忙しい人のための共通テスト試験出願
・できるだけたくさんの教科を受験する(ノー勉でもいいからとにかくうける)
・共通テスト利用は滑り止めを抑えるため
今回は結構骨太な感じです。
腰を据えて読んで欲しいです。
本編
今日はみんなに共通テスト出願のコツを教えようと思うよ!といっても、すでに学校などでも指導があったかもしれないので不安な人用に案内しようと思うんだ。もちろんこれが正解というわけではなくてひとつの戦略として考えてくれると嬉しいよ。それでは始めていきましょう!
まず、共通テスト試験出願のコツは、できるだけ科目をたくさん受ける、です。これはなぜかわかりますか?それがわかるために、まずは簡単に私立の大学受験の受験方式による難易度を見ていきましょう。じつは共通テストは共通テスト利用入試、しかも滑り止めを抑えるために受けるのです!
共通テストの出願は共通テスト利用入試のためである
同じ大学の同じ学部を受けるときの大まかなレベルを表したのが下の図です。
この中で共通テスト試験が関係するのは上の2つの黄色にハイライトされた「共通テスト利用」、「共通テストプラス」の2つです。お。気が付きましたね、横に書いてあるのは一般入試からみたおおよその偏差値の差です。例えば南山大学の経済学部を一般入試で受けるときと、全学統一で受けるときはだいたい、2.5ぐらいの偏差値の差があります。もちろん全学統一の方が高いです。2.5というのはだいたい全統模試でいうと1ランク違うということになります。共通テスト利用というのは非常にレベルの高い入試だということがわかりますね。
共通テスト利用は滑り止めを抑えるためだ
偏差値2.5というのは判定が変わる基準でもあります。となりますと、例えば第一志望の合格率が50%の人、つまりC判定の人にとっては共通テストプラスはD判定ぐらいになっていて、共通テスト利用はE判定ぐらいになっているということがわかります。逆に言えば、共通テスト利用入試でA判定がでて初めて、一般前期試験の判定がC以上であるということがいえます。
第一志望を共通テスト利用で狙うということがどれだけ難しいか分かっていただけましたか。共通テスト利用は出願で終わりです。つまり試験を受けにいかなくてもいいので、基本的には2ランク以上、上の人が滑り止めで受けてきます。気楽に出願してきます。そして、地域一番校、例えば愛知であれば南山文系や名城理系は名古屋大学の人たちが共通テスト利用で仕掛けてくるので、余計得策ではありません。ですから私達も、滑り止めを共通テスト利用で抑えておく必要があります。つまり現状で前期試験A方式などでA判定がでているところを狙っていきます。
共通テスト利用入試の条件は上位校ほど厳しくなる
ここまででみなさん、共通テスト利用は滑り止め対策であるということは共有できたと思います。ここで一つ特徴的なのは、共通テスト利用入試というのは上位ほど、受験科目の条件が厳しくなるということです。例えば共通テスト利用入試の最高峰である早稲田大学は最低でも5教科6-7科目で93-94%取らないといけません。しかし中堅大学になってくると三科目でも大丈夫になりますし、そこから偏差値が下がるごとに、2科目などになってくるところもあります。そして科目もわりと自由に選べたりします。
出典:パスナビ (https://passnavi.evidus.com/)
だからみなさんは基本的には滑り止めの共通テスト利用の科目は考えておかなくても大丈夫なんです。みなさんは基本的に第一志望しか見ていないと思いますし、それは正しい態度だと僕は思います。皆さんには滑り止めが見えていません。だから想像だにしない大学が共通テスト試験後のリサーチで引っかかってくることになります。「あれ、私、ここ判定出てるわ」というのが結構あります。その時、科目不足だと目も当てられません。ですから、できるだけ多くの科目を受けておいてほしいのです。
生贄科目はノー勉でいい!
ここで出てくる悩みの一つが、科目の負担が増えるというものです。大丈夫です。増えた科目?そんなものノー勉です。生贄になってもらいましょう。
よくあるのが、一生懸命勉強した歴史よりも、現代社会のほうがいいというパターン。また一年間触っていなかった生物基礎が爆烈して共通テスト利用無双した、なんて例もありました。どうせ、棚からぼたもちなんですから、ノー勉でいいんです。ちょこちょこ勉強したって点数そんなに変わらないので、思い切ってノー勉です。自分が使う科目に全振りしましょう。
愛知県公立高校入試を戦ってきたメンバーなら現代社会まあまあ取れると思うので、ワンチャン狙いでいきましょう。ただ、体力が続かない…とか、疲れが主要科目に響きそう…みたいな懸念はありますので、そのへんは自己責任でお願いします。最悪、適当にマークして寝てればいい、いやなんでもないです。
滑り止めをしっかり確保して全力で第一志望を目指そう
今は皆さん、自分の力が見えていなくて冷静に滑り止めのレベルが分かっていないと思います。だからこそ、できるだけ多くの科目を受けて、「全オチ」を防ぐようにしてほしいです。私立のレベルがだいぶ上っていますから、保険はできるだけ多くかけたいです。たとえば、現在は名古屋大学受験者が早稲田大学に合格する確率は18%、明治大学44%、同志社大学50%となっています。ここ五年で私立大学が爆上がりして、明治大学、同志社大学が滑り止めではなくなっています。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のときとはなにもかもが変わっています。名古屋大学の滑り止め、つまり併願合格率80%超えは、愛知82%、名城85%、中京81%の三校です。立命館、南山は8割を切っています。あまり口出しするのは好きではないですが、そういう事情も踏まえて出願いただけると嬉しく思います。
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