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【東北大学志望必見!!】化学の勉強法

こんにちは!武田塾仙台駅前校です!

 

今日は東北大二次試験の化学の勉強法についてお伝えします!

 

近年の出題の傾向と特徴

東北大学の二次試験の化学は例年、理論、無機、有機の大問3問で構成されています。

理論分野

ここ3年の理論分野の出題について下記にまとめます。

 

2020年:化学結合、気体の法則、気体の溶解度、反応速度と並行、結合エネルギー

2019年:物質の構造、気体、溶液、熱化学、化学平衡

2018年:物質の構造、酸・塩基、酸化・還元、気体、熱化学、無機物質

 

近年の傾向を見ると、すべての分野を網羅し、無機、有機との関連が重視されています。

結晶格子、気体理論、中和・pH、熱化学、酸化・還元、電気分解、化学平衡は計算を含んだ出題となっており、

ほかの2分野に比べて計算問題が多いのが特徴の一つです。

無機分野

ここ3年の無機分野の出題について下記にまとめます。

 

2020年:気体の実験室的製法、硝酸の工業的製法、金属の性質、結晶格子、溶解度積

2019年、2018年:物質の構造、酸化・還元

 

有機分野

有機分野に関しては、ここ3年は有機化合物の構造決定が出題されています。

参考書別勉強法

東北大学志望の方は、難関国公立ルートに沿って勉強を進めていくことになります。

しかし、出題傾向は大学ごとに異なるので、東北大学の出

題傾向に合わせた、参考書別の勉強法についてまとめます!

化学基礎・化学 基礎問題精講

まず、理論分野についてです。

ルートでは理論化学は3週間で終わらすことになっています。

理論化学の出題傾向としては計算問題が多

く出されます。3週間の中で、基本的な計算問題がミスなく解けるようにすることを目標に進めていくことをお勧めします。

具体的には...

気体分野:必修基礎問15,16,18,20

溶液の性質:必修基礎問22,

23,24、実践基礎問7,8

化学反応と熱:必修基礎

問26,27,28、実践基礎問12

 

そして、理論分野の問題が無機分野の問題と融合して出題される場合が多いです。そのため、無機分野とのつながりを意識しながらやってほしい問題は下記のとおりです。

化学結合と結晶:必修基礎

問10,12,13、実践基礎問3,4

酸化・還元:必修基礎問35,37,38,39、実践基礎問18,19

反応速度と化学平衡:実践基礎問22、23

次に無機分野についてです。無機分野は覚えることが多く、特に金属や化合物の色などは混同しやすいので、後には回さずこの段階で覚えることをお勧めします。また、オストワルト法などの物質の製法もここで押さえておきたいです。

具体的には...

必修基礎問44,46,47,48,49

実践基礎問26,27,30

 

そして、イオンの反応や分離は有機でも構造決定の問題でよく問われるので、この参考書でしっかり基礎を押さえておきたいです。

具体的には...

必修基礎問44

実践基礎問24,25

 

最後に、有機分野についてです。東北大の化学の特徴の一つとしては、構造決定の問題の難易度が高いことです。

まずこの参考書では、基礎となる構造式や、化学反応を押さえておきたいです。構造異性体や光学異性体を書き出すことがまず構造決定の始まりだとも言

えるので、抜け落ちなく書き出せるようにしましょう。また、官能基や芳香族など覚えることがたくさんありますが、後に回すとつらいので、根気強く頑張りましょう!!

具体的には...

必修基礎問50,51,52,55,56,57,60,61,62

実践基礎問31,32,33,34

そして、天然化合物と合成化合物(いわゆる高分子)の分野が主として出題されることは少ないのですが、小問として問われることがあるので、解けるようにしておきましょう。

リードlightノート 化学基礎

この参考書は難関国公立ルートの一番最初に使う参考書です。次にやるリードlightノート化学の基礎になる参考書ともいえます。スムーズに次の参考書が進められるように、しっかりと押さえていきましょう!!

ダウンロード (1)

まず、第1編で意識してほしいポイントについてお伝えします。

物質の分離と精製、成分物質の検出は入試でもよく問われる問題です。今後参考書に難易度が上がっても、この分野の難易度はほとんど変わらず、知っていれば解ける問題ばかりです。この参考書で完璧に覚えましょう。

 

構成粒子や粒子の結合も同じく、入試にはよく出てきます。

電子や陽子、電子配置の知識が分子の極性や共有結合の理解につながってきます。極性は目に見えないものなので、イメージがしにくい人もいると思います。しかし、ここが抜け落ちていると、理論分野だけでなく、無機分野にも影響が出てくるので、頑張って身につけましょう!!

