はじめに
こちらのブログをご覧の皆さん、こんにちは。
札幌市営地下鉄 東西線 円山公園駅から徒歩5分、武田塾札幌円山公園校です!
もう夏休みまで2ヵ月を切ってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は「絶対に理解してほしい偏差値の仕組み」というテーマでお話します。
偏差値は受験とは切っても切れない用語ですが、意外にも皆さんが思っているイメージと違う場合があります。
本記事を通して、偏差値とは何かを改めて理解して、志望校の偏差値に対してより具体的なイメージを持ってほしいと思います。
また、今回の内容は武田塾の公式YouTubeチャンネルでも解説しているので、そちらもあわせてご覧ください。
そもそも偏差値を理解するべき理由
偏差値は少し数学的な概念であるので、馴染みがない人からすれば、「偏差値は高い方が良いだろう」や「偏差値70は高いらしい、50だと低いらしい」といった印象を持っているかもしれません。
どれくらいから高く、低いのか理解していない受験生も多いと思うので、偏差値というものを具体的な数字として理解してほしいと思います。
実際に自分が目指す「偏差値60」が上位何%であるのかを把握できるようになれば、自分がこれからどれだけ頑張ればよいのかといったイメージが持ちやすいかと思います。
さらには、偏差値から必要となる勉強量が明確化され、モチベーションの向上にも繋がります。
偏差値というものを、受験生の皆さんに絶対に持っていてほしい知識として、今回ご紹介いたします。
偏差値の考え方
受験生の皆さんが勘違いしている偏差値という概念は、縦一直線で、この辺りだと偏差値50・60・70のようにイメージする人が多いかと思います。
実際は正規分布の考え方になります。
真ん中が偏差値50であり、偏差値50以上は半分のため、全体の50%くらいということになります。
偏差値70がすごく高いイメージがありますが、偏差値70を仮にMAXとして、偏差値50を真ん中とすると、「偏差値60の人はその半分くらいなのでは」と思うかと思います。
しかしこれは誤りです。
具体的な数字を挙げていくと、偏差値50だと全体の50%くらいです。
偏差値55で全体の30%まで減ってしまいます。
偏差値60で全体の15.87%となり、かなり減ることとなります。
最難関大学は偏差値65を超えてくることになりますが、全体の6.68%になります。
偏差値60や65はごく少数の人にしか出ないような数値ということになります。
さらに偏差値70は上位2.28%になります。
100人いた場合、上位2人に入らなければいけないということになります。
偏差値70であれば早慶の看板学部になってきます。
偏差値70の志望校に合格するためには、1クラス40人中ナンバーワンになる必要があり、予備校で100人クラス中上位2人に入る必要が出てきます。
このような少数に入らなければ偏差値70は出ないということは知っておいてほしいと思います。
まとめると、偏差値は正規分布図で表されるため、偏差値60以上は全体の15.68%しかいないということになります。
母集団によって偏差値は変わる⁉️
補足で言えば、偏差値を出す計算式は、
(自分の得点-平均点)÷標準偏差×10+50
で表されることになります。
この式を見てわかる通り、偏差値には平均点や母集団が絡んでくるため、偏差値は母集団によって変わります。
これまで中には、「模試によって偏差値が結構変わるな」と感じていた方もいるかと思います。
偏差値というものが変わる理由について説明したいと思います。
母集団が高ければ、高い偏差値を出すのは難しくなるとともに、母集団が広く、あまりレベルが高くなければ、高い偏差値を出しやすいということになります。
母集団によって大きく変わるため、志望校のレベルにあった模試を参考にすることが大切になります。
全く同じ英語の実力であっても、進研模試は偏差値60出るにもかかわらず、河合模試になると下がってしまう、駿台模試だともっと下がってしまうということが起こります。
ですので、偏差値という数字に一喜一憂することなく、自分のライバルという存在の母集団の中で、自分が今いる位置を確認することが大切になります。
偏差値を勉強に落とし込むには?
これまで偏差値について解説してきましたが、あくまでも大切なことは模試の偏差値は参考程度にするべきものであるということです。
自分が着実に正しい勉強を進められているかどうかが大切です。
模試の捉え方として、今行っている勉強方法が最適であるかを確認するためのプロセスとして利用してほしいと思います。
模試を受ける機会はそこまで多くないため、皆さんの日常の勉強に偏差値という考え方を持ち込んでほしいと思います。
この記事を見ている方の多くは、偏差値60以上の大学を目指しているかと思いますが、その場合上位15%以上に入らなければいけないことになります。
模試の偏差値は最終的な結果にはなりますが、普段の勉強が上位15%以上に入れるものであるのかは別途考える必要があります。
具体的には勉強時間や参考書の完成度に関しても言えることかと思います。
現在の勉強のクオリティが目指す偏差値に値しているのかを考えることが大切であるということです。
自分なりどれくらい頑張ったかということではなく、受験生全体の中で、もしくはライバルたちと比較して、相対的に自分はどれくらい頑張れているのかを考えながら普段の勉強に取り組んでほしいと思います。
その結果、日頃の勉強のクオリティや要求水準が高まりやすくなると思います。
今回のまとめ
いかがでしょうか。
今回は「絶対に理解してほしい偏差値の仕組み」というテーマでお話ししました。
偏差値というものを正しく理解するきっかけになったでしょうか。
以上の内容をまとめると、偏差値60以上の人は全体の15.87%しかいないことになります。
模試は母体により偏差値が変動するため、数値にとらわれすぎることなく、志望校の偏差値に伴った勉強を行っていくことが大切になります。
頑張ってください。応援しています。
最後に武田塾札幌円山公園校では随時無料受験相談を行っています!
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