こんにちは、武田塾新発田校です!
皆さんは普段ニュースで天気予報を見ますよね。
皆さんが見ている天気予報はテレビのキャスターが読み上げているかもしれませんが、実はその裏には気象予報士と言われる非常に取得するのが難しいと言われている資格を持っている人たちがいます。
今回はこの気象予報士になるための方法や仕事の特徴について紹介します。
気象予報士とは
皆さんは気象予報士の主な仕事が何なのか知っていますか?ただ、天気を読み上げるだけではありません。
気象予報士とは気象庁から提供された情報を分析して天気を予測するのが主な仕事です。テレビのキャスターが読むための原稿も気象予報士が作成しているのだとか。
近年では気象予報士自身がお天気キャスターとして出演している番組もありますね。
気象予報士になるには
気象予報士になるのは主に4通りあります。
①高校卒業→大学→気象予報士試験→気象庁長官に「気象予報士」として登録される→気象予報士
②高校卒業→短大→気象予報士試験→気象庁長官に「気象予報士」として登録される→気象予報士
③高校卒業→専門学校→気象予報士試験→気象庁長官に「気象予報士」として登録される→気象予報士
④高校卒業→気象予報士試験→気象庁長官に「気象予報士」として登録される→気象予報士
このような方法で気象予報士になることができます。高校卒業後の進学先の違いがありますが、いずれにしても気象予報士試験に合格することが条件です。
その気象予報士試験はなかなかの難関です。
近年の合格率は4.5%台で推移しています。
試験
試験には学科と実技試験があります。学科試験では予報業務に関する一般知識と専門知識が問われます。一定の気象業務経験者は申請すると試験の全てまたは一部が免除されます。
実技試験の科目は「気象概況およびその変動の把握」「局地的な気象の予報」「台風等緊急時における対応」の3つだそうです。
これらを合格すると晴れて気象予報士になることができます。
仕事の内容
天気は生活に密接に結びついたものです。私たちも生活するうえで天気予報を見て動いていますよね。つまり、天気を予測する気象予報士は生活していくうえで必要な存在です。
気象予報士は民間の気象会社などに所属して気象庁から提供される数値予報資料や、気象レーダー、アメダスなどの観測データを基に気象情報を解析して、日々の天気や気温、湿度、降水確率などを地域ごとに予測しています。
気象会社は、独自の予測結果を商品の売れ行きや仕事が天候に左右されやすく、気象情報が必要な会社やお店に予測を提供している。
会社によっては24時間体制で刻々と変化する気象情報を送り続けけている所もあるのだとか。
皆さんも見ているであろうテレビのお天気コーナーでは資格を持っている人が出演していることも多いが、番組によっては資格を持っていないキャスターが行うこともあります。この時の原稿を作成するのも気象予報士の仕事です。民間の気象会社はポイントや解説を添えて原稿を作成します。
なぜ一般企業にも必要なのか
テレビ局などが天気の情報をもらうのは分かりますが、なぜ一般企業にも天気予報が必要なのかわかりますか?
先ほども少し書きましたが、一般企業でも天気によって一日の動きを変えなければならない会社があります。
例えば食品会社だと分かりやすいでしょうか。今年は例年より寒くなりそう、温かくなりそうという予報を基に生産量を決めます。何も知らずに生産量を決めていたら大きな損失になる可能性もありますしね…
また、レジャー施設なんかでも天気の予測は必要ですよね。
自治体でも台風の経路を調べて避難が必要になった場合の経路を探さなければなりませんしね。
このように、様々なところで天気が必要になっているんです。私たちは気象予報士が分析した情報で安全かつ安心な生活を送れています。
おすすめ大学
気象予報士を目指すには気象や地球に関して学べる大学に進学すると有利かもしれませんね。
ここでは気象に関して学べる大学をいくつか紹介していこうかと思います。
東京大学 理学部 地球惑星物理学科
偏差値:67.5
地球惑星物理学科では、物理学を軸に地球・惑星を対象として、大気海洋・固体地球・惑星宇宙の様々な現象を講義と実験・観測を密接に関連させながら学ぶことができます。
京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 気象学研究室
偏差値:65.0
京都大学理学部の学生が卒業後に進学します。大学3年からコース選択を行いその中にも地球惑星科学科があります。さらに詳しく学びたい学生は大学院のほうにも進学して学びます。
筑波大学 気候学・気象学分野
筑波大学の通称大循環ゼミのことだそうです。
この研究室では大気循環というグローバルな大気化学を研究対象としています。ジェット気流の蛇行、長期予測、ブロッキング現象、北極振動、温帯低気圧の解明や天気予報技術の高度化などについて研究しています。
北海道大学 理学部 地球惑星科学科
偏差値:57.5~65.0
地球惑星科学科では、地球深部から、大陸、海洋、大気、惑星、宇宙を対象とした研究を行います。
九州大学 理学部 地球惑星科学科
偏差値:55.0~65.0
地球惑星科学科は主として地球および惑星の起源、進化、地球内対流、生物進化、海洋、大気・電磁圏・惑星間プラズマの性質と変動および地球環境に関する教育・研究が行われています。物理や化学、生物、数学を基礎として、室内実験や数値実験、野外地質調査を行います。
これらの大学は日本の最先端の教育機関となっています。気象予報士を育成するための学科ではありませんが地球環境や大気に関する知識を学ぶことができます。
理学部は理系ですが、もちろん文系でも資格を取得することができます。しかし、試験内容は物理や数学を理解していないと難しいものばかりです。
今回のまとめ
今回は気象予報士になる方法や仕事の特徴とおすすめの大学を紹介しました。
合格率も低くとても取得が難しい資格ということが理解できましたでしょうか。さらに今回紹介した大学はすべて難関校でしたね。それほどまでに気象予報士という職業は難しいということです。
私たちが生活していくうえで気象予報士は必要な存在です。将来、なりたいと考えているひとは是非、頑張ってください!