こんにちは、武田塾下曽根校です。
世界史というと、欧米や中国の歴史を中心に考えがちです。
しかしそれらが全てではないことは、前回のイスラムの記事で述べた通りです。
今回はインドの歴史について解説をしていきたいと思います。
勉強の仕方
地図
どの王朝がどこにあったか、どこでどんな戦いがあったか、どんな都市があったか。
それらを把握するためにも、地図を頭に入れておきましょう。
また地名(ヒマラヤ山脈、インダス川とガンジス川、デカン高原など)も解説などによく出ます。
出来事や周辺情報と一緒に覚えることが大切です。
タテの軸
①古代→②北インドの統一王朝→③イスラム化→④植民地化→⑤独立という大きな流れがあります。
この区切りを意識して、それぞれ掴んでいきましょう。
①古代インド
前2300年ごろのインダス文明は、ハラッパーやモエンジョ=ダーロなどの遺跡で有名ですね。
アーリヤ人は前1500年ごろまでに、中央アジアからパンジャーブ地方へ侵入。
前1000年ごろにはガンジス川流域にまで進出します。
ガウタマ・シッダールタ(釈迦)によって仏教が成立したのは、前6世紀ごろです。
同じころガンジス川流域にあった16大国では、マガダ国、コーサラ国などがよく出題されます。
②北インドの統一王朝
前4世紀後半、チャンドラグプタが北インド初の統一国家・マウリヤ朝を建国。
アショーカ王の時代には、仏典結集が行われました。
またカニシカ王の時代では、ギリシア的なガンダーラ美術が栄えます。
4世紀前半に北インドを統一したのがグプタ朝です。
グプタ様式(純インド的な仏教美術)が発展しました。
またヒンズー教が成立したのもグプタ朝の時期ですので、覚えておきましょう。
7世紀前半、北インド最後の統一王朝のヴァルダナ朝が建国。
この時代、ナーランダー僧院に中国の唐から玄奘が訪れます。
またヴァルダナ朝の崩壊後も、唐僧の義浄がインドを訪れました。
時代がそれぞれ違いますが、全体的に仏教の影響が強いことが分かりますね。
③インドのイスラム化
北インドに10世紀末以降、トルコ系のガズナ朝が侵入。
12世紀末以降は、イラン系のゴール朝が侵入。
インドのイスラム化が徐々に進みます。
1206年、アイバクが奴隷王朝を建国。
これをはじめ、デリーを首都とする5王朝が続きました。
それらをデリー=スルタン朝と総称します。
スルタンが「イスラムにおける各国の君主の名前」というのは、前回記事で解説した通りです。
1526年にはバーブルがムガル帝国を建国します。
有名なタージ=マハルが造営されたのはこの時代です。
非イスラム教徒に課される人頭税(ジズヤ)が廃止されたり、復活したりという流れもありました。
④インドの植民地化と独立運動
イギリスなどが東インド会社を設立し、インドの植民地化に着手します。
特にイギリスとフランスが北インドの支配権を争ったプラッシーの戦いは重要です。
こうした動きに対し、1857年にシパーヒー(傭兵)が反乱を起こします。
この反乱はインド大反乱と呼ばれ、北インド全土に拡大しました。
しかしインドは植民地化が完了。
1905年にはベンガル分割法が、1919年にはローラット法が発布されます。
・ベンガル分割法…ベンガル州をイスラム教徒が多い東部とヒンズー教徒が多い西部に分け、インド人同士の対立を煽った
・ローラット法…インドの自治を無視する法律
1919年以降、ガンディーが非暴力・不服従運動を始めます。
また1920年代後半からは、ネルーも反英闘争を指導していきます。
⑤インドの独立
1947年についにインドが独立し、ネルーが首相になります。
しかしこの時、パキスタンはジンナーを総督として独立します。
また同じく1947年に、第1次印パ戦争が勃発しました。
その後1971年の第3次印パ戦争の結果、東パキスタンがバングラデシュ人民共和国として分離独立。
独立後に戦争と分裂が起きた歴史を把握しておきましょう。
ヨコの軸
一口にインドと言っても、「どこからどこまでがインドなのか」という定義が、実は複雑です。
インド共和国
単にインドと言う場合、現在のインド共和国のことを指します。
1947年にイギリスから独立しました。
パキスタン、バングラデシュを含めたインド
歴史的にみると、パキスタンとバングラデシュも、広い意味での「インド」に含まれることが分かります。
しかしヒンズー教が多いインドとイスラム教が多い東パキスタン・西パキスタンに分裂。
さらに西パキスタンは、バングラデシュとして分離独立します。
イギリス領インド帝国
イギリスの植民地だったインド帝国には、ビルマ(ミャンマー)やセイロン島(スリランカ)も編入されています。
インドと近隣の植民地を一つにまとめたのです。
ちなみにインド帝国とは、イギリスのヴィクトリア女王をインド皇帝とした国です。
インド人自身が作った独立国家ではない点に注意してください。
各王朝の範囲
また歴代の王朝の領域も把握しておきましょう。
たくさんの国が建国されましたが、それぞれの民族や文化は異なります。
地図(領土の形)と紐づけて、区別して覚えましょう。
語句の覚え方
まとまりで覚える
基本となる王朝の名前、首都、建国者、有力な皇帝、その文化などを整理し、一つのまとまりをセットで覚えましょう。
(例)
・王朝の名前…ムガル帝国
・首都…デリー(1526年~1558年)、アグラ(1558年~1858年)
・建国者…バーブル
・有力な皇帝…アクバル、シャー=ジャハーン、アウラングゼーブ
・文化…タージ=マハル(インド=イスラーム建築)、ムガル絵画(宮廷絵画)、ラージプート絵画(庶民的題材)
地図でムガル帝国の領域を確認したり、タージ=マハルの写真や絵画の図などを見ると、イメージが掴みやすいと思います。
ちなみにムガル帝国の建国者・バーブルは、ティムール帝国の末裔です。
そのティムールは、モンゴル帝国のチンギス=ハンの末裔を名乗っていました。
「ムガル」は、「モンゴル」が発音変化した名称です。
宗教ごとに覚える
インドは宗教に関する設問も多いです。
特にバラモン教、仏教、ヒンズー教、イスラム教、シク教の5つが重要です。
●バラモン教
・聖職者(バラモン)のもと神々を崇拝
・ヴェーダ(アーリヤ人の儀式の仕方、神への賛歌を収めたもの)がある
●仏教
・インドで誕生し、仏典や寺院などの文化を残す
・大乗仏教と上座部仏教(小乗仏教)に分裂
・インドでは衰退し、東南アジアや中国、日本で発展する
●ヒンズー教
・グプタ朝のころ、バラモン教と民間信仰が融合して誕生
・現在のインドの多数派を占める多神教
●イスラム教
・西アジアで生まれた一神教
・現在のパキスタン、バングラデシュで多数派を占める
●シク教
・16世紀初頭、ナーナクによって成立
・ムガル帝国の圧迫を受ける
・18世紀末、パンジャーブ地方にシク王国を建てる
まとめ
世界史の用語はカタカナが多く、ややこしく感じがちです。
インドの場合もユニークな語句が多いのでなおさらです。
「間違った覚え方をしていないか」、「どの王朝の何についてなのか」を意識して、日々の勉強に取り組んでいきましょう!
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