 

次に第2編についてです。

まず、化学反応式と物質の変化について。ここではmolの計算や反応前後の物質の量の計算問題が多く出てきます。計算問題が多いことは東北大化学の特徴の一つです。基礎の基礎となる計算問題をミスなく解けるまでにしておきましょう。

そして、酸化還元反応、酸と塩基は化学反応式や、反応前後の量的関係の計算問題など、これまでに解いてきた範囲が出題されます。また、電離や中和など今までよりも難易度が高い問題が登場してきます。この範囲は、入試で理論分野、無機分野ともに問われやすいので、難しいと感じたら、重点的に解くことをおすすめします!!

 

リードlightノート 化学

この参考書になると、理論分野だけでなく、無機、有機分野も出てきます。慣れないうちは難しいと感じる人も多いかもしれませんが、苦手分野をこの参考書でなるべくつぶし、次の参考書、重要問題集に繋げていきましょう!!

 

 まず、理論分野について。この参考書の理論の範囲は、リードlightノート化学基礎の続きでもあり、化学基礎をもとに進んでいく分野でもあります。もし、参考書を解いていて電子配置や化学反応式、計算問題がうまく解けないと思ったら、早めに化学基礎に戻って基礎問題を確認しましょう。

 また、東北大の理論化学は出やすい範囲があるわけではありません。ある範囲を集中的に解くよりは、全範囲満遍なくできるように意識して、この参考書に取り組んでほしいです。

 

 次に無機分野について。東北大の化学の特徴は、有機化学は難易度が高いですが、無機化学は比較的標準です。標準レベルの問題を必ず取ることが、東北大の化学で高得点を取るためのカギの一つです。

 無機分野は色や化学反応、合金など覚えることが山ほどありますが、覚えた者勝ちな側面もあります。とにかく、毎回の宿題の範囲を完璧にし、暗記することが高得点につながります!!金属イオンの分離の問題は、有機化学の構造決定でも頻出ですので、必ず押さえてください!!

 

最後に有機分野について。東北大化学の一番の特徴と言っていいのが、有機化学の構造決定です。

まず構造決定では、化学式から考えられる構造式を書き出すことから始まります。構造異性体を書けること、組成式を決定すること、官能基を覚えることは必ずこの参考書でできるようにしましょう。また、脂肪族、アルコールや関連化合物、芳香族は覚えることが大量ですが、入試で出題される確率が高いので、しっかり押さえましょう。

天然有機化合物、合成高分子化合物はほかの範囲よりも出題頻度は低いですが、出題される可能性は十分にあります。構造決定が難しい分、必ず答えたい分野です。また、入試直前になるべく構造決定に時間がかけれるよう、この段階で必ず知識を入れましょう!!

 

化学重要問題集

最後に重要問題集について。ほかの参考書よりも難易度が上がります。今まで積み上げてきた基礎を使って、応用力が試される段階です。この問題集を解いて、合格に一歩近づきましょう!!

 

まず、理論分野について。今までの参考書と変わったのは文章の量。問題文から物質の量の変化や化学反応などを確実に読み取ることがカギです!実際の東北大の入試はさらに長い文章で出題されることもありますので、まずこの参考書で長い問題文に慣れましょう!

化学反応による物質の量の変化、反応熱のエネルギー図、電離による濃度の変化を書きながら解くことが、問題文が多くなった中でミスなく解くために必要なことです。与えられた情報、問題を解いて得た情報を整理しながら解くことを意識してください!

 

次に無機分野について。この参考書を使っている皆さんは、これまでの参考書で無機の知識をたくさんインプットしてきたと思います。参考書のレベルは変わりましたが、今までインプットした知識で解ける問題がほとんどかと思います。もし、化合物の色や反応式が抜け落ちてるなと思ったら、ひとつ前の参考書に戻ってインプットし直してください!

また、理論分野の計算問題も出題されています。例えば、電解において得られた金属の質量など...

実際の入試でも理論と無機分野の融合問題は頻出ですので、必ず押さえてください!

 

最後に有機分野について。有機分野も問題の文章量が増えています。実際の入試でも長い文章から構造を決定するヒントを読み取ったり、問題が出題されます。長い文章から、構造決定のヒント(ある物質と反応させたら沈殿した等)、問題を解いていく中で分かったことを必ず答案に書くようにすれば、抜け落ちなく正解を導き出せると思います!入試においても、情報を整理することは大事ですので、日ごろの演習から意識して行ってください!

 

まとめ

ここまで難関国公立ルートにある参考書のポイントを、東北大化学の傾向に沿ってお伝えしてきました。

入試で出やすいところを意識して、毎回の宿題を解くようにすれば、東北大への合格に近づくと思います!

進めていく中で不明なことや、不安なことがあったら先生に相談して、一緒に受験を乗り切りましょう!!

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