていない【統計的な推測】はどうするの？
という問題が、特に文系の人たちに発生しています。
浪人生はどちらがお得？
一概にどちらがお得かというのは、
とても難しいです。
まず、範囲だけを見ると
明らかに旧課程の方が
統計的な推測をしなくていいので得であり、
浪人生は今までしていたことの延長で
共通テストに挑むことができます。
なので、今年１年に限っては旧課程を選んでおいた方がお得
という感じになります。
しかし、
現役生と浪人生では違う問題を解くわけなので、
新課程初年度の優遇のようなもので、
現役生の問題が易しくなる可能性もあります。
これと裏腹に旧課程はどうかというと、
旧課程の方が範囲も少ないのにも加えて、
大学入試センターは浪人生が受けるとわかって問題を作成するので
易しくする可能性が低いかもしれません。
これらの事柄は、
正直蓋を開けてみないとわからないことなのですが
万が一、難しくなった時に
被害が少ないのは新課程を選んだ人です。
ただ、
新課程を選ぶ際に、
文系の人は
新しく統計的な推測を学習しないといけないという面もあります。
理系の人は
現役時代に2次試験用で学習した複素数平面を
共通テスト用に演習すれば、
割と苦にならずに済むかもしれません。
ここで、
得点調整の話ですが、
これは、同じ科目間で20点以上開くと発生します。
別の条件として
受験者数が10000人未満の科目は得点調整を行わない。
というものも存在します。
つまり、
新課程と旧課程の間で
大きく点差が開いてしまった時、
旧課程の方を10000人以上受験していないと
得点調整が行われない
ということが起こってしまいます。
したがって、
新課程を受けておいた方がリスクは少ないですが、
現役生と浪人生の間で20点以上の差が開く問題を
作る可能性は低いと思われるので
あまり得点調整については気にする必要はないかと思います。
まとめると、
合格最短コースなら旧課程の方がお得
新課程の方がリスクは少ない
となります。
ここまでじっくりと考えてみましょう！
共通テストには
大きな変更点がありましたが、
2次・私大についてどうかというと
あまり大きな変更はないだろうと考えています。
何故かというと、
ベクトルは数学Ⅲ・Cになりましたが、
文系でも出題されると
ほとんどの大学が明記しています。
また、
整数も消えましたが、
おそらく整数という分野がなかった頃から
整数問題は存在していたので
整数の知識を使った問題は変わらず出ると思われます。
加えて「統計的な推測」が入試に出るかというと
数学Ⅰ・Aの「データと分析」のように
思い切り2次私大の問題として出る可能性というのは
かなり低いように思います。
これらを踏まえると、2次私大に関しては
新課程・旧課程の影響はほぼない
ということになります！
模試と過去問について
基本的に、
模試は新課程で出題されます。
旧課程用の問題用の模試を
残してくれている予備校もありますが、
全てがそうではないので
旧課程を受ける浪人生にとっては
模試が辛くなるということも覚えておきましょう。
過去問では、
数学Ⅰ・Aにおいては、
選択制のところの整数を消せば新課程と同様にできますが、
数学Ⅱ・Bにおいては、
70分用の旧課程セットというのもなく、
予想問題や問題集も発売されないと思うので
かなり厳しくなってきます。
よって、
浪人生は実践の機会が欲しければ新課程
の方がよいかもしれません。
まとめ
①無駄な勉強をしたくない人は旧課程！
②リスクを取りたくない人は新課程！
春のこの段階で
全て決めないといけないというわけでもないです。
あくまでも今は、
絶対に使う分野を思い切り仕上げることが
最優先になります。
これから数学の仕上がり具合や、
統計的な推測をする余裕があるかないか
見比べながら
今後判断していってもらえたら良いと思います。
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