こんにちは!武田塾神戸三宮校の林です。
武田塾は授業をせず、一人ひとりに合ったカリキュラムで自学自習を応援する予備校です。
さて、関西学院大学の全学日程の合否が発表されたと思います。
合格された方は一年間の思いが報われましたね!補欠合格の方は残念ですが、まだまだあきらめるのは早いです!まだ追加合格の可能性は大いに残されております。
特に関関同立でも特に後期試験のない同志社大学、関西学院大学は追加合格の可能性は大いに秘めておりますので絶望してはいけません!
ただ、過度な期待も禁物です!今回は追加合格はどういう仕組みなのか?と言う所を見ていきましょう!
追加合格はなぜ存在する?
同志社大学、関西学院大学は後期試験の日程を設定しておりません。
つまり2月に行われる前期日程で大学側が想定する入学者数を最終決定しなくてはいけません。
その前段階でAO入試、指定校推薦、内部進学などで想定できる生徒数もいますが、全生徒の人数は前期日程で全て確定するわけです。
で、合格者全員がそのまま入学してくれれば大学側の思惑通りの人数になり、補欠合格を出さなくてもいいわけですが、前期日程以降でどうしても人数が変動してしまう事案が発生してしまうわけです。
それは「国公立合格者」と「自分たちの大学より上位の大学に合格した受験生(早慶上智等)」の合格者がどれくらい辞退するのか?と言う事です。
大学側も何も考えてないわけではありませんのでもちろんそれを予測して合格者を出してます。
よくよくご覧頂きたいのですが募集人数きっちりの人数を合格者として大学側は出してないと思います。
毎年これくらいは辞退するだろうという人数を見越して多めの合格者が存在するはずです。
本来ならそれで充分大学側の人数は確保できるわけですが、毎年大学側の思惑通りに行くか?と言うとそうではありません。
人数が少なくなってしまうと大学側も困るわけです。
なので合格最低点にわずかながら届かなかった受験生を「補欠合格者」として確保してるわけです。
じゃぁ、補欠合格者という枠を作らずにもっと多くの合格者を出せばいいのでは?と思われると思うのですが、それは入学者制限と言うのがあるので、あまり多くとってしまうと助成金が出なくなってしまうのです(詳しくはこちら)。
合格者を少なくしたら大学の経営的にも問題あり、多くしたら国からの助成金が下りない、後期試験を実施しない(早慶、MARCHは実施していない大学の方がむしろ多いです)、全ての希望を叶えるには補欠合格で人員を確保するという事が必要なのです。
では実際補欠合格から何名追加合格したのでしょうか?順に見てみましょう。
同志社大学
2019年度
神学部→12名
社会学部→29名(社会学科8名、社会福祉学科10名、メディア学科5名教育文化学科6名)
法学部→143名(法律学科103名、政治学科41名)
商学部→31名(商学総合コース27名、フレックス複合4名)
政策学部→11名
理工学部→59名(インテリジェント情報工学科19名、情報システムデザイン学科8名、電気工学科11名、電子工学科8名、環境システム学科13名
グローバル・コミュニケーション学部→51名(英語コース41名、中国語コース10名)
全学部合計 336名追加合格!
※文学部、経済学部、文化情報学部、生命医科学部、スポーツ健康科学部、心理学部、グローバル地域文化学部は追加合格無し。
去年の補欠合格者が全体で何名出してるかが不明なのですが、法学部の143名を始め、結構な数の追加合格を出してますね。
追加合格を出してる学部とそうでない学部がありますが、どこの大学にでもある学部(法学部、理工学部)は結構多めに追加合格を出してくれてますね。
文学部、経済学部は前期の合格でほぼ推察通りの辞退者で収まった為、追加合格を出さなかったという事でしょう。
2020年度
神学部→12名
社会学部→46名(社会学科7名、社会福祉学科12名、メディア学科9名、産業関係学科14名、教育文化学科4名)
法学部→45名(法律学科26名、政治学科19名)
政策学部→43名
商学部→31名(商学総合コース27名、フレックス複合4名)
理工学部→21名(情報システムデザイン学科3名、電気工学科8名、電子工学科2名、機能分子・生命科学科2名、環境システム学科6名)
生命医科学部→48名(医工学科11名、医情報学科23名、医生命システム14名)
スポーツ健康科学部→75名
心理学部→9名
グローバル・コミュニケーション学部→23名(ヨーロッパコース8名、アジア・太平洋コース12名、アメリカコース3名)
全学部合計 310名追加合格!
