大学入試センターは、2025年(令和6年)の共通テストで新たに「情報」という科目を追加すると発表しました。
加えて「公共」も新設されるほか、地理歴史科では「地理総合」・「歴史総合」が出題されるとのことです。
センター試験から共通テストへ、そして新たな科目が追加予定と、大学入試も目まぐるしく変わっていきます。
時代の変化に対応出来るような準備と対策をしていくことが必要ですね。
そこで今回は「情報」について詳しく見ていきたいと思います。
「情報」とはどんなものなのかを今のうちにチェックしておきましょう。
新科目「情報」とは?
高校では2022年度から新学習指導要領となり、「情報Ⅰ」が必修科目となります。
現行では、情報モラルなどの知識が中心の「社会と情報」、プログラミングも手厚く扱う「情報の科学」のどちらかを選択することになっています。
プログラミングを学ぶ「情報の科学」を選択している生徒は全体でおよそ2割のようです。
2022年度からの新学習指導要領では「情報Ⅰ」、「情報Ⅱ」に再編されます。
必修化される「情報Ⅰ」はプログラミングやデータ活用を文系理系問わず、全ての生徒が本格的に学ぶことになります。
そして「情報Ⅱ」は選択科目となり、「情報Ⅰ」よりも専門的に学んでいく内容となっています。
教科書の内容は?
正式には今年の6月頃の完成予定のようですが、プログラムの作成を行う実践的な内容や、現代の当たり前になりつつあるネット通販などのデータ活用などを載せています。
今の世の中の生活に即した内容が多くなっているので、興味を持って授業を受けられるのではないでしょうか?
「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の違いは?
「情報Ⅰ」は、何かやりたいこと(目的)があって、それを実現するための適切なツールを選択しプログラミングするといった基礎内容を学びます。
東京都立町田高校では先んじて「情報Ⅰ」の内容を取り入れた授業を行なっており、全ての1年生がプログラミングを学んでいます。
同校の生徒たちは、コンピュータが処理する計算の特性を知り、実際に動かすためのプログラムのコードを使ってオリジナルの作品を作ったりしています。
そして「情報Ⅱ」は、情報システム自体を設計できるレベルを想定されています。
つまり、より高度で専門的な知識を学ぶことになります。
必修である「情報Ⅰ」だけで社会を支えている技術をすべてカバーできるかと言われれば難しく、意欲のある生徒の要望に応えられません。
そこで、より高度な内容を求める生徒に向けて選択科目「情報Ⅱ」が設けられています。
共通テストではどんな問題が出るの?
大学入試センターは、サンプル問題を公開しています。
↓その一部分がコチラ↓
詳しく問題を見たい方は大学入試センターHPへ。
知識を問う問題から、実際のプログラミング作成の過程を問われる問題などが取り上げられていました。
単なる暗記ではなく、根本から仕組みを理解していないと解答が難しい内容となっています。
まとめ
【現行の学習指導要領】
・社会と情報(プログラミングを含まない)
・情報の科学(プログラミングを含む)
いずれか1科目を選択必履修
【新学習指導要領】※2022年度から
・情報Ⅰ(プログラミングを含む文理共通必履修)
・情報Ⅱ(より高度な内容を含む選択科目)
以上のように指導要領が変わります。
必修化される「情報Ⅰ」は、これからの時代に求められる必要な能力を身につけるために欠かせません。
基礎知識・プログラミング能力・データの活用法をしっかり学んで、論理的思考も鍛えていきましょう。
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