どうも、みなさんこんにちは!
今回は北大出身の先生から聞いた北海道大学の入試対策についてお話していきます!
実際に受験されたからこそわかる情報もいれながら、この記事では「総合理系」に限定した受験対策のお話をしていきます。
北大受験を考えている高3生はもちろん、国公立受験を考えている高1・高2生はぜひご覧になってくださいね!
「北大や総合理系そのものについて知りたい!」という方は以下の記事もご覧ください!👇
北海道大学 総合理系の偏差値と入試科目・配点
まずは北大総合理系の基本情報からおさらいしましょう。
北海道大学総合理系の偏差値は、60前後で紹介されることが多いですが、実は発表しているところによってばらつきが多いのが特徴です。
これは、「限られた時間の中で標準レベルの問題を扱う」北大ならではといえるかもしれません。
入試の内容については以下のようになっています。
一次(共通テスト)
5教科7科目(合計300点満点)
国語:80 (200×0.4)
地歴公民:40 (100×0.4)
数学ⅠA・ⅡB:60 (200×0.3)
理科2科目:60 (200×0.3)
英語R+L:60 (200×0.3)
北大総合理系の共通テスト配点の特徴はなんといっても文系科目の配点割合が高いことでしょう。
「理系なのに、英語・数学よりも国語の方が点数が高い」というなかなか愉快な配点をしています。
国語・地歴公民の文系科目が得意・好きという方にとっては、まちがいなくここで差がつけられるチャンスです。
高1・高2生で、文系科目が好き(得意)だけど、やりたいことは理系方面、とりあえず進路の幅が広いって言われる理系に進んだみたいな人は、北大の配点との相性が良いと思います。
逆に、ゴリゴリの理系です、という人は、いかに文系科目で点数をおさえられるかが勝負です。
特に国語については勉強をないがしろにせず早いうちから勉強をはじめて、確実に点数をとれるようにしましょう。
二次(北大の独自問題)
総合科学選抜群
3教科(450点満点)
【数学】(150点満点)
数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III
【理科】(それぞれ75点満点で計150点満点)
「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から2科目
【英語】(150点満点)
(独・仏・中の選択も可)
数学重点
3教科(450点満点)
【数学】(200点満点)
数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III
【理科】(各50点満点で合計100点満点)
「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から2科目
【英語】(150点満点)
(独・仏・中の選択も可)
物理・化学・生物重点
3教科(450点満点)
【数学】(150点満点)
数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III
【理科】(重点科目が必須で100点満点、もう一つの理科科目が50点満点で合計150点満点)
「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から2科目
【英語】(150点満点)
(独・仏・中の選択も可)
北大:共通テストと二次試験の比率について
旧帝大・難関国公立の中でみると、北大は共通テストの比率が高い方です。(難関国公立ほど、二次の配点が大きくなる傾向にあります。)
早ければ10月ごろから、遅くとも12月からは共通テスト対策をガッツリと進めたいです。
共通テストで点数を取れるほど、二次で取るべき点数が減って非常に気持ちが楽になりますし、ついでに共通テスト利用で私大の滑り止めも合格が取れて一石二鳥です。
逆にいうと、10月から共通テスト対策に入れるくらいのペースで勉強を進めていけると、北大合格への道が非常に明るいということでもあります。
総合科学選抜群と科目重点選抜群について
ここで、総合理系の入試方式についても触れておきます。