※文学部、経済学部、文化情報学部、グローバル地域文化学部は追加合格無し。
印象としては一昨年よりも人数は少なくなったものの、幅広い学部で追加合格を採用してる印象ですね。
文学、経済学部などは一昨年に引き続き追加合格を出してない状況ですので、期待するには少し難しい印象です。
2021年度
神学部→13名
社会学部→33名(社会福祉学科5名、メディア学科10名、産業関係学科13名、教育文化学科5名)
経済学部→27名
政策学部→61名
文化情報学部→38名
理工学部→40名(情報システムデザイン学科8名、電気工学科3名、電子工学科5名、機械システム工学科6名、機会理工学科6名、機能分子・生命科学科5名、化学システム創成工学科7名)
生命医科学部→90名(医工学科7名、医情報学科17名、医生命システム66名)
スポーツ健康科学部→103名
心理学部→25名
グローバル・コミュニケーション学部→56名(英語コース24名、中国語コース32名)
グローバル地域文化学部→25名(ヨーロッパコース9名、アジア・太平洋コース10名、アメリカコース6名)
全学部合計 511名追加合格!(昨年比201名増!)
※文学部、法学部、商学部、は追加合格無し。
2021年度は特に理工学部・生命医科学部などで追加合格が目立ちました。ここ2年追加合格を出していなかった文化情報学部の追加合格が出ました。文学部はここ3年追加合格が出てない状況ですね。
関西学院大学
2019年度
神学部→補欠合格16名中3名(18.8%)追加合格!
社会学部→補欠合格179名中179名(100%!)追加合格!
法学部→法律学科補欠合格138名のうち46名(33.3%)追加合格!政治学科63名のうち11名(17.5%)追加合格!
経済学部→補欠合格270名中40名(14.8%)追加合格!
商学部→補欠合格262名のうち114名(43.5%)追加合格!
理工学部→数理科学科補欠合格89名のうち35名(39.3%)追加合格!物理学科65名中7名(10.8%)追加合格!情報科学科76名中14名(18.4%)追加合格!人間システム工学科74名中13名(17.6%)合格!
全学部合計 462名(37.5%。追加合格を出してる学部のみの補欠合格者の割合)追加合格!
※文学部、人間福祉学部、国際学部、教育学部、総合政策学部は追加合格無し。
社会学部の追加合格者に至っては100%!!!
驚異的ですね!学部によっては何年も出してない学部もありますが、同志社よりも多い人数を追加合格ででしてくれるという事であれば、かなり期待はもてそうですね!
2020年度
神学部→補欠合格11名中11名(100%)合格!
文学部→補欠合格168名中168名(100%)合格に加え、173名の追加合格!!
社会学部→補欠合格134名中134名(100%!)合格!
法学部→補欠合格195名のうち192名(98.46%)合格!
経済学部→補欠合格249名中42名(16.9%)合格!
人間福祉学部→補欠合格82名中31名(37.8%)合格!
国際学部→補欠合格42名中17名(40.5%)合格!
教育学部→補欠合格185名中185名(100%)合格!
総合政策学部→補欠合格132名中127名(96.2%)合格!
理工学部→数理科学科補欠合格46名のうち37名(80.4%)合格!
物理学科52名中50名(96.2%)合格!
先進エネルギーナノ工学科59名中41名(69.5%)合格!
化学科60名中53名(88.3%)合格!
環境・応用科学科68名中62名(91.2%)合格!
生命科学科82名中8名(9.8%)合格!
生命医科学科49名中17名(34.7%)合格!
情報科学科56名中32名(57.1%)合格!
