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中央値補正法ってよく聞くけどなに?【武田塾神戸三宮校】

こんにちは!武田塾神戸三宮校の北野智規です。

武田塾は授業をせず、一人ひとりに合ったカリキュラムで自学自習を応援する予備校です。

遂に明日は共通テストですね!

 

共通テストが終われば、順次私立受験も始まって行きます。

 

ところで採点の際によく聞く「中央値補正法」と言う言葉をご存知ですか?

 

何となく名前は聞いたことあるけど詳しくは知らない・・・。

 

名前も聞いた事はないけど、何となく「日本史は不利」とか「世界史は80点以上取らないとやばい」等、話は聞いてると思います。

 

そもそも中央値補正法は何のために、どういった方法で行われるのか?これ気になりませんか?なので今回は中央値補正法ってなんだ?と言うのを探っていきたいと思います。

 

公平性を保つのが中央値補正法

私立大学は現在試験方式が多様化しており、自分が受験した20年前にはセンター利用方式みたいなのがやっと出てきた時代で、文系は英語、国語必須の社会、理系は英語、数学必須の理科と言うように3科目で受験するのが主流でした。

 

3科目目、これが結構キモの部分で「科目間で点数に差が出てしまう」んです。

 

文系の3科目であれば世界史、日本史、地理、数学を選択できるというのが主流だと思うのですが、「全受験生の日本史の平均点が70点」「全受験生の数学の平均が45点」と言った、科目ごとの公平性を保った状態で大学側が出した問題でも科目間で結構な差がついてしまう科目があるのです。

 

これをこのまま点数に加点して合否を出した場合、必然的に「数学で試験をするのは損なのではないか?」となり、数学で受験する生徒は減少します。

 

それならまだしも、同じ科目間で明らかな開きが何年も出てしまった場合、「この大学は世界史で受験せず日本史の方がいい」などとなってしまったら、選択科目を減らさざるを得なくなったり、その科目が無い事で受験を断念されると大学側としても困ります。

 

そこで「科目間の点数差を是正し、どの科目を受験しても合格するチャンスを与え」たのが「中央値補正法」です。

算出方法は?

武田塾 神戸三宮校 中央値補正法とは?

上記の図をご覧ください。これは日本史、数学を受験した人の点数一覧です。

 

平均点で見れば20点以上の開きがありますね。

 

これをそのまま加点しても数学受験者は不利です。

 

なのでこれを是正して修正たものが右の補整点の欄になります。平均点の差が6点に縮まり、数学受験した型が損をする、という問題はある程度解消できる仕組みになってます。

そもそも、作成段階で科目間に差が無いように作ろうよ…となるんですが、どう試す?と言う所も問題になります。

 

サンプルで誰かにやってもらう事が出来ない以上試すことが出来ません。

 

大学側が高校課程を完全に把握してても、全体の習熟度を測ることは不可能に近いので、現在はこの調整法が主流になってます。

 

どう計算してるんだ?

覚えてしまえば簡単です。まず、上記の図であれば、青になってる「中央値」より自分の点数が上なのか、下なのかを確認してください。

自分の点数が中央値より下の場合

(満点の半分の点数÷中央値)×自分の点数

例)自分の日本史の点数が65点であれば、(50÷70)×65=46.4点←これが補整点となり、英語、国語の点数と一緒に加算される点数です。

 

自分の点数が中央値と同じまたは上の場合

満点の半分の点数/(満点‐中央値)×(自分の点数‐中央値)+満点の半分の点数

例)自分の数学の点数が45点の場合

50/(100-45)×(45-45)+50=50/55×0+50=50点

 

自分の数学の点数が65点の場合

50/(100-45)×(65-45)+50=50/55×20+50=68.1点

となります。

 

表から分かること

「日本史は90点以上ないと意味がない」と言うのを結構聞くと思うのですが、上の図をご覧頂いてわかるように95点の点数だと調整されて3点の誤差に対し、85点だと10点、2桁点数が下がるという事態になります。

 

もちろん、上の図ほど単純では無く、世界史や地理などの補整点などの兼ね合いもあるのですが、数学などと比べて正確な暗記をしていれば点数が伸びる科目ゆえに、補正で点数が下がる状況になりやすいという事になります。

 

文系の方には気づきにくいと思いますが、数学は社会に比べてかなりセンスを問われる科目であり、公式を覚えただけで点数が取れるか?と言うと決してそうではありません。

 

公式に気づいてても計算ミスをしてしまったり(これはもちろん自己責任なのですが。。。)問題を見てどのように解いていけばいいのか全く発想が出来なかったり、暗記以上に発想力と言うのが求められ、これはやればやるほど上がって来るか?と言えば、急に目覚める時もあるし、全く気づけない時もあります。

 

覚えるだけでなく複数の要素が上手く行かないと、点数が上がらないのが数学なのでそこを考えると点数が伸びにくいのは事実です。

 

多分この点数バランスは変わらないと思います。

 

いかがでしたでしょうか?少し理解できた!と言うのであれば幸いですが、ある大学のある学部の調整前の点数(平均点)、中央値、調整後の点数のデータがあるので確認しましょう。

 

(全科目150点満点) 数学 日本史 世界史 地理
調整前(平均点) 72.1 92.4 97.1 105.3
中央値 70.0 93.0 99.0 105.0
調整後(調整前比) 75.6(+3.5 78.3(-14.1 79.5(-17.6 82.2(-23.1

という感じになります。

 

何となくイメージはつかめましたでしょうか?

 

他の学部ではこの科目間の差がない日程もありますので一概にこんな状態になるとはいいがたいですが、参考程度に見てもらえるといいと思います!

 

過去問で「合格点越えた!」と侮ることなかれ。

いかがでしたでしょうか?大学が公表している合格最低点を見て「これなら自分でも楽勝やな」「全然いける!楽勝!」ともし思ってるのであれば、この中央値補正法を適用してる大学なのかどうか?をしっかり確認しましょう。

 

該当する年の点数を見た場合に思ったより点数が低くなって本番なら落ちてた・・・というような可能性もあると思いますし、楽勝と言うのであれば、合格最低点の10%位上を取れる位の点数を何か年解いても安定して取れる!と言うのをしっかり確認する事が大事です。

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