今回は英語を勉強していく中で必要になってくる「英文解釈」について書いていきます。
そもそも「英文解釈ってなに？」という方もいるかもしれません。
しかし、大学受験英語を勉強する上で、この「英文解釈」はとても重要になってきます。
「英文解釈」について知っている人も知らない人も、この記事を読んで勉強をするきっかけになってくれれば幸いです。
英文解釈ってなに？
ではまず、そもそも英文解釈って何なのかを説明していきます。
英文解釈とは
英文解釈とは、覚えた英単語と英文法を使って「文章を正しく読み取ること」です。
英語の文章というのは、どんな文章でも単語と文法で作られています。
ですので、英単語と英文法がしっかり頭に入っていればなんとなく読めるようになります。
読めるのに間違える！？
しかし、大学受験英語の長文では「訳せたと思っても答えが間違っている」というケースが多々あります。
これは、正しく文章を読み取れていないことが原因です。
英語を学習するという観点では、最終ゴールは長文が読めるようになることです。
英文解釈をしっかりと勉強し、一文ずつの意味を正確に取れることで長文が本当の意味で読めるようになります。
英文法との違い
英文解釈は「文章を正しく読み取ること」とお伝えしました。
英文法とゴチャゴチャになる方もいますが、英文法は文を作る上での「ルール」だと思って下さい。
1つ1つの「単語」の意味を知りつつ、「文法」のルールに従って文章を作っていき、その文の構造を正しく「解釈」することで1文・長文が読めるようになるということです。
違いをしっかり区別しておきましょう。
英文解釈で必要な３つのポイント
続いては、英文解釈を勉強していく上での大切なポイントを説明します。
解釈を勉強する場合は、英単語と英文法の基礎基本は頭に入っていることが大前提です。
英単語と英文法がまだ覚えきれていないという方は、そこをしっかり定着させてから解釈の勉強に進むようにして下さい。
名詞・形容詞・副詞の使い分け
まず大事なのは、名詞・形容詞・副詞の使い分けが出来ているかどうかです。
特に形容詞と副詞の違いが説明出来ないと、参考書の解説を読んでも理解が出来ません。
形容詞も副詞も、修飾語としては共通なのですが、修飾する対象が異なります。
・形容詞→名詞を修飾
例)「大きな 犬」なら「犬」という名詞を修飾するので形容詞
・副詞→名詞以外を修飾
例)「早く 走る」なら「走る」という動詞を修飾するので副詞
となります。このように、違いをきちんと説明出来るようになっておきましょう。
句・節の使い分け
続いては、句・節の使い分けが出来ているかどうかです。
皆さんは句と節の違いを説明出来ますか？
単語ごとで名詞、形容詞、副詞、、、などはある程度分かっても、句と節になると急にややこしいと感じる方も多いでしょう。
句と節は、ともに「2語以上の単語のまとまり」であることは共通です。
違いとしては、「まとまりの中にS(主語)とV(動詞)があるかないか」です。
SVがないものは「句」、SVがあるものは「節」となります。
この違いをしっかり押さえておくことで、英文解釈がより正しく理解出来ていきます。
解釈の参考書には、こういった違いも序盤に詳しく解説されています。
必ず理解しておきましょう。
英語の5文型の使い分け
最後に重要なことは、英語の5文型の使い分けが出来ているかどうかです。
こちらも句や節と同様に、ややこしかったり、そもそも文型の違いなんか知らなくても大丈夫と考えている方もいるかもしれません。
しかし、英文を正しく読み取るという観点ではやはり重要であることに変わりありません。
5文型の違いをしっかり説明出来るようになっておきましょう。
文型とは、S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)の4つの要素で作られるルールだと思って下さい。
解釈の参考書では、M(修飾語)というものも出てきますが、Mはこの文型の種類には関わってきません。
文型の種類はSVOCの4つで構成されると覚えましょう。
・第1文型は「SV」
・第2文型は「SVC」
・第3文型は「SVO」
・第4文型は「SVOO」
・第5文型は「SVOC」
こちらも解釈の参考書で詳しく解説されています。
英文解釈の勉強法
ではポイントをおさえたうえで、英文解釈の勉強法について見ていきましょう。
英単語・英文法の基礎を完成させる
ポイントでもお話した通り、まずは英単語と英文法の基礎を定着させましょう。
数学でも「方程式」をやっていないのに「連立方程式」や「二次方程式」は解けないですよね。
英語も同様に勉強する順番を間違えないようにしてください。
まずは1文を和訳してみる
英単語と英文法がある程度完成されたら、まずは自力で１文を和訳してみましょう。
和訳するときは、意訳ではなく直訳になっても構いません。
S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)・M(修飾語)の関係を意識して訳してください。
解説を見て構造を把握する
和訳をしたら、マル付けをしてみましょう。
そして、解答と自分の和訳を比較して解説通りに自分が解釈できているかを確認してください。
「これが名詞句で・・」「この部分がココを修飾しているな・・」というように図を描いて構造を把握すると良いです。
丸暗記はNG！
解釈を勉強している人の中には、解説や和訳を丸暗記してしまう人もいますが、これはＮＧです。
参考書に載っている英文和訳や解釈を丸暗記しても入試では同じ文章は出ません。
そうではなく、構造をしっかり理解して初見の英文でも訳ができるようにすることが大切です。
人に説明できるようにする
最後に、初見の英文でもきちんと解釈ができるように人に説明してみましょう。
「なぜそういった訳になるのか」、「どこがOでどこがＣで関係性はこうで・・」といった説明を相手にすることで定着をさせます。
そうすることで、最終的には長文も読めるようになります。
英文解釈のオススメ参考書
では、英文解釈はどのような参考書を使って勉強すれば良いのかについてですが、こちらは以前こちらのブログでも紹介していますので、記事を貼っておきます。
↓参考にしてください↓
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は知っておかないとマズイ英文解釈の重要性と勉強法について書いていきました。
受験で大事なことは、「点を取る」ことです。
「点を取る」ために、英文を「正しく読み取ること」が重要なのは分かりますね。
解釈を疎かにしてしまうと、単語と文法がしっかり定着していたとしても、長文問題で「分かっているはずなのに間違えている」ことが起こり得ます。
解釈を疎かにせず、単語と文法が固まったらしっかり勉強を始めていきましょう。
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