人間システム工学科83名中19名(22.9%)合格!
全学部合計 1226名(72.4%。補欠合格を出してる学部のみの補欠合格者の割合)合格+文学部173名の追加合格!
※商学部は追加合格無し。
去年の関西学院は一昨年に比べ想定以上の辞退者が出たのでしょうか?文学部に至っては補欠合格者だけでは定員を確保する事が出来ず、追加合格を出すという異常事態になっております。
関東の私立人気が関西学院にも多大な影響を及ぼしたのだという事が分かります!
2021年度
神学部→補欠合格12名中7名(58.33%)合格!
文学部→補欠合格307名中253名(82.41%)合格!
社会学部→補欠合格174名中174名(100%!)合格!
法学部→補欠合格188名のうち188名(100%)合格に加え64名の追加合格!!
経済学部→補欠合格192名中60名(31.25%)合格!
商学部→補欠合格261名中109名(41.76%)合格!
人間福祉学部→補欠合格85名中84名(98.82%)合格!
国際学部→補欠合格51名中16名(31.37%)合格!
教育学部→補欠合格150名中50名(33.33%)合格!
総合政策学部→補欠合格217名中217名(100%)合格!!
理学部→補欠合格435名のうち223名(51.26%)合格!
工学部→補欠合格363名中209名(57.58%)合格!
生命環境学部→補欠合格348名中306名(87.93%)合格!
建築学部→補欠合格199名中199名(100%)合格に加え65名の追加合格!!
全学部合計 2095名(70.25%。補欠合格を出してる学部のみの補欠合格者の割合)合格+法学部64名・建築学部65名の追加合格!
2021年度の関西学院も2020年度同様多数の補欠合格を出してます。2020年度に出して無かった商学部でも半分近くの補欠合格を出してくれてます!
2021年度
法学部→補欠合格377名中377名(100%)追加合格!!
文学部→補欠合格304名中203名(66.78%)追加合格!
経済学部→補欠合格501名中121名(24.15%)追加合格!
商学部→補欠合格301名のうち301名(100%)追加合格!!
社会学部→補欠合格337名中301名(89.32%)追加合格!
政策創造学部→補欠合格119名のうち77名(64.71%)追加合格!
外国語学部→補欠合格62名のうち62名(100%)追加合格!
人間健康学部→補欠合格195名のうち180名(92.31%)追加合格!
総合情報学部→補欠合格59名のうち59名(100%)追加合格!!
社会安全学部→補欠合格164名のうち56名(34.15%)追加合格!
システム理工学部→補欠合格327名のうち237名(72.48%)追加合格!
環境都市工学部→補欠合格139名のうち58名(41.73%)追加合格!
化学生命工学部→補欠合格158名のうち47名(29.75%)追加合格!
全学部合計 2079名(68.32%)追加合格!
学部によってばらつきはありますが、同志社、関学では渋めの商学部が全員追加合格になってるのは強みですね!
どのあたりまで追加合格を期待すればいい?
①早稲田、慶応の世間的に同志社や関学より上位と思われてる大学の合格発表後
早稲田大学は3月4日が最終、慶應義塾大学が2月25日(医学部の3/5除く)です。この2大学の合格者が同志社、関学の合格者だった場合辞退者は発生するでしょう。ここで1つの追加合格が発生すると思います。
②国公立大学の合格発表
前期は3/6日から、中期、後期は20日から順次発表していきます。
特に前期の合格発表が出た段階で多くの辞退者が予想されます。
特に神戸大学、大阪公立大学など、同志社、関学などの併願で受験してる公立大学の発表が出た場合、辞退者がかなり出ると思います。
ポイントはここの2点です。
ここを通り越しての追加合格は無いでしょう。
ただ、どちらにせよ結果を待ってしまうと後期試験の出願は締め切られてますので、もしどこも決まってないという状態であれば、過度の期待は禁物です!後期試験でも低倍率化しており、まだまだチャンスはあります!
全ての可能性を視野に入れて自分が納得できる大学に行きましょう!
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