北大総合理系にはすべての科目の点数が同じ「総合科学選抜群」と理系科目1つの配点が高い「重点選抜群」があります。
結論からいうと、明確に得意科目といえるものがないのであれば、総合科学選抜群がオススメです。
「重点選抜群」は年度によっては倍率が安定しないことがあるのに対し、「総合科学選抜群」は毎年安定した倍率のため、合格最低点・ボーダーが読みやすいからです。
また、重点科目は「どんな問題がきても絶対に落とせない」くらいの気持ちをもって受けないといけないので、よほどの自信がその科目にないのなら重点選抜群は避けるべきという理由もありますね。
最後は自分の過去問演習の結果をみて判断していきましょう。
北海道大学総合理系 入試問題の難易度
各科目の入試対策についてお話する前に、全科目共通の概要・難易度からお話します。
よくいわれることですが、北大の二次問題は、旧帝大の中では非常に標準的な問題かつ良問です。
「偏差値のわりに難しくない」という言い方でもよいですね。
これは北大から「基本・標準的な考え方を網羅し、それを自分で表現できるかどうか」が試されているとも取れます。
なので北大受験を考えている方は、この方針をまずは心と頭の片隅にいれておきましょう。
問題集を解くときも模試の復習をするときも、「基本・標準的な考え方を網羅し、それを自分で表現できるかどうか」という考え方のもと時間の使い方を考えると、
時間をかけるべき問題とそうでない問題に区別がつき、より効率的に勉強を進めることができます。
科目別 北大 総合理系対策
ではここから、本題の北大の入試対策について科目別にお話していきます。
【北大英語】難易度・出題形式・対策
問題形式と難易度
例年の出題形式は
・長文読解が2題
・自由英作文が1題
・会話文が1題
の計4題で、
試験時間は90分です。
レベルとしてはいたって標準的で、問題そのものは、MARCHレベル・地方国公立レベルの対策ができていれば解くことができるでしょう。
単語・熟語も『システム英単語』や『ターゲット1900』、『速読英熟語』といった王道のものを仕上げれば十分に対応できます。
各大問と対策について深掘りしていきましょう。
長文問題2題の特徴・対策
北大総合理系の英語長文問題は、時間に対する設問の数が比較的多めで、それでいて精読力も要する問題があるという点がポイントです。
つまり、「標準的な文章をいかに速く正確に読めるか」が勝負の問題となっています。
対策:速読力と精読力
北大英語の対策として必要なのは、速読力と精読力をあげること、これに尽きます。
速読対策の代名詞、「シャドーイング」は必ず行いましょう。CDを聞きながら追い読みをしたあとに、CDなしでもCDのスピードで前から内容理解ができるようになると、速読力がついたということになります。
最初は『速読英熟語』の文章を使って、その後は使用している長文問題集を利用してシャドーイングを行いましょう。また、長文問題集に入る前に『基礎英文解釈の技術100』を解くのもオススメです。
長文問題に入るまえに解釈・構文理解が深まるというのはもちろんのこと、精読力もつきます。
もし余裕があれば、長文問題集の全文和訳をすると、さらに精読力の練習になりますね!(これは本当に時間がある人 or 英語を武器にしたい人向け)
自由英作文の特徴・対策
北大の英語は、オーソドックスな前半2題に対し、後半の2題は非常に特徴的です。
例年第3問で出題されるのが、英作文の大問です。
まず中くらいの文章があり、その内容の要約の穴埋め記述が2問と、その文章に関わる70(80)~100wordsの自由英作が1問です。
「北大ならではの対策」でいえば、この自由英作が唯一にして最大のポイントとなります。
自由英作の対策としては、『ハイパートレーニング和文英訳』と『ハイパートレーニング自由英作』の二冊で、自由英作に必要な基本となる例文暗記と記述パターンを頭にいれながら演習をしていきましょう。
その後は過去問の自由英作を解いていけば対策になります。
自由英作の対策で大切なのは、
①必ず添削してもらうこと
②添削をもとにリライトすること
です。
英作文対策には以下の動画もご覧ください!
