今回は、大阪府高校入試の「特別選抜入試」を紹介していきます。
特別選抜入試とは?
大阪府の高校入試は大きく分けると「一般選抜」と「特別選抜」に分けられます。
一般選抜
当日の学力検査(450点満点)と内申点(450点満点)の合計で合否を判定する選抜入試です。
多くの生徒はこちらを受験されますね。
受験する高校によって、国・数・英は学力検査の問題が違います。
A(基礎的)問題・B(標準的)問題・C(発展的)問題となっており、偏差値が高い高校ほどC問題が選択されています。
また、学力検査点:内申点の比率(Ⅰ~Ⅴタイプ)も違います。
Ⅰ→学力7(1.4倍):内申3(0.6倍)
Ⅱ→学力6(1.2倍):内申4(0.8倍)
Ⅲ→学力5(1倍):内申5(1倍)
Ⅳ→学力4(0.8倍):内申6(1.2倍)
Ⅴ→学力3(0.6倍):内申7(1.4倍)
こちらも偏差値が高い高校ほどⅠが選択されています。
この比率によって合否判定のための総合点が算出されます。
特別選抜
体育科・音楽科・演劇科など、特殊な学科を受験する方の選抜入試となります。
学力検査(225点満点)と内申点(225点満点)の他にも、実技試験を課すところがほとんどです。
特別選抜も一般選抜と同様に、受験する高校によって問題が分かれますがA問題かB問題となります。
また、学力検査点:内申点の比率(Ⅰ~Ⅴタイプ)も違います。
<実技試験の点数の一例>
体育科:運動能力45点・運動技能180点
音楽科:聴音20点・視唱30点・選考実技100点
演劇科:身体表現75点・歌唱表現75点
高校ごとの比率を算出した上で実技試験の点数が加わり、総合点で合否を判定します。
入試時期はいつ?
特別選抜入試は2月中旬の実施となります。
2月上旬には私立入試があり、3月中旬に一般選抜入試という流れです。
注意点は2点。
1,私立入試からわずか10日前後で特別選抜がある。
準備期間が短いため、私立入試が終わってから対策を始めるのではなく、私立入試と併行して対策を進めていきましょう。
2,特別選抜合格者は一般選抜を受験できない。
特別選抜で合格した場合は、一般選抜に出願することが出来なくなります。
自分の進路をしっかりと考え、出願するようにしましょう。
内申点の違い
「一般選抜」は1年~3年までの全ての成績が反映されますが、「特別選抜」は1年~3年の12月までとなっています。
つまり、特別選抜の内申点は3年の3学期に行なわれる実力テストや学年末テストの成績は反映されません。
しかし入試本番前の大事な試験ですから、良い点を取って自信をつけておくことが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一般選抜と大きく違う点は、内申点の反映時期や実技試験がある点です。
また、特別選抜に合格すると一般選抜を受験できないという点も知っておくべきですね。
将来の夢や進路が明確に掲げられているのであれば、高校から専門的に学んでいくことは素晴らしいことです。
ブレない気持ちと覚悟を持って特別選抜入試に臨みましょう。
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