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こんにちは、武田塾札幌円山公園校です!
今年から始まる共通テストについて、「共通テストってどんな問題が出るの?」「センター試験との違いは?」という疑問を持っている人も多いと思います。
そこで!この記事ではセンター試験と共通テストを徹底比較し、対策法を紹介していきます!
今回は共通テスト英語の【英語(筆記)】【リスニング】について比較していきます!
目次
共通テスト【英語(筆記)】【リスニング】全体の比較
正式名称は「大学入学共通テスト」である共通テストとは、大学入試センター試験に代わるものとして2021年1月から実施される試験です。
マークシート式問題で、知識の深い理解と思考力・判断力・表現力を重視した出題になる予定です。
では実際に、共通テスト【英語(筆記)】【リスニング】はどのように変化するのでしょうか?
今回の記事では、2020年度に実施したセンター試験と2019年に実施した試行調査を元に比較していきます!
概要
まずは【英語(筆記)】【リスニング】の配点・解答時間についてチェックしていきましょう。
<配点> | センター試験 | 共通テスト |
筆記 | 200点 | 100点 |
リスニング | 50点 | 100点 |
合計 |
250点 圧縮して200点 |
200点 |
<解答時間> | センター試験 | 共通テスト |
筆記 | 80分 | 80分 |
リスニング | 30分 | 30分 |
共通テストは、配点が変化しています。合計が200点であることは変わりませんが、そのうちのリスニングが占める割合が20%から50%まで大きくなったのです!
しかし、共通テストの換算方式は大学によって異なるため、受験する大学によっては上記の通りではない場合があります。
時間配分はセンター試験から変更はありません。
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【英語】の比較
次に【英語】の分野を比較していきます。共通テストの英語はセンター試験から変化しています。
長文問題のみになった!?
今回行われた施行調査にはセンター試験から大きく変化した点がありました。それは「試行調査は長文問題のみになっていた」ことです!
従来のセンター試験では大問1~3に「発音・アクセント」「文法問題」の単独出題がありましたが、試行調査にはそれらが出てこず、すべて長文問題の出題となっていました。
また、この長文の内容も変化しています。センター試験では物語や論説文など学術的なものが多く出てきていましたが、試行調査ではwebサイトやブログ、雑誌、メモなど日常的な文章が多く出題されました。元々実施する予定であった4技能試験は生活に必要な英語力を重視していたため、試行調査で出題された長文も生活に密着したテーマが多くなったのでは、と考えられています。共通テストに出てくる長文の傾向は、GTEC・TEAP・英検に近づいている、と言えます。
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センター試験より簡単?難易度の変化
それでは、難易度にも変化があるのでしょうか?
一言で言ってしまうと、その難易度はセンター試験より簡単になりました!!
共通テストに出てきた長文は大問が進むほど難しくなっていきますが、その難易度(読解に必要な英語力は)CEFRのA1~B1レベル、つまり英検の2級~3級程度です。問題の難易度はセンター試験に比べて簡単になり、その正答率も上がったという結果が出ています。
元々実施する予定だった4技能試験はスキミング(英語の文章を斜め読みしながら文章全体の内容をつかむテクニック)とスキャニング(文章から必要な情報をだけを探すテクニック)を必要とする試験になる予定でしたが、試行調査の程度の長文であれば十分な時間があり精読して解けてしまうため、そのようなスキルは必要ではありません。
しかし、今後の共通テストの難易度がずっと簡単なままとは限りません。
試行調査のような難易度では高得点をとる人が出過ぎるため、難易度を上げていく可能性があると予想されます。
TOEICのような難しさがアップし、具体的には
・長文が長くなる
・複数の情報を照らし合わせる問題が出てくる
・難しい計算などで高い情報処理能力が必要になる
・文脈から推測する問題のレベルを上げる
という方法で難化させてくると考えられます。おそらく長文の数は減らないため、難化していく共通テストを解くには速読力が必要になります。
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【英語】の対策方法
共通テストそのものがセンター試験より簡単になったため、対策もセンター試験に比べてとても楽になります。
まず、発音・アクセント・文法・語法の単独出題がなくなったため、これらを覚える必要がありません。
共通テスト専用の対策は特に必要ではなく、英検2級レベルの英語力があれば十分でしょう。他の大学試験に比べて、必要な背景知識も少ないです。
ただし設問の形式には一部センター試験にはなかった新しいものがあるため、覚える必要があります。
例・答えが複数ある
・その英文が"fact"なのか"opinion"なのかを選択肢から選ぶ問題
など
ここで1つ気を付けなければならないことがあります。
先ほど「発音・アクセント・文法・語法の単独出題がなくなったため、これらを覚える必要がありません。」と述べましたが、これは共通テストのみの対策を行う場合に限ります。センター試験のために今まで使っていた文法・語法の知識は、国公立大学の2次試験や私立大学の試験では引き続き必要です!!共通テストに向けた勉強だけを行った場合、読解力はさらに下がってしまいます。
また、共通テストのみに向けて勉強して身に着けた英語では、海外留学には対応できません。海外で生活する分には役立ちますが、論文を読むなどの「勉強」には不十分であるため、TOEFLなどで勉強する必要があります。
共通テスト【英語】の具体的な対策としては、共通テスト形式の文章を多く読むことが挙げられます。対策は直前でも大丈夫です。
二次試験や私立大学入試などを含む大学入試の勉強をすれば、共通テストに必要な英語力は自然に身に着きます。GTEC・TEAP・英検の勉強も、共通テスト対策につながるためオススメです。
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【リスニング】の比較
次は、【リスニング】の分野を比較していきます。
試行調査はセンター試験と大きく変わったため、その特徴がわかりやすくなっています。
大問構成・読み上げられる音声の種類と回数の変化
まずは大問構成です。センター試験は4つの大問で構成されていましたが、共通テストは6つの大問で構成されています。しかし、大問の構成が変わっても設問が大幅に増えたわけではありません。
センター試験と大きく変わったのは、読み上げられる音声の種類と回数です。
センター試験では必ず2回読み上げられていた音声が、共通テストでは後半の音声が一度しか読み上げられません。
前半の設問の音声はセンター試験同様に2回読み上げられますが、後半では一度しか読み上げられないため、それに伴って難易度も高くなります。
また、読み上げられる英語の種類も変わりました。センター試験ではネイティブスピーカーの音声だけでしたが、共通テストで様々な種類の英語が使われています。アメリカやイギリスのネイティブな英語のほかに、日本人などの非ネイティブの英語が混在しているのです。共通テストのリスニング音声に聞き慣れていないと、違和感を感じるかもしれません。
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「聞き取れる」だけじゃ答えられない!
共通テストのリスニングはその設問形式について知っていないと対応が難しい問題が多いです。
実際、発表されている正答率では大問の最初の問題が他より低くなっています。これは初めて見た設問のパターンのやり方がわからず、手こずってしまうためだと考えられます。リスニングの問題そのものや聞き取る音声の難易度は高くありません。2問目以降はやり方を把握でき、正答率が上がります。また従来の形式と近い設問は正答率が高いです。
つまり、「英語が聞き取れるかどうか」だけでなく、「その設問形式を知っているかどうか」が点数を左右するのです。
それ以外で正答率が低いものは、以下のものです。
・音のひっかけを使ったもの
・言いかえ表現が難しいもの
・答えを推測させたり、問題に出ていない情報が解答になるもの
これらはこれまでのセンター試験のリスニングと同様に、英語が聞き取れないと答えられません。
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【リスニング】の対策方法
まずは設問形式のルールを把握することが重要です。
先ほどにも述べた通り、「設問形式を知っているかどうか」がリスニングの問題の正答率を左右します。設問形式を詳しく知っている人が有利なのです。
模試や参考書を使って出題パターンを抑えることが、共通テストのリスニングの対策につながります。2020年夏以降には対策問題集が出てきているかもしれません。自分に合った参考書を見つけて取り組んでいきましょう。
リスニングは試行調査の時点でセンター試験から大きく変化してしまったため、今後大幅に形式を変えるのは難しいと予想されます。
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まとめ
【英語】 【リスニング】 |
いかがでしたか?このように、センター試験と共通テストを比較するといくつかの大きな変化があります。
初めての共通テストで不安だと思いますが、以上の変更点に注目して対策してみてください。共通テスト対策、頑張ってください!
さいごに
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