自分で解答を見るだけでは勉強しにくいのが、自由英作対策の難しいところ。
現役生なら学校の先生を、浪人生はここだけのためでも、塾やオンラインで質問できるシステムを活用しましょう。
また、北大の自由英作は時事的な話題を扱うことでも知られています。
直近の内容は、リベラルアーツ、自動運転、ソーシャルメディア(SNS)となっているので、ご飯を食べながらニュースを見たり、休憩時間にニュースアプリを使って、専門家の意見やコラムなどをみて、世の中の話題に対する考え方を少しでもいれておくとよいでしょう。
会話文要約の特徴・対策
最後の第4問で出題されるのは、会話文が要約された文章に、語群から穴埋め形式で語句をいれるという問題です。
この問題はまさに、文法・語法・語彙の問題なので、国公立でありながら北大は、文法知識を使えるかどうかも大切になってきます。(もちろん、長文問題の中に含まれる語彙・語法の問題の対策にもなります。)
とはいえ最初に書いた通り、北大の問題は標準レベルの問題をいかに速く解くかが勝負です。
問題集は『Next Stage』や『vintage』で十分なので、この一冊を、問題になっていない部分も含め完璧にすることを考えてください。
そして、似ている単語の使い分けや区別を、自分が使っている単語帳を用いて進めていきましょう。
【北大数学】難易度・出題形式・対策
続いて、北大の理系数学について。
大問は5つ、時間は120分です。
単純計算で、一問20分くらいということになりますが、これは問題の記述量からするとギリギリと考えてよいです。
出題分野:微分積分・数列&漸化式&確率・図形と方程式・ベクトル・複素数
大問5題のうち、頻出の範囲は微分積分・数列&漸化式&確率・図形と方程式・ベクトル・複素数です。
特に、最初に挙げた2つはほぼ確実に出題されるといっても過言ではありません。
たとえ数学が苦手であっても、この2つの分野は最低でも部分点をとれるだけのレベルにもっていきたいです。
挙げた分野のうち、残りの範囲も頻出ですので、分野別に対策を行うのであれば、上記の範囲から進めることをオススメします。
戦略・戦術:できれば3問は完答しよう!
総合理系であれば、大問5つのうち最低でも2つ、できれば3つは完答したいのが北大の数学の特徴です。
ただ、北大の数学は途中式・途中記述も重要視されており、部分点もついていると考えられます。
なので、もしわからない問題・時間がかかる問題だったとしても、「途中まで書いておく」という方針で進めるとよいでしょう。
また、「3つは大問をとりたい」という方針は、裏を返せば「大問1つは捨ててもよい」と言い換えることもできます。
共通テストの点数や、英語と理科で期待できる点数にもよりますが、「数学が苦手」「対策の時間が取れなかった」などの場合は、例年出題される可能性がもっとも低い「数Ⅲの平面上の曲線」の分野を、そもそも勉強するタイミングから捨てるという選択肢もありです。
対策
ⅠA・ⅡB・Ⅲ共通で、『基礎問題精講』をつかって基本的な解法をまずはインプットし、アウトプットを繰り返しましょう。
そのあとは、『一対一対応』や『国公立標準問題集CanPass』でより難しい問題でアウトプットを進めていくとよいでしょう。
時間に余裕があり、各分野の対策を特化させたい場合は、『分野別 標準問題精講』も使うとよいでしょう。
北大を目指す人が特に意識するべきなのは、「記述の丁寧さ」です。
文字通り、解答を再現するレベルで、丁寧かつ確実な論理展開のもと、答えまで導くプロセスを記述できるように、問題集での勉強から心がけてください。
結果、その丁寧さが理解の深まりにもつながります。
【北大理科】概要
北大二次の理科は、120分の中で2科目を解くという方式になります。
単純計算で、60分で1科目にはなりますが、片方に70分、もう片方は50分みたいな解き方もできるというわけです。
過去問演習を繰り返す中で、必ず科目の時間配分は考えておきましょう。
レベルとしては標準的ですが、とにかく問題数が多いのが特徴です。
英語・数学でさんざん話していますが、手早くミスをしないで解く力が必要であり、それが最も求められるのが理科といえるでしょう。
「基本的な知識・解法を瞬時に引き出す能力」を養う共通テスト対策が、そのまま北大の対策になるのも理科の特徴です。
