みなさん、こんにちは!
高校2年生になると文理選択や選択科目がありますね。
みなさんはもう決めましたか?
大学受験につながる大切な分岐点になるので自分に合っているものを慎重に選びたいですよね。
しかし、やったことないものをどっちがやりたいですかと聞かれても答えられないと思います。
今回は、大学受験の時の科目選択を物理と化学の勉強方法の違いからアドバイスします。
受験の時の科目選択について知ることは文理選択や選択科目にも役立ちますのでぜひ、参考にしてみてください!
なお、今回の内容は動画でもご紹介していますので、ぜひご覧くださいね!
自分は化学向き?物理向き?
大学受験の科目選択は理系の場合は理科2科目であることが多いですが、私立など1科目でいい場合もあります。
その時、大抵の理系学生は物理と化学どっちにしようか悩みます。
今回は物理と化学の勉強方法の違いを説明します。
これを参考に自分はどっち向きなのか考えてみましょう。
化学の特徴
化学はいろいろなことを浅く知るのが好きな人に向いています。
化学はとても範囲が広いです。
理論化学と有機化学と無機化学といった系統の違う分野があります。
そのため、全範囲を勉強するのは大変です。
しかし、ひとつひとつはそれほど難しくありません。
全範囲を薄くやることができれば点数を取ることができます。
例えるならミルクレープのように全範囲を薄く重ねていく感覚です。
基礎の理論化学・有機化学・無機化学をやった後、MARCHレベルの理論化学・有機化学・無機化学を重ね、さらに早慶の理論化学・有機化学・無機化学を重ねていきます。
化学のメリット
・深くやり込まなくても点数になる
・いろいろな分野があり飽きない
化学のデメリット
・範囲が広い
・全範囲をやるには時間がかかる
・分野を捨てられない
ここまで化学と物理の特徴を説明してきましたが、どちらも捨てる分野を作らずに全範囲をやる場合は負担の総量は変わりません。
化学は軽い荷物で長距離歩き、物理は重い荷物で短距離歩くような感じです。
そのため、やり方の向き不向きで選んでほしいと思います。
物理と化学、両方やる場合はやり方の違いに気をつけてください。
物理の特徴
物理は狭い範囲を深く知りたい人に向いています。
物理は難しいのでやり込みが必要ですが、範囲は広くありません。
理屈がイメージしにくいので難しいですがそこが理解できたら後ははやいです。
そのため、試験でも狭い分野しか勉強できていないとしても深くやり込み固めていれば点数を取ることができます。
一つのことを深くやりたい人にはもってこいの科目だと思います。
物理のメリット
・総範囲が狭い
・得意分野を固めると武器になる
・分野を決め打ちすれば少なくて済む
物理のデメリット
・内容が比較的難しいので薄くやっただけでは点数にならない
・分野が狭いから飽きる
化学の勉強方法
化学は理論化学をやっただけでは解けないことが多いです。
理論化学と有機化学、無機化学が組み合わさった問題が出題されるので全範囲を同時並行で進めて、早く全体像を掴みましょう。
それぞれのレベルを浅く広く積み上げていきましょう。
1. 日大入門レベル
『宇宙一わかりやすい高校化学 理論/無機/有機』
これは講義系参考書なので授業を受けていない人でもスッと理解できるわかりやすさがあります。
ザーッと読んで付属の問題を解きましょう。
このとき、深く理解する必要はなくなんとなくでもいいので全範囲進めましょう。
3ヶ月から4ヶ月で終わらせることを目標にしましょう。
2. 日大標準レベル
ここでは講義系と問題集を同時並行で取り組んでいきます。
『高校これでわかる化学基礎』と『化学基礎の必修整理ノート』
他の講義系参考書を使っても構いませんが『化学基礎の必修整理ノート』との親和性を考えると使いやすいのは『高校これでわかる化学基礎』だと思います。
化学基礎が終わったら化学にそのままチェンジしましょう。
これも3ヶ月を目標にしましょう。
3. MARCH標準レベル
日大標準レベルから続けていきます。
『化学レベル別問題集3』を使いましょう。
これは問題数も少なめなので必要に応じて追加することを前提に取り組みましょう。
同時並行で『化学の必修整理ノート』の知識を実用できるように整理していきます。
『鎌田の講義』シリーズの講義部分を読みつつまとめノートで暗記しましょう。
4. MARCH発展レベル
『入試の核心』
標準からちょっと難しめの問題が網羅的に収録されているので『化学レベル別問題集3』のカバーに最適です。
これよりもう少し簡単なものに取り組みたい時は『重要問題集』のA問題を解きましょう。
物理の勉強方法
物理は問題を解くことよりも理屈を理解する方が難しいです。
そのため、物理が苦手な人は理屈の理解よりも先にまず問題を解けるようにしましょう。
物理の分野には優先順位があるので
「力学」と「電磁気」→「熱力学」または「波動」→「原子」の順に入試での重要度が低くなります。
そのため化学と違い分野ごとに対策することが効果的になります。
1. 日大入門レベル
『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動と電磁気・熱・原子』
これは本当に初学者向けです。
これでやったことを確認したい場合は『物理レベル別問題集1 基礎編』をやりましょう。
2. 日大標準 / MARCH標準レベル
ここからはそれぞれの分野をやっていきましょう。
一つの分野を日大標準レベル、MARCH標準レベルにしていきます。
まず講義系参考書をご紹介します。
初学者は『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』がいいと思います。
初学者以外は『やまぐち健一のわくわく物理探検隊NEO』に取り組みましょう。
ガチガチに詳しくやりたい人は『物理教室』がおすすめです。
次に問題集をご紹介します。
日大レベルは『物理のエッセンス』、MARCHレベルは『良問の風』の両方を各分野ごとに潰していきましょう。
科目選択でもう悩まないでください : まとめ
今回は化学と物理の特徴をご紹介しました。
物理は狭く深く、化学は広く浅くです。
それぞれの勉強方法も具体的に参考書をあげてご紹介しました。
みなさんはどっちが自分に合っていると思いましたか?
自分はどっちが向いているのかよく考えましょう。
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