今回は生徒からの質問も多い「赤本の正しい使い方」について紹介していきたいと思います。
志望校が決まっていたり、難関大を目指す生徒は特に、早くから入試レベルの問題に取り組まないといけないという危機感を持っていることでしょう。
ですが、赤本を購入しても使い方を間違えたり、ただ年数(量)をこなすだけなら効率は悪くなります。
正しい使い方をマスターした上で赤本に取り組むということを大前提にしておいてください。
赤本を使う目的
各大学の入試傾向や難易度が掴める
赤本は各大学の過去問で構成されているので、志望校が決まっているのであればその大学に特化した勉強が出来ます。
特に私立大学であれば、大学ごとに問題の傾向が違います。
問題数が多いのか少ないのか、基礎問題中心なのか応用問題が多く扱われているのか、などの傾向や難易度を掴むこともできます。
時間配分を考える練習になる
ただなんとなく赤本を解いていっても気づかない部分ですが、時間配分はとても重要です。
例えば少しひねった問題が前半や中盤にあり、そこに時間を取られ過ぎて最後まで届かなかったという経験は皆さん1度はあるのではないでしょうか?
せっかく後半に解ける問題があっても、時間内に解けないのであれば0点です。
入試本番では1点を争う勝負になります。
確実に1点でも多く点数を取るために、志望する大学の入試傾向を掴むとともに時間配分にも気をつけながら赤本を解いていきましょう。
自分の弱点を確認して弱点を1つでも多く減らす
実際に解いてみて、自分がどんな問題が得意でどんな問題が苦手かを確認しておくことも重要です。
受験勉強においては、得意でも苦手な単元でも両方勉強する必要がありますが、実際に赤本を解いて自己分析をすることで勉強効率を上げられます。
英語の中でも「文法が苦手なのか」「構文解釈が苦手なのか」はたまた「単語が覚えきれていないのか」など、人によって同じ間違いでもその後の勉強の比重の置き方が変わってきます。
無駄な時間を省き、成績を上げるための質の良い勉強になるよう自己分析をしてみましょう。
赤本の正しい使い方
赤本を使う目的は皆さんお分かりいただいたと思いますので、実際にどうやって使えば良いかを見ていきます。
志望校が決まったらまずは赤本を見てみる
赤本は秋・冬以降に取り組むものという生徒もいるかと思いますが、赤本に取りかかるのは早ければ早いほど良いです。
志望校が決まっているのであれば、まずは赤本を開きましょう。
安心してほしいのは、この時点では本格的に問題を解くことが目的ではありません。
解けなくて当然です。
まずは、志望校の大学の「出題傾向を知る」ことが大事です。
この大学は、「英語なら長文が必ず2題出題される」だったり、「数学なら積分が毎年出てる」などの情報をキャッチします。
付け加えるなら「難易度」もキャッチできると良いですね。
ひねった問題が多いのか、基礎がしっかり身についていれば解けるのか、などです。
自力で実際に時間内に解いてみる
赤本は繰り返し演習をしていってほしいのですが、「本番同様に制限時間内でどれだけ解けるか」を知りましょう。
現時点での本当の実力が分かり、自分にとっての「難易度の把握」や「どれだけ時間がかかったか」も知ることが出来ます。
もしかすると、「時間がかかるけど時間無制限なら解ける」問題もあるかもしれませんね。
このように正解出来なかった問題の中でも、パターン分けをすると良いです。
※この「実際に解いてみる」のタイミングは、科目ごとに全範囲をひとまず勉強できた状態であることが望ましいです。
参考書が完璧になったら赤本を繰り返し解く
自分の苦手ポイントを中心に参考書をやり込んで、全範囲が「参考書であれば完璧!」という状態まで勉強できたら、あとは赤本演習を繰り返していきましょう。
赤本は「その大学で実際に出題された問題」なので、これ以上ない参考書です。
もちろん、赤本のみだと分野がかなり限定されますので、他学部・他大学の赤本を解くことや、参考書をやり込むということは同時並行で行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
赤本の目的や使い方について書いてきました。
赤本の使用時期や、どれくらいやるべきなのかは悩む生徒も多いと思います。
正しい使い方を知って、中身の濃い受験勉強が出来るようにしていきましょう。
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