こんにちは。武田塾 千里中央校です。
受験においてAO入試を用いる生徒の多くが小論文を書くこととなるでしょう。
しかし、小論文の対策は他の科目が優先されがちであまり注目されません。
そこで本日は「AO入試を考えている人必見、小論文対策」をお伝えします。
小論文を用いた受験を考えている方は是非最後までご覧ください。
小論文とは
小論文とは何でしょうか。端的に言えば「自分の意見を筋道立てて論じた文章」とでも言えるでしょう。
AO入試ではテーマが決められている場合が多いので、そのテーマに対する自分の意見を述べることになります。問われていることに対して自身の考えを提示し、その根拠を順序だてて述べるのです。
小論文と作文の違い
小論文のお話をしていると決まって作文との対比が挙げられます。もちろん小論文は作文と異なりますから、ここで間違えないように違いを見ていきましょう。
まずはみなさんになじみ深いであろう「作文」に視点を移していきましょう。作文では論理性や主張、問いの提示と追及などは必要としません。作文では自分の感想や体験を思ったままに書き記すことがよしとされています。みなさんも「○○と思った」と書き括った経験があるのではないでしょうか。このようなものの多くは作文でしょう。そして、それでよいのだと教えられてきたことでしょう。しかし、小論文はこのような作文とは異なっています。
小論文に視点を移します。AO入試における小論文は、たてられた問いに対して自身の意見を述べる必要があります。そして、その意見の正当性を論理的に順序だてて述べていく必要があります。
具体例を挙げてみましょう。
まず、「安楽死を日本に導入するべきか」という問いが立てられているとします。それに対して「賛成か」「反対か」という自分の意見を述べる必要があります。この「賛成か」「反対か」に正解はありません。
さらに、なぜ「賛成/反対」なのかという根拠を述べていきます。「賛成と思った」というだけであれば作文と変わりありません。
「賛成/反対」の理由を順序だてて論説するという点に作文と違う小論文の重要なポイントがあります。
まとめると、作文は「思ったまま」を書きますが、小論文は「なぜそう思ったのか」を書く必要があると言えるでしょう。
小論文で気を付けること
小論文が作文とは違うということは理解していただけましたか?
では、実際に小論文を勉強し、書いていくうえで注意すべき点はなんでしょうか。重要なものをまとめると以下の三点になるでしょう。
1.結論を第一に述べる。
小論文では結論から書くと良いでしょう。先にあげた例で自分が「賛成」か「反対」か、それを後回しにしてはいけません。仮に後回しにしてしまうと、記述する論拠が「賛成/反対」どちらの意見の根拠となるものか明言しないまま話が進んでしまいます。自分が述べるべきことはまず述べましょう。小論文では順序が大切です。
2.一文を長くしすぎない
小論文を書く際には文章を短く切った方が得策でしょう。
なぜなら、一文の中にたくさんの名詞と動詞が出てくると、どれが主語でどれが述語なのか自分自身で分からなくなってしまうからです。
多くの受験生は学校の勉強や受験対策で現代文を解いています。
そのため、そのような文章を真似て書こうとしてしまいます。しかし、元の文章を書いているのは「文章を書くプロ」なのです。彼らは一文を長く書いても主語と述語を間違えることは大抵ありません。しかし、そのようなプロではない、ましてや訓練さえしていない高校生には到底たくさんの名詞と動詞を入れながら問題なく文章を書き上げることなどできません。
美しい文章を書く必要はありません。「間違っていない文章」を心がけましょう。
3.時間配分
時間配分は受験においてどの科目でも重要な要素です。
小論文においてもそれは例外ではありません。
小論文では問いに対する主張を論理だて記述していく必要がありますから、それができるだけの時間を各行程に分けて取り組む必要があります。
時間配分の仕方については、それぞれの工程に割った時間を分散するのが基本ですが、一番は問題に取り組み自分の感覚を掴むことでしょう。
4.文章表現
小論文は作文ではありません。もちろんSNSでもありませんから、普段使っている表現でも使用できないものがあります。具体的には以下の三つです。
・比喩表現
・口語表現
・オノマトペ
小論文のルールを守って記述するようにしましょう。
小論文の書き方
小論文は序論・本論・結論で構成します。
なお、これらを細分化して7つに分けて小論文を考えるなどの指導が行われる場合もありますが、今回は三つで構成されているものとします。
まずは序論を書きます。序論では問題提起や、テーマに対する意見を提示します。論文内でどのような主張をなしていくのか、その説明部分とも言えるでしょう。逆に言うと序論を損なうと「何について論じられているかが分からない」ということになります。
次に本論を書きます。本論は小論文の大部分を占める部分です。ここでは、序論の内容に沿った意見の提示とその根拠を述べていきます。自分の主張についての具体的な体験や客観的な事実を根拠として記述するのです。
最後に結論を提示します。結論は本論や序論の内容をまとめたものになりますが、序論の内容をもう一度提示する形が一般的でしょう。最終的に伝えたい内容を記述するのも非常に重要ですが、必ず感情論や文字数稼ぎの追記を行うのは避けましょう。
まとめ
以上が小論文についてです。
いかがでしたでしょうか。小論文は作文ではありません。ですから、受験で用いる方は他の受験科目と合わせてしっかりと事前に対策を行いましょう。
【参照URL】
・『大学入試の「小論文の書き方」を解説!作文との違いや対策のポイント』、https://shinronavi.com/newcolumn/essay#i08、最終閲覧日2023/06/14
・『小論文の書き方を分かりやすく解説。書き出しの構成の仕方、勉強方法を紹介』、https://aogijuku.com/know-how/shoron/#1_jie_lunkara_shukou、最終閲覧日2023/06/14
・『小論文って何?どうやって考えるの?何を書けばいいの?』https://kou.benesse.co.jp/essay/01what/think.html、最終閲覧日2023/06/14
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