地理は社会科目の中でも、日本史や世界史と比べて選択している生徒は少ない印象です。
そのため、どう勉強を進めていったら良いか分からないという声をよく聞きます。
今回は地理の勉強法について書いていきますので、国公立や二次で地理を選択する人、これから地理を選択しようと思っている人は参考にしてみてください。
地理の問題の特徴
まず、地理の問題の特徴から見ていきます。
地理は、国名や地名を答えさせるなどの「知識」を問われる問題は少なくなっています。
社会科目の中でも、日本史や世界史に比べて一問一答のような問題が少ないということです。
主には、統計やグラフの読み解き問題が出題されます。
過去問等で対策をしっかり取っても、入試では初見の統計やグラフが出ることが多いので満点は取るのは難しいと言ってよいでしょう。
ただし、知識として国や地域の場所をしっかり把握して、その土地の産業や農業が「なぜそこで行われているか」を「気候や地形」から結びつけて考えると、他の社会科目よりも暗記はやりやすくなります。
地理の勉強法
では実際に、どう勉強をしていくかを見ていきます。
地球の構造と気候を覚える
先ほども少し書きましたが、地理ではまず「地球の構造(地形)や気候」について学びます。
最初に学ぶこの「地球の構造(地形)や気候」が、それ以降に学ぶ分野にも影響してきますので、非常に重要な分野となります。
農業や産業の分野を学ぶときに、
「◯◯(国・地域)は△△(気候)だから□□(農産物)が多く収穫される」
「◯◯(国・地域)は△△(地形)だから□□(産業)が発達している」
といった具合です。
これを一問一答形式で暗記しても定着させるのは難しいですが、地形や気候を場所ごとで把握することで、単なる暗記ではなく納得(理解)しながらできます。
自分で納得して覚えたものほど、どんどん定着していきますよ。
地理を勉強する上では、因果関係を覚えていきましょう。
因果関係を意識しながら覚えられれば、暗記量は少なくて済みます。
統計・グラフの読み取りの練習をする
地理で満点を狙いにくいのは、知識を問われる問題が少なく、初見の統計やグラフが出題されるためとお伝えしました。
しかし、しっかり対策が取れれば8割9割の得点が安定して取れるようになります。
「地理B 超重要問題の解き方」という参考書がオススメなのですが、
この参考書には、統計やグラフの「見方・情報収集のコツ」が詳しく書いてありますので、解き方をしっかり学べます。
こういった問題も地形・気候との因果関係を覚えた上で、「どこに注目するのか」「このポイントとこのポイントが繋がりがあるな」といった情報収集と推理力を鍛えることで安定して得点出来るようになるでしょう。
「地理A」「地理B」は何が違う?
最後に、地理Aと地理Bの違いについて書いていきます。
「AとBは何が違うの?」という質問も多く挙がります。
まず違う点としては、単位数の違いです。
地理Aは2単位、地理Bは4単位となっています。
単位数から見ても、授業日数はBの方が多くなります。
最近ではAもBも習う分野については似通ってきていますが、簡単にまとめるとBはAの内容を深く掘り下げて学習するといった具合です。
詳しい違いについては、文部科学省HPの「高等学校指導要領解説 地理歴史編」をご参照ください。
また、多くの大学は入試科目に「地理B」を採用しています。
単位数や習う内容だけを見て「Aの方が良さそう」と思いがちですが、Aでは受験できない大学が多いため注意が必要です。
志望校がBのみなのか、Aを使えるのかは、必ず確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
地理は日本史や世界史に比べて暗記量が少ないですが、初見の統計やグラフ問題に対応できるかが勝負です。
また、地形や気候を考慮して産業や農業とどういった因果関係があるかをしっかり繋げて覚えていくと勉強効率も上がります。
満点は狙いにくいですが、高得点(8割~9割)を安定させることはできる科目なので、ポイントを理解して勉強を進めるようにしていきましょう。
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