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こんにちは!武田塾渋谷校講師の杉山です。
今回は、受験生の時に私が受験した大学・学部のうちのひとつ、「慶應義塾大学文学部」の対策についてです。
なぜわざわざ文学部に限って書くのか・・・?というと、
「特殊性がかなり高いから」
これに尽きます!慶文の問題は、英語・社会・小論文すべてにおいてその形式がやや特殊な形になっています。
「特殊性が高いということは対策が面倒なんじゃ・・・」と思うかもしれません。
確かに、使わなければならない時間の量は少し多くなってしまいますし、この学部専用の対策をしなければならないというのは少し手間なようにも思えます。
しかし、逆に「対策をすれば受かる」とも言えるのです。
「いやいやそれは当たり前じゃん・・」って思いましたよね?この言葉がどういう意味なのかというと、
「“慶應文学部独特の問題形式に慣れているか否か”が本番の点数に大きく反映されやすい形式であるがために、語彙や文法レベルが早慶レベルにやや追いついていなくても、入念な過去問対策を積めば十分受かる可能性がある学部である」
ということです。
実際に、「早慶の他の学部は全落ちしたけど、慶應文学部だけ受かった!」という人は私の周囲だけでもかなりの数います。
さらに「MARCH・早稲田・慶應他学部に全落ちしたのに慶應文学部だけ受かった!!!」というケースもたまに聞くのですから驚きです。
では、それほどまでに「独特」とされる慶應文学部の入試は、具体的にはどのような形式なのでしょうか?今から見ていきましょう。
英語試験の特徴
ざっと5つ特徴を挙げてみました。
まず大問の数が1つしかないという点でかなり驚きだと思います。
時間は120分という長さなのに、大問は一題、小問も10題程度なんて時間が余るんじゃないの?と思った人も多いことでしょう。
また、辞書が持ち込めるから語彙力がなくてもなんとかなりそう・・・と思った方もいるでしょう。
では、ここからは具体的な対策方法を見ていきましょう!
対策方法①:紙の辞書を使うことに慣れる
第一に、紙辞書を使うことに慣れることです。
普段の勉強のときには電子辞書を使っていて紙の辞書は使わない、という人が多いのではないでしょうか?
いくら120分あるとはいえ出題されるのはかなりの長文ですし、ゆっくりと辞書を引いていては時間に間に合いません。
普段の勉強中に積極的に紙辞書を使ってみるだとか、辞書の構造をよく読んでみるだとか、まずは紙辞書に接する機会を増やしていきましょう。
対策方法②:英文和訳の対策
次に、前述したようにこの学部では毎年3題ほど英文和訳の問題が出題されています。
出題割合がかなり大きいので、他の受験校では和訳を使わない・・という人もしっかりと対策する必要があります!
語彙に関しては辞書を使うことができるため、やはり「解釈」の対策をするべきです。
私は解釈の勉強として春~夏に英文熟考(上・下)という参考書をやり終えていましたが、慶應文学部の対策として秋~冬頃に追加でポレポレをやっていました。
ポレポレもしくは透視図といった、比較的レベルの高い解釈参考書に取り組むことでこの学部の英文和訳問題に太刀打ちできる実力がつくと思います。
ポレポレに関しては武田塾でもルート内に組み込まれている参考書なので難易度は高いですがかなりオススメの参考書になります!!
ポイントとしては
これらのことを意識しながら解釈系の参考書に取り組むと、慶文の対策としては非常に有意義なものになるともいます!
対策方法③:過去問をとにかく解いてみる
以上の2つの対策が出来たら、あとは過去問を何年分・十何年分と解いていきましょう!
解き方に関しては個人差があると思うので一例までに・・・ですが、私のおすすめの解き方はこちらです。
ポイントとしては、先に設問から読んで文章の趣旨をおおまかに掴んでおくことです。
本文が前述したとおり2000ワード前後ととても長いので、趣旨を掴まずにダラダラはじめから読んでしまうと話の流れがいまいちわからなくなってしまいます。
また、全文を丁寧に読み進めてしまうと読み終えるだけでかなりの時間を使ってしまいます。
設問に直接は関係なさそうな文に関しては辞書などを使わずに、大意だけつかみながらささっと読み進めていきましょう。
和文英訳問題ってどうやって解くの?
ところで、赤本の解き方⑤に書いた和文英訳ってどう対策すればいいの?と思った方がいることでしょう。
この学部では毎年、最後の一問に一見本文と関係のない和文英訳の問題が出題されています。これは英和辞書を使って地道に英作文をすればよいということでしょうか?
答えはNOです。
この和文英訳の問題は、意味的な内容としては本文と関係がないのですが、本文中に出てきている英文のどこか一文の構造を使えば簡単に英訳できるように作られているのです。
2014年度の問題を例に出して説明すると、その年の和文英訳の問題は
「沢山の友人を作ったとしても、もし彼らと会って歓びを感じないなら、一体何の意味があるだろうか」を英語に訳しなさい
という設問になっています。
そこで、本文中で使えそうな表現を探すと、「making lots of friends(沢山の友人を作る)」「if one doesn't~(もし~しなければ)」「take delight in~(~に歓びを感じる)」「in one's company(仲間と一緒にいて)」「what would be the point of doing?(~することになんの意味があるだろうか?)」といった表現がでてきており、これらを組み合わせていけば
「What(in the world)would be point of making lots of friends, if one doesn't take any delight in their company?」
という文章を完成させることができるのです!強意表現であるin the world 以外はすべて本文中から持ってきて訳すことができました。
もちろん和英辞書を使ってイチから作り上げられるのであればその解答の仕方でも大丈夫ですし、探す手間がない分そのほうが早いかもしれません。
ただ、和英辞書だけだとどのような文脈内でその言い回しを使うのが正確なのかまではわからず、英文を自分で組み立てる能力が高くないとミスを招いてしまいます。
「確実にミスをしないで英作文ができる」という点では、このような形で本文から該当箇所を探して組み立てたほうが安全かなと思います。
この練習は基本的に過去問でしかできないので、過去問を解く際にはぜひ、意識的にやってみてください。
「説明せよ」問題って何が求められてるの?
次に、先程から出てきている「説明せよ」問題の解き方についてです。これも2014年の過去問を用いて解説していきます。
この年の設問は、下線部を示した上で、「友情に必要な条件とは何か、筆者の体験に触れつつ、逆説的な点を明らかにしながら、120~150字の日本語で説明しなさい」というものでした。
基本的にこの説明せよ問題は、本文中の1~3段落を設問に従いながら要約するといった問題だと捉えられます。
先述した設問ならば、下線部がある段落及びその前後から、「友情に必要な条件は何か」を説明し、その説明の中で「それに関わる筆者の体験」と「その条件の逆説的な点」に触れて記述すればいいということですね。
必要な力として第一にはもちろん英文を読み取る力が挙げられますが、この問題にはもう一つ、解くにあたって欠かせない力があります。
それは「現代文の読解力・要約力」です!
えっ、これは英語の試験でしょ?なんで現代文の力が必要なの?と思うかもしれません。
そのワケを説明すると・・・
まず、辞書があるのですから、解釈の実力にさえ問題がなければ、設問に必要な英文部分を日本語に訳すところまではスムーズにできるのではないかと思います。
その上で、設問で何を問われているのか、どのような条件でそれを記述しなければならないのか、を設問から読み取る必要があります。その後、問われていることに対する解答を、条件に沿いつつ作成し、かつ150字以内でまとめるという作業をして完了になります。
この最後の「作成し、まとめる」という作業において現代文の力がかなり問われてくるのです!
設問に沿った解答ができているか否かは第一前提ですが、その上で、きれいな日本語で150字におさめることができているかが見られるということです。
これもやはり過去問対策あるのみです。
その上で、慶應の小論文や併願校の現代文の勉強をするときに、この「要約」を意識して解いて見るようにするとなお良いと思います。
「設問で何が問われているのか」をよく考えて解くようにしましょう!
最後に
いかがでしたか?独特な慶應文学部英語の問題形態とその対策方法を、少しでもお伝えできていましたら幸いです。
お伝えしましたように辞書が持込可能で、文法問題が一問も出題されないため、単語や文法のインプットは苦手だけど長文は何とか・・・という人や、過去問を何年分も徹底的にやり込める人にはかなり受験をおすすめできる学部ではないかなと思います。今後の志望校・志望学部決定において是非参考にしてみてください!
また、すでに慶應文学部の受験を決めているという方は、ぜひ、何が求められているのか、どのような解き方が自分には合っているのか、ということを意識しながら過去問対策に取り組んでみてください!
武田塾で使用する参考書に基づいた英語の学習法は以下の動画も参考にしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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