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渋谷校は東京大学・東京工業大や医学部の講師をはじめ指導力あるスタッフが在籍し、
早慶上理を筆頭とした有名私大もちろんのこと、都立大学(旧首都大学東京)など国公立大学、医学部医学科……
難関大への進学実績を数多く持つ全国有数の"成績が伸ばせる"校舎です。
夏休みも終わり、高2の皆さんはいよいよ進路を考え出すシーズン。
先生、志望校どうしよう…
てか、学部から選べない…
どうしたらいいですか…?
というお悩みがバンバン来ています!
ということで、学部選びに困っている人向けのブログ第2弾!
今回は医療系学部の中でも「薬学部」に興味を持っている皆さんに向けて、
「薬学部受験の基礎知識」をまとめていきます!
★学部選びに困ってる人向けのブログ第1弾はこちら!
【薬学部受験】どんな学部?偏差値は?数Ⅲは必要?学費は?
目次
1.薬学部ってどんな学部?
薬学部では、「薬に関するあらゆること」を学びます。
イメージしやすいのは「新薬の開発や研究」だと思いますが、このほかにも
- 薬の作用・副作用に関する研究
- 医薬品や食品添加物の人体への影響に関する研究
- 医薬品を取り巻く社会事情や法規に関する研究
など、薬学部がカバーする内容は多岐にわたっています。
そして、薬学部には「4年制」と「6年制」の2学科があります。
特に薬剤師を目指している人は学科の選択に注意が必要です。
6年制:薬学科
主に「薬剤師養成」を目的として設立されたコースです。
卒業と同時に「薬剤師国家試験 受験資格」が与えられ、これに合格すると晴れて「薬剤師」になることができます。
※卒業と同時に薬剤師になれるわけではないので注意!
4年制:薬科学科 ※大学により学科名は異なる
主に「研究者養成」を目的として設立されたコースです。
基本的には、学部4年+大学院2年(修士課程)の計6年間を経て、製薬メーカー等の研究職になる人が多いです。
※4年制を卒業しても薬剤師国家試験の受験資格を得ることはできないので注意!
入学時点でコースが分かれる大学もあれば、
初めは全員同じカリキュラムで、3~4年次にコースが分かれる大学もあります。
2.偏差値や倍率はどれくらい?
薬学部は偏差値にかなり幅があるのが特徴です。
他学部同様、国公立のほうが偏差値帯としては上位です。
私立であれば、大学を選ばなければ合格は掴みやすいと言えます。
また、倍率は国公立・私立で差はなく、あくまで大学によって異なります。
毎年3~7倍程度で推移しますが、ここ数年、薬学部の人気が上がっています。
これは新型コロナウィルスの拡大とそれに伴う不景気により、「資格直結型」の学部人気が高まった影響と考えられます。
<参考偏差値など ※2023年度河合塾予想>
国公立 | 私立 | |
偏差値 | 52.5~67.5 | 35~62.5 |
共テ得点率 | 65~85% | - |
倍率 | 3~7倍 | 3~7倍 |
3.受験科目は?
薬学部受験では、英語・数学・理科の3科目型が一般的ですが、
その特徴としては、
- 国公立は数Ⅲまで必要
- 私立は数ⅡBまででOK
- 化学での受験が基本で、問題レベルも高い
上記3つが挙げられます。
国公立は数Ⅲまで必要
共通テストでは国語社会も含めたいわゆる「理系5教科7科目」が必要になりますが、
個別試験(旧:二次試験)では、数Ⅲの範囲まで必要です。
つまり、ガチガチの理系受験です。
数Ⅲ無しで受けられる大学は、
国立大学はありません。
公立大学だと
静岡県立大学(そもそも数学無し)
山陽小野田市立山口東京理科大学(ⅡBまで)
★山陽小野田市立山口東京理科大学は2023年度からⅢが必要になりました。
この1校のみです。
私立は数ⅡBまででOK
一方、私立大学は数ⅡBまでで受験できるところがほとんどです。
※立命館大学や東京理科大学などの一部の選抜方式では数Ⅲが必要ですので注意です。
また、科目数自体も国公立と異なり、2科目で受けられるところもあります。
(理科から1科目必須、英・数・国から1科目選択、など)
これが私立の偏差値に大きく幅がある一因かと思います。
化学での受験が基本で、問題レベルも高い
薬学部は、入学後扱う学問の特性上、受験における化学の比重が重くなります。
たとえば、
化学でしか受験できない
化学の問題レベルが高い
化学の配点が高い
…ということはザラにあります。
基本的に薬学部志望者は化学に興味があり、得意科目としている人が多いです。
したがって、「あんまり化学が得意じゃないな…」と言う人は
①少なくともライバルと同列で戦えるくらい化学のレベルを上げる
②化学以外の科目で満点を取れるように仕上げる
③化学を使わずに受けられる大学を受験する
このどれか(又は組合せ)で戦わなければいけないことを念頭に置きましょう。
4.学費ってどれくらい?
国公立大学:6年で350万円くらい
国公立大学であれば、大学・学部によらず学費はほぼ一律です。
※ほぼ、と書いたのは、大学ごとに若干調整が可能だからです。
入学金が28万円程度、1年間の学費は54万円程度なので、
6年制であっても総額350万円くらいになります。
余談ですが(薬学部に限った話ではないですが)使う教科書が専門書メインになるので、案外、教科書代がかかります。
中には1万円近くするものもあったりしますので、先輩から譲ってもらう人も多いみたいですよ。
私立:6年で平均1,200万円くらい
私立なので、学費には幅があります。
6年間学費だと、一番安いところで約970万円から、一番高い所だと約1,850万円というところも…!
医学部や歯学部に比べれば安いものの、やはりそれなりにはかかるという印象です。
しかし、経済的に不安がある人であっても奨学金や教育ローンなどを活用して通うことは可能です。
大学によっては特待生制度や免除制度があるところもありますので、ぜひ調べてみてください。
薬学部受験は下調べと計画性が大事!
薬学部の最たる特徴は、受験科目・科目数や、4年制・6年制の振り分けタイミングといった
受験およびその後の進路に重要な要素について、大学によってかなりバラつきがあるということです。
つまり、きちんと下調べをして自分の受験計画をある程度立てておかないと失敗します!
薬学部を目指す皆さんには、国公立と私立どちらを本命にするのかを軸に、目指す大学をまず決めてみることをおススメします。
目標が決まったら、それに向けて受験計画を練り、実行していきましょう!
でも、あまりにも大学がたくさんあって何を選べばいいかわからない…
選んでみたけど、本当にこの志望校で良いのか不安だな…
そんな方は、ぜひ武田塾渋谷校の無料受験相談にお越しください!
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