進研模試や河合の全統模試、併願で受験する人も多いであろうGMARCHレベルの過去問の復習で得た知識や解法も、かなり対策として役立ちます。
【北大化学】難易度・出題形式・対策
出題形式・傾向
北大化学は、大問としては3つですが、各々がその中で2つにわかれているため、実質大問6つという出題形式です。(便宜上、以下「小大問」と呼ぶことにします。)
大きなくくりとしての出題傾向は毎年決まっており、前半の大問2つが理論化学と無機化学で、計算問題がメイン、追加で知識(無機)の穴埋め・知識問題という形です。
例年、小大問ごとに一つの分野、という形式ですが、まれに分野が混ざった問題も出題されています。
理論のどこ、無機のどこが出題されるかは、残念ながら当日いってみないとわからない、それくらい、どこからでるかは毎年さまざまです。
3つ目の大問は有機化学で、前半の小大問は構造決定の問題、後半の小大問は高分子化合物の範囲です。
有機の範囲も大まかな範囲は明確であるものの、けっきょく、やることはすべての範囲ということになります。
ただ、最後の問題が高分子の範囲であるという点だけは大きな情報です。
ほかの大学だと、高分子の分野は「一応範囲には入っているけど出るかは年によってバラバラ」ということもありますから、“絶対に”すべての範囲を網羅しないといけないというのは、ある意味では勉強の方針が立てやすいともいえます。
対策
120分を半分にした60分で化学を解くとしたら、一つの小大問にかけられる時間は10分ということになります。
実際にやってみるとわかりますが、問題をみて瞬時に解答・解法が思い浮かばないと、たぶん終わりません。「手が止まったら次に行く」くらいの気持ちで本番は望みましょう。
その上でオススメの参考書は、知識の網羅であれば、『福間の無機化学の講義』や『鎌田の理論(有機)化学の講義』のシリーズですね。特に、別冊の暗記ブックが使いやすいです。『リードlightノート』や『基礎問題精講』、『セミナー』の基本問題で基礎力をつけ、『重要問題集』で記述力や発想力をつけつつ、解法のインプット・アウトプットを進めましょう。
【北大物理】難易度・出題形式・対策
出題形式・傾向
大問は3つ。
内訳はそれぞれ、
・力学
・電磁気
・熱力学
です。
過去には熱力学の範囲が波動になることもありましたが、最近はこの3つの分野で固定となっています。
もちろん、全範囲を網羅しておくことが一番ですが、もし物理にかける時間がないのであれば、2月の最後の追い込みではこの3分野に絞ってしまうのもよいでしょう。
注意点としては、北大物理の解答は「答えのみ」を書く形式であるという点。
もし途中計算がズレてしまったら、すべてが×になる可能性があります。検算・見直しを挟みながら進む解き方のものと、時間管理をしてください。
対策
基本的な解法・解き方を、『物理のエッセンス』と『良問の風』、あるいは、『セミナー』といった学校教材でまずはインプットし、
演習を重ねましょう。
ワンランク上の参考書として『名門の森』が知られていますが、北大の入試問題と比べると、レベル的には過剰な部分も多いです。
このあたりは、併願校や基礎を入れ終えた時期をみつつ、共通テスト対策・GMARCHレベルの過去問演習、そして北大の過去問演習を優先するとよいでしょう。
【北大生物】難易度・出題形式・対策
出題形式・傾向
大問は4つ。
毎年最後の大問は、「生態」か「進化と系統」の分野(まれに基礎の「植生・バイオーム」も加わる)が出題されますが、残りの大問3つは文字通り、すべての範囲が出題対象です。
これは生物基礎のみにある範囲ももちろん該当するため、ホルモンや腎臓、血液循環などの「体内環境」の範囲や、「免疫」の範囲、「ファージ」や「呼吸商」といった、細かな範囲まで確実に網羅しておく必要があります。
対策
物理・化学同様、基本的な知識・解き方は『リードLightノート』や『セミナー』といった学校教材でインプットし、演習を重ねましょう。
そのあとは、『基礎問題精講』や『生物問題集 合格177問』で知識のアウトプットを進めつつ、記述の練習を進めましょう。
『基礎問題精講』や『生物問題集 合格177問』については、時間がなければ発展部分に相当しそうな問題や、複雑な実験問題は飛ばしても問題ありません。
へたに難しい問題の理解に時間をかけるくらいなら、共通テスト対策やGMARCHレベル以下の過去問、そして北大の過去問に時間を当ててください。
問題集によっては一番最後に載っている「記述練習」のようなところも、内容理解・記述対策としてはとても有意義です。(記述の一問一答的なもの)
もし、学校の授業のみでは知識量に不安があったら、『山川善輝の生物(生物基礎)が面白いほどわかる本』がオススメです。知識が網羅されており説明もわかりやすいため、記述問題の解答として流用できるところも多いです。
また、生物は前提条件や実験条件を文章読解の形式で読み取る必要があるため、「生物的国語力」も必要になってきます。
これは北大に関わらず「生物」という科目を解く上でいえることですが、文章の内容をすばやく読み取り理解する「国語力」もまた、生物の問題を時間内に解く上では必要です。
そういう意味でも、生物選択者は現代文の共通テスト対策をしっかりしておくと、生物でもいきるので一石二鳥です。
北大志望者が受けるべき模試
最後に、北大の受験を考えている方にオススメの模試をご紹介します。
マーク模試(共通テスト形式)
マーク模試については、共通テストの点数が大きく合否に影響する北大志望者はすべて受けてもいいくらいだと思います。
ただ、復習の時間は確実に取ってほしいですし、模試に追われて自分の勉強時間がなくなる、ということだけは避けてほしいので、ここでは絶対に受けてほしい模試だけご紹介します。
・河合塾模試(全統模試)
良問、判定・偏差値も一番参考にできます。
・進研模試
学校で強制される人も多いと思うので。基礎的な問題だからこそ、ここで高得点を取れるかが自分の基礎力を試すのには良い場所になります。もちろん、復習もお忘れなく。
・駿台・ベネッセマーク模試
難しいことで知られる駿台オンリーのマーク模試「駿台atama」に比べて、本番の共通テストレベルに近く、解きやすい問題なのが特徴です。
より本番に近い問題として、全統模試だけでなく駿台・ベネッセでも問題に触れておくことで様々な問題を経験でき、当日の対応力も増します。(若干ひねってくる駿台atamaや駿台記述は、北大志望者は余裕があれば受けるべき模試で大丈夫です)
・10月末~12月頭の共通テストプレ
もしここまで模試をほとんど受けてこなかった、という人でも、冬前の共通テストのプレ模試は最低でも2つ、受けるべきです。
自分の力を試せますし、2つ以上受けることで、さまざまな想定パターンを体験することができます。
記述形式
記述形式も基本的にはマーク模試と同じで、
・河合塾の全統模試
・ベネッセの進研模試
・駿台ベネッセの記述模試
がオススメです。
ただし記述の場合は、各予備校が実施している北大特化の模試(北大模試)を必ず受けるようにしましょう。過去問以外で北大形式の問題を解ける非常に貴重な場となります。
北大 総合理系 二次対策のまとめ
今回は、北海道大学総合理系に独学で現役合格を果たした講師からの話をもとに、北大総合理系合格のための対策をお話してきました。
各対策記事・動画などでは、難しめの問題集まで手を出しておくことが勧められていますが、最初から北大を第一志望におき、北大以上の国公立に志望校を変更する可能性がゼロであれば、英語と理科はGMARCHレベル、数学はほか地方国公立レベルまでの対策でひとまず問題ありません。
北大合格のために一番必要なのは、「基本に忠実に、すばやく、確実に正解する」ことです。
「難しい問題に対してあたまをひねる」という難しさではなく、「基本・標準を人並み以上に早く正確に答える」難しさが北大にはあると考えておいてください。
ですので、北大の二次試験は2月25日ですが、それまでのすべての勉強が北大対策になりますし、基本~標準問題が出題される北大はほかの国公立・旧帝大に比べ、模試の復習や併願校の過去問演習で得た知識や解法がそのまま直結しやすいです。
もちろん、共通テスト対策で時間をいかに短縮するか、という工夫も十分いきます。
ただ、けっきょく一番の対策は、北大の過去問を解くことであることはお忘れなく。(最低でも2冊分を2周は解きたいです。)
日々の勉強の質を常に高めつつ、理解を深める。そして、文系科目も手を抜かない。
そんなオールラウンダーになることを、北大を志望するあなたは目指してください!