こんにちは。
武田塾佐野校です。
現在高校2年生以降の皆さん、新課程となったことで戸惑いがあると思います。
実は入試にも影響があるので必ず確認しておきましょう。
今回は数学の新課程についてご紹介します。
※この記事を読んでわかること ・教科書の変更点 ・テスト関連の変更点 ・予想される影響 |
①教科書の変更点
教科書の変更点は以下の通りになります。
数学Cが新設
今までは数学ⅠⅡⅢ A Bでしたが、変更後は数学ⅠⅡⅢ A B Cとなります。
数学Cでは数学Bで習っていた「ベクトル」、数学Ⅲで習っていた「平面上の曲線と複素数平面」、「数学的な表現の工夫」を学びます。
数学Aに新課程と内容移動
数学Aでは「数学と人間の活動」が新課程となり、その中に「整数の性質」の内容は移行されます。
しかし、多くの学校は「図形の性質」「場合の数と確率」を行うこととなり「整数の性質」は扱われないこととなります。
また、今まで数学Bに置かれた「期待値」が「場合の数と確率」に移動されます。
数学Bに必須化の単元と新設単元
数学Bでは「統計的な推測」が今までとは違い必須化となります。
内容としては標本調査や正規分布を用いる「検定」という項目が追加されます。また、「数学と人間の活動」という、社会生活で使用されている数学を扱う単元が新設された。
※国公立大及び私大からは理系の人は6つ全て必須で文系の人は数学ⅠⅡA B C(ベクトルのみ)まで必要とのことです。
②共通テストの変更点
新課程の共通テストは「数学Ⅰ,A」「数学Ⅰ」「数学ⅡBC」となります。
IA
今まで「場合の数と確率」「整数の性質」「図形と性質」が選択できるようになっていましたが、
新課程からは選択式ではなくなり「確率」「図形」の解答が必須となりました。
ⅡB C
今まで同様選択方式の大問が残ります。
また、試験時間が60分から70分になります。
「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の中から3問選択することとなっています。
浪人生への対応
数学と社会、情報の科目で経過措置を取られることが判明しています。旧課程履修者の内容に沿った出題をされます。出題形式も従来通りとなります。
つまり、「旧数学Ⅰ・A」、「旧数学I」という選択肢があります。
また、「旧数学Ⅱ・B」、「旧数学Ⅱ」、「旧簿記・会計」、「旧情報関連基礎」と選択ができます。数学Ⅱ・Bの内容としては今まで通り「数列」と「ベクトル」の選択ができます。
違う点としては新形式同様、試験時間が60分から70分に増えます。
しかし、2025年のみの対応であることに注意です!
③国立二次の変更点
整数の性質を含む「数学と人間の活動」と「統計的な推測」を範囲に含む大学と含めない大学があります。
旧帝大や難関大学によると、文系の場合数学Aは全範囲とする大学と「図形の性質」と「場合の数と確率」のみにする大学の二手に分かれ、数学Bは「数列」のみとする大学がほとんどでした。更に、数学Cはベクトルのみとするとのことです。
一方、理系も数学Aの範囲は文系同様二手に分かれ、数学Bは「数列」のみとする大学がほとんどで、数学Cは「ベクトル」「平面上の曲線と複素数」とする大学がほとんどでした。
ただ、浪人生に配慮した大学もあるそうです。
④変更されることで予想されること
文系の人のテスト対策の範囲が広がる
文系で特に国立大学志望の人の場合、共通テストのⅡBCで上記の通り選択式問題では旧形式の単元とは異なるため、新たに対策すべき単元が増えてしまいます。
テストで問われる初めての単元
数学ⅡBCでは選択問題の中に「平面上の曲線と複素数平面」がありますが、
「複素数平面」は共通テストに出題されるのは初めてのため対策を行う必要があります。
また、二次試験の問題で「統計的な推測」はないのでこちらも対策が必要となります。
出題されない分野も出題される可能性
「整数の性質」も出さないこととなるが思考力の問題としては出る可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
大幅な教科書の内容変更があることと、大学入試で少し負担が増えることが分かったと思います。
志望大学や興味がある大学はどこまでがテスト範囲なのか今のうちから調べておくとよいと思います。
更には共通テストでは難化が予想されています。
授業をしっかりと受けて早めに入試対策に着手することをおすすめします。
しかし、どのように対策をすればよいか分からない、数学が苦手で一人では難しい…
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