こんにちは、武田塾新発田校です!
今回は前回に引き続き医療の専門職について紹介していきたいと思います。前回は看護師、保健師、理学・作業療法士、臨床検査技師、細胞検査士、薬剤師を紹介しました。
前回は、まだメジャーなものだったのではないでしょうか?
今回は少しマイナーな医療専門職を紹介していきます!
医療にかかわる専門職
言語聴覚士
話すことや聞くこと、飲食することに関わる病気や障害の治療の治療をサポートします。
患者の言葉や聞こえの状態を問診や機器などで詳しく検査して、障害の原因も調べます。そして、検査のデータを基に今後の治療や訓練の方法などを決めていきます。
言葉ぼ発達が遅れている子供には言葉の理解を促す訓練、下の使い方を教える訓練を絵本などを使って行います。うまく言葉を発声できないといった人には発声練習や顔面筋肉のトレーニング、口腔内のマッサージなどを指導していくそうです。
患者に合わせた治療法を考えるリハビリのプロです!
言語聴覚士になるには…
定められた大学、科目、単位の条件をクリアすると国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
言語聴覚士国家試験に合格することが必須です。
近年の言語聴覚士国家試験の合格率は6割~7割程度です。
視能訓練士
人は取り入れる情報の80%を目から取り入れていることを知っていますか?情報を取り入れるために最も必要な眼を守る職業がこの視能訓練士です。
目の位置がずれている斜視や白内障、緑内障といった様々な眼疾患、弱視などの検査や訓練を行います。
おそらく眼科に行ったことがある人は視力検査やレンズで度数を合わせてもらったりしたことがあると思います。結構、看護師が検査していると思われていますが、検査をしているのは視能訓練士という眼のプロフェッショナルさんなんです!皆さんが知らないうちに関わっているんです。
眼科医が疾患を特定するためにはいくつかの検査データが必要です。この検査のほとんどを行っています。
様々な機器を使いこなし視力、視野、色覚、光覚、眼球運動、眼位などを検査します。
また、視力が落ちてしまった患者へのリハビリや訓練も行い、回復にも努めます。
視能訓練士になるには…
指定された専門学校や大学に進学して必要な単位すべてを修了することで国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
国家試験に合格することが必須です。
こちらの画像にありませんが4年制の視能訓練士養成学科が設置されている大学もあり、高校卒業→4年制の学科→国家試験→視能訓練士というルートもあります。
視能訓練士国家試験の合格率は8割~9割くらいです。
音楽療法士
この職業は皆さんは耳にしたことがありますか?
これは音楽を通して心身障害者の回復をサポートする職業です。
乳幼児から高齢者までの心身に障害を持った人が音楽を演奏したり聴いたりして機能の回復を試みます。
運動機能の回復や社会性、認知力などを養っていきます。
音楽の持つ特性をうまく活かしたリハビリテーション方法です。
音楽療法はまだまだ、日本では未開拓の部分です。資格を取ったからと言ってすぐに就職で結びつくとは限らないそうです…
音楽療法士になるには…
音楽療法士の資格は日本音楽医療学会が認定しています。
音楽療法士になるには必修講習会コースと認定校コースの2種類があります。
必修講習会コースでは音楽療法に関する知識はもちろん、臨床経験や研究発表、音楽についての指導経験などの実績が問われます。
認定校コースでは日本音楽療法学会が養成校として認定している大学、短大、専門学校を卒業し音楽療法士試験に合格した人のみが面接試験を受けることが出来ます。
まずは、音楽療法に関するコースやカリキュラムのある大学への進学が第一歩となると思います。
カイロプラクター
カイロプラクティックという手技の専門家です。
背骨や骨盤の歪みを矯正し、身体の不調を解決してくれます。
整体師兼カイロプラクターとして働いている人が多いようです。つまり、整体との関連が強いようです。
そして、カイロプラクティックはアメリカ発祥の医療技術なんです。世界のカイロプラクターの約8割がアメリカで働いているようです。
整体師は体の歪みを矯正することだけを目的としていますが、カイロプラクターは体の矯正を基盤において身体全体の機能回復を目的としています。
カイロプラクターになるには…
カイロプラクターは実は法的な整備がなされていません。つまり国家資格ではありません。
そして、誰でも自由になれますし、自由に名前を名乗ることもできてしまいます。
しかし、全くの知識なしにカイロプラクティックを行うことはできません。
アメリカでは4年間きっちり大学で学び、学位を取得してからカイロプラクターとなるのが一般的です。
日本ではまだ、そのような学校は多くありませんが、しっかり学んでからの必要があります。
医療情報技師
医療情報技師は医療界のシステムエンジニアです。
医療機関に分類される、病院やクリニックで運用されているコンピュータシステムを開発、運用しています。
患者のデータを保管する電子カルテや予約システム、ナースコール設備、診療報酬の算定システムなどが医療分野では必要になります。これらを運用、開発しているんです。
これらが無ければ、効率的に検査や受付が出来なくなってしまいます。
また、システムがダウンしてしまうと時には患者の命にかかわる事態も起きてしまうかもしれません。
そのような時のために、開発だけではなくセキュリティの対策やシステムの保守と点検も行っています。
医療情報技師になるには…
これも国家資格などの資格は関係ありません。
しかし、システムを開発していくにはプログラミングの技術が必要になります。
そのため、高校卒業後は大学の情報工学部や工学部、理工学部といったような学部に進学することをお勧めします。
工学やコンピュータ、プログラミングを学ぶことが必須であると言えます。
病棟クラーク
クラークは事務員という意味です。
つまり、入院患者向けの病棟の専属事務員という意味です。また、外来の事務を受けもつ外来クラークという職種も存在します。
皆さんが良く言う「医療事務」のことですね。
病棟クラークは入退院の受付と手続きを行います。同意書の記入の促し、院内設備の説明、料金の支払い対応、入院患者のカルテ作成と整理、備品の手配、書類全般の整理、病室の片づけ、ネームプレート作りなど様々な仕事を請け負います。
ここに書いただけですごい仕事量ですよね…
他の医療職は検査やリハビリなどを中心に行いますが、クラークは患者が過ごしやすいように、スタッフが検査を進めやすいように主に裏方の仕事を行っています。
基本的にナースステーションに一人で在中して仕事を行っているようですが、仕事量が多いため忙しく感じるようです。
病棟クラークになるには…
他の医療職と違い、資格や特別な知識は必要になりません。
高卒者を対象としている募集もあります。そのため、大学はどこの学部に進んでも影響はありません。
しかし、この職種はアルバイトやパート、派遣の求人が非常に多いため、正社員として就職を希望する場合は専門的な知識や資格を持っている人が強いと言えます。
そのため、専門学校で実践力を身につける人もいます。
キャリアアップを考えるなら、医療福祉系の総合大学では、より専門的な知識を学ぶことが出来、学位を取得することが出来ます。
今回のまとめ
今回は、皆さんがあまり聞いたことが無いような医療の専門職を紹介しました。
もしかすると、知らないうちにその分野のプロの方たちに検査や対応をされていたかもしれません。
もし、興味がある職種があったら調べてみてくださいね!