こんにちは、関西武田塾の教務主任 川口です。
今日は私の出身大学である北海道大学をご紹介したいと思います。
神戸市近隣の受験生だと難関大学の志望校としては神戸大学を筆頭に、大阪大学、京都大学などが多数派だと思いますが、そんな中でも北海道大学(北大)を志望する人は意外といるんです。
そこで今回、どちらの方が上?とか、神大は旧帝大に追いつくの?とかいった疑問はさておいて、実際に神戸出身で北大へ進学した自分自身の経験をもとに、これから北大を目指す神戸の受験生にとって有益な情報がお届けできたらと思います。
そして、「北大なんて考えてへんかったわ」という受験生が少しでも北大に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
今回掲載しているすべての写真は自前で撮ったものです。
なので、一部に10年以上前の古い写真が混ざっていますがご了承ください。
1. 神大には負けへん!北大の特徴的な学部
北海道大学は理系学部が充実している総合大学です。
文系の学部も一通りそろっています。
神戸から北大を目指す人の多くは、獣医学部、農学部、水産学部といったどこにでもあるわけではない学部を魅力的に感じている人が多いのではないでしょうか。
ここでは、そういった特色のある学部を取り上げて紹介します。
あ、でも、私は工学部出身のため、他学部から見たイメージしか語れませんのでご理解お願いします。
1.1. 大阪府立大学にも負けへん!酪農王国北海道の獣医学部!
獣医学部がある国公立大学は全国で11校、私立大学を含めても合計17校しかありません。関西に限定すれば私立大学を含めても大阪府立大学の1校のみになります。
では、大阪府立大学の獣医学類と北海道大学の獣医学部だとどんな違いがあるでしょうか。
まずは環境ではないでしょうか。
日本の畜産業の大半を担っているのが北海道です。
やっぱり酪農王国北海道に行って学びたいですよね。
私は工学部の建物から北キャンパスの研究棟に行くことが頻繁にあったのですが、獣医学部の前を通るので牛が放牧されているのも自然な風景として見ていました。
また、最近では共同獣医という仕組みがあります。
大阪府立大学は単独ですが、北海道大学は帯広畜産大学と連携しています。
札幌は神戸と比較できるぐらいの大都市です。
一方、帯広は農村型の街です。
ほかにも例えば鳥取大学と岐阜大学、山口大学と鹿児島大学などが共同獣医を設置していますが、札幌ー帯広の組み合わせは都市型ー農村型というお互いの地域の特徴を活かす最高の組み合わせだと思います。
ちなみに「動物のお医者さん」というコミックがあるのはご存知でしょうか?
私がちょうど北大在学中にテレビドラマにもなりました。
H大学獣医学部を舞台に獣医学部生の日常が描かれているコメディものです。
北大生にはなじみのスポットがたくさん登場します。ぜひ、読んでみてください。
1.2. 大都市神戸の農学部??農業王国北海道の中の農学部
神戸にも農学部を擁する神戸大学がありますが、北海道大学の農学部とはどんな違いがあるでしょうか。
これも獣医学部と同じく、まずは環境ではないでしょうか。
都道府県別の農業産出額では北海道が桁違いです。
やっぱり農業王国北海道に行って学びたいですよね。
札幌のキャンパスには農場や原生林がでかでかとあります。
また、北海道大学の前身は札幌農学校です。
大学から少し南に行ったところに植物園がありますし、道北を中心に各地に研究林を所有しています。
そういった土地をすべて合わせると全大学で1位!
全国で2番目に土地をたくさん持っている東京大学の2倍の面積の土地を持っているそうではありませんか!
北海道に住んでいた時も、離れてからも、道内いろんな所に旅行に行きました。
朱鞠内湖を見に行った時に
「あ!ここにも北大の研究林がある!」
苫小牧にホッキ貝を食べに行った時も
「え?ここも北大の管轄地?」(カーナビの地図で見ただけですが)
と、どこにでも土地を持っているなあと感じました。
ちなみに、道外には和歌山にも研究林があるようです。
北の針葉樹林だけではなく、本州の広葉樹林とも比較しながら学べる環境があるわけですね。
↑普通なら足が早く生では食べられないホッキ貝も、苫小牧港のマルトマ食堂なら生で食べられる。
1.3. 神大のように海事科(海洋政策科)学部はないけれど北大なら水産学部
水産学が学べる国公立大学も、全国で10校そこそこぐらいしかありません。
関西に限定すると、私立の近畿大学の1校しかありません。
では、北大の水産学部にはどんな特徴があるのでしょうか。
近大の水産学部は近年一般の人でも認知するような目覚ましい成果をあげているので魅力的ではありますが、科研費(科学研究費補助金)や論文数の点で比べれば旧帝大の北大が圧倒的です。
そもそも科研費(科学研究費補助金)の配分額は旧帝大が上位を独占しています。
北大の科研費は近大の10倍近く、神大の2倍以上になります。
もちろんこれは大学単位での比較ですので、学部・学科あるいは研究室単位で見ていくと細かな差はあると思います。
できれば最終的には、どