こんにちは、武田塾新発田校です!
皆さんは病院やクリニックで働いている医療にかかわる職種がどのくらいあるか知っていますか?
おそらく、皆さんが思っているよりも種類があると思います。
言葉、眼、歯、動きなどそれぞれの分野の検査、リハビリを行っている医療のプロを紹介していこうかと思います。
医療の道に進みたいと考えている人の参考になればと思います。
医療にかかわる専門職
今回は医師を除いた医療にかかわる専門職を紹介していきます。
もしかしたら、皆さんが病院に行ったときに知らないうちにその専門職の方に検査をされていたことがあるかもしれません。
一番メジャーな看護師のほかにもいろいろな医療者があることを知ると将来の幅が広がるかもしれませんね!
看護師
これは、医療にかかわる職業を想像した時に医師とセットで出てくるのではないでしょうか。
医師が患者の診察をするときや治療を行うときにサポートを行います。
また、怪我や病気のある患者のサポートも行います。
つまり、医師と共に患者の回復に努めるのが仕事です。
看護師になるには…
誰もがなれるのではなく幅広い知識を身につけ、国家試験に合格しなければなることはできません。
看護師になるには4年制の看護学科がある大学、短期大学あるいは専門大学などで決められた単位をとる必要があります。
近年の合格率は約9割です。
保健師
保健師は保健センターで公衆衛生の向上のために働きます。
保健師は皆さんの健康な生活のために幅広く活動しています。
例えば、皆さんが3歳の頃に行ったと思われる3歳児健診のような健康診断の実施や感染病の調査・啓蒙活動などを行います。
2020年から流行った新型コロナウイルス感染症のときも皆さんの健康を守るために保健所や保健センターで働く保健師が関わっています。
さらに、母子手帳と健康手帳の配布、相談対応、家庭訪問も保健師の仕事です。
保健師になるには…
保健師も看護師同様に大学、短大、専門問学校での看護師養成課程を修了することが条件です。
そして、保健師国家試験および看護師国家試験の合格が必要です。
近年の保健師国家試験の合格率は約8割~9割となっています。
薬剤師
病院や薬局で薬の管理や調剤を行います。
皆さんが医師・病院からもらう処方箋に従って薬を調合します。
さらに、患者への服薬指導や相談にも乗ります。
最近では石原さとみさん主演の「アンサング・シンデレラ」という病院薬剤師の裏側を描いたドラマも放送されましたね。
このドラマを見ると薬剤師の仕事がどんなものなのかが分かると思います!
そして、病院での勤務だけではなく製薬会社でMRとして病院へ新薬の営業をする人や、薬の研究・開発を行う人もいます。
薬局で働く薬剤師が一番多いようです!
薬剤師になるには…
薬剤師になるには医師と同じように6年間学ぶ必要があります。
薬学部が設置されている大学あるいは薬科大学に進学し薬剤師養成課程を修了しなければなりません。
そこから、薬剤師国家試験に合格することが必須です。
近年の薬剤師国家試験の合格率は薬7~9割となっています。
理学療法士
理学療法士は病気や事故にあった人のリハビリや高齢者の身体機能の維持・向上を手助けします。
骨折した人や事故や脳の障害で身体が麻痺してしまった人など、様々な原因で身体の一部や半身が不自由になった患者の身体機能の回復を図ります。
医師が出す処方を基に、患者に合わせた最も効果的な治療計画を考えます。
器具を使わない治療方法の徒手療法、治療体操、歩行訓練などの運動療法と電気刺激などの物理療法を施します。
病院に勤務するのが一般的です。
また、高齢者施設に理学療法士がいることも少なくありません。
理学療法士になるには…
理学療法士養成課程がある理学療法学科を設置している4年制の大学あるいは3年生の専門学校の卒業が必須です。
必要な単位をすべて修了したのち、理学療法士国家試験に合格することが必須条件です。
近年の理学療法士国家試験の合格率は7割~8割程度です。
作業療法士
身体が不自由な人や精神に障害を持つ人に対して「作業」を通してリハビリを行います。
食事やトイレをはじめとした日常的な動作から会社や学校に復帰するための練習・訓練など患者の生活をよりよくするための幅広い支援を行います。
理学療法士は歩行など基本動作の回復に重点を置いているのに対して
作業療法士は応用的な動作や社会適応能力を引き出すことを目的としています。
ここで言う応用動作とは身体を動かして行う日常生活のことであり、食事やトイレのことです。
社会適応能力は学校や会社で働くなどの社会に出て活動するということです。
作業療法士になるには…
作業療法士も作業療法士養成課程がある4年制の大学、3年制の短大、専門学校に進学し、必要な課程を修了する必要があります。
また、作業療法士国家試験の合格が必須です。
近年の作業療法士国家試験の合格率は8割程度です。
臨床検査技師
臨床検査技師は医師の指示のもと、患者の血液や尿などの検体や脳をはじめとした患者の身体の検査を行います。
患者の血液や尿から細菌やウイルスを調べて病気の原因を探し出したり、
細胞片などを取り出して細胞の標本を作ったりする検体検査を行うものと、
脳波検査や電図検査、心音図検査など患者の身体の表面や内部の器官からデータを採る生理学的検査を行う2種類があります。
主に病院やクリニック、健診センターなどに勤務することになります。
検体検査・生体検査の準備から検査の実施、報告まで検査に関わる業務全般を担っています。
臨床検査技師になるには…
大学の医学部・歯学部や3年生の短大の臨床検査学科など都道府県知事指定の養成所を卒業することで国家試験を受験することが出来ます。
また、獣医学系、薬学系、保健衛生学系学部で必要な科目を履修して卒業した場合などにも受験資格が得られます。
近年の臨床検査技師国家試験合格率は約7割~8割となっています。
細胞検査士
がんなどの悪性細胞の発見において重要なのは細胞診です。この細胞診スクリーニングの業務を指導医、監督指導の下に担当するのが細胞検査士です。
人体から色々な方法で採取された細胞を標本にして染色します。それを顕微鏡で見て観察します。
この職業は緻密な正確さと高い能力が要求されるため、細胞検査士という資格として認定しています。
細胞検査士になるには…
細胞検査士は臨床検査技師の上級職にあたります。
臨床検査技師または衛星検査技師の資格取得後から1年以上細胞診検査の実務を積んだ者、
細胞検査士養成コースのある大学で必要な単位を取得した者、
大学・医療短大・専門学校を卒業して臨床検査技師または衛生検査技師の国家資格を得て細胞検査技師養成所に進学し、所定の教育課程を履修した者となっています。
今回のまとめ
今回は医療の専門職について紹介しました。
皆さん気づきましたか?
ほとんどの国家試験の合格率が7割~9割と高いことに。
これは、試験が簡単だからという理由ではないので注意です!
むしろ医療学生は他の大学生よりもやることが多いです。
国家試験の勉強はもちろん通常の講義と課題、実際に病院に出て実習する学外実習、就職活動、卒業研究などなど…
合格できない判断された学生は受験資格を与えられないこともしばしば…
4年制の大学でも3年生の短大や専門学校でも1年生から徹底的に国家試験を意識させた模試や指導を行ってくれている学校がほとんどのため、このような結果がでているということです。
決して簡単になれるということではないので注意しましょう!