「長文問題がとにかく苦手!何が書いてあるのか分からない・・・」
「長文を訳すスピードが遅くていつも時間が足りない・・・」
長文問題の演習をする上で、このように悩む方は多いのではないでしょうか?
英単語や英熟語、英文法や英文解釈で基礎を積み上げた最後の難問として立ちはだかるのが「英語長文」です。
英語長文は受験英語においてその半分以上を占めるため、長文が苦手のままでは受験英語を乗り越えることはできません。
英語長文において、正しくそして早く英文を理解して読み解くためには、英単語や英熟語、英文法や英文解釈だけではなく、長文独自のポイントを押さえる必要があります。
そんなあなたに、今回は「武田塾で指導している成績が伸びる英語長文の勉強法」をお教えします!
英語長文が苦手な人は、今回紹介する勉強法をぜひ実践してみましょう。
英語長文の参考書選び
英語長文の勉強をする際は、優しい参考書から徐々に難易度を上げていきましょう。
いきなり実戦レベルの参考書を選んでしまうと、複雑な構文や難しい単語が出てきてしまい、長文に苦手意識を覚えてしまいます。
まずは初歩的なレベルの参考書から挑戦しましょう。
また、最初に選ぶ参考書としては解答解説が詳しく、本文に全ての構文(SVOC)などが振ってあるものを選んでください。
長文があまり得意でない段階では、自分の読み方や理解が正しいのかどうかが分からないため、丁寧に記載されている参考書を選びましょう。
英語長文の初期段階としておすすめの参考書を紹介します。
・関正生のThe Rules英語長文問題集シリーズ
・レベル別問題集英語長文問題ソリューションズ
・英語長文レベル別問題集シリーズ
・英語長文ハイパートレーニングシリーズ
まずはゆっくり正確に訳せるようになろう
受験生の中には、最初からスピードを重視して長文を読もうとする人もいますが、最初の目標は「ゆっくり正確に訳すこと」です。
早く読めたとしても、正しく理解できていなければ問題は解けません。
まずはゆっくりでもいいので、正しく訳すことを目指しましょう。
英語長文の勉強は、英単語や英熟語、英文法や英文解釈の勉強で培ってきた基礎力を試す、これまでの集大成と言えます。
英語長文で一番大切なことは「振り返り力」です。
長文が読めなかった場合に、何が原因なのか、どの基礎が甘いのかなどを振り返る力が最も大切なので、長文演習の際は復習に重きを置いて勉強しましょう。
英語長文の勉強法
英語長文の勉強は以下のステップで勉強しましょう。
①問題をゆっくり解いてみる
まずは、知らない単語や訳があった際は印をつけながらゆっくりと解いていきます。
②採点を行い本文をコピーしてSVOCを振る
問題を解き終わって採点をしたら、本文をコピーして名詞や形容詞、副詞の()付け、修飾の矢印付けを練習します。
この際、参考書を見ながらSVOCを振るのではなく、まずは自分の中にある知識だけで振りましょう。
③参考書と解説を照らし合わせる
自分の力でSVOCを振り終わったら、参考書を見ながら解説と照らし合わせていきましょう。
間違っていた箇所があれば、「なぜ間違っていたのか」をしっかりと振り返ります。
正しくSVOCが振れるようになるまで繰り返し演習していきましょう。
④問題(設問)の復習を行う
長文の構造整理が完了したら問題の復習をしていきます。
内容一致問題は国語の現代文の問題に近く、答えとなる根拠は必ず本文内にあることを意識しましょう。
答えがあっていたからといって一喜一憂するのではなく、なぜその回答になるのかその理屈やプロセスまで含めて解答できるようになることが大切です。
受験生がぶつかりやすい英語長文の5つの壁
武田塾では、英語の長文には受験生がぶつかりやすい以下の「5つの壁」があると考えています。
①単語・熟語・語彙の壁
②文法・構文の壁
③内容理解の壁
④問題の壁
⑤スピードの壁
受験英語に苦しんでいる受験は、この5つの壁のどこかでつまづいているケースが非常に多いです。
単語・熟語・語彙の壁と文法・構文の壁
単語や熟語、語彙や文法・構文の壁でつまづいている人は、基礎事項に問題があるため英単語や英熟語、英文法といった基礎の振り返りを重点的に行いましょう。
内容理解の壁
受験生の中で長文を読んでいても内容が理解できず「単語を目で追うだけシンドローム」に陥っていることがあります。
「1つ1つの英文はなんとか理解できるけど、この長文はどういった内容について書かれているのか分からない・・・」という場合は「段落一言メモ作戦」がおすすめです。
まず一段落文章を読み、10秒間休憩します。
その間に内容を思い出してメモをしましょう。
段落ごとにこれらを繰り返していきます。
こうすることによって各段落のテーマが可視化され、長文の内容が頭に入ってきやすくなるのです。
SVOCを振るのに必死になるのではなく、長文の内容もしっかりと理解した上で読み進められるようになりましょう。
問題の壁
長文が理解できているのに問題が解けるようにならないという場合は、解答への根拠を確認して解く癖をつけることが大切です。
マーク形式の問題の場合、雰囲気や消去法で解答することが多いですが、なぜその解答になるのかそのプロセスをしっかりと確認しながら解答しましょう。
なぜその解答に至ったのか、その根拠を照らし合わせながら解答しなければ、正確に正答できるようにはなりません。
スピードの壁
問題は解けるのに読むのが遅いために時間が足りないという場合は、「音読」が大切なポイントになります。
人間の脳は「音読するスピードで文字を認識する」という特徴があります。
長文の音読と文字認識のスピードは一致しているため、音読を繰り返し英語を早く音読できるようになれば、文字認識力も高まっていくはずです。
また、音読は「返り読み」の防止にもなります。
日本語と英語では文章の順番が異なるため、日本語を理解しようとすると文章を戻って読む「返り読み」が発生してしまい、余計な時間がかかってしまいます。
英語長文を早く読み進めるためにも、音読を日頃から行っていきましょう。
武田塾の英語長文勉強方法まとめ
武田塾での英語長文を勉強するためのポイントをまとめます。
・まずは基礎を固めてから英語長文の勉強に入る
基礎が固まっていれば長文といっても恐れることはなくスラスラ読めるはずです。
読めない場合は、振り返り力を鍛えることが長文読解の近道となります。
・英語長文5つの壁と照らし合わせて原因追求
英語長文に挑戦する場合、復習に重きを置くことで自分が解けなかった原因が明確になります。
問題演習の際は、復習に1番時間をかけて行いましょう!
英語長文をマスターして受験英語を乗り切ろう
英語長文の効率のいい勉強方法が理解できましたか?
現時点で、英語長文が苦手という方でも大丈夫です。
今回紹介した勉強方法を実践することで、少しずつかもしれませんが英語長文が理解できるようになっていくはずです。
武田塾では「当たり前のことを当たり前にできる」ように徹底的に勉強します。
受験英語に近道はありません。
正しい道筋に従ってコツコツ勉強していけば、必ずできるようになる科目が「英語」です。
「英語を頑張っているのに成績が上がらない」
「基礎からしっかりと英語を理解したい」
そんなあなたを武田塾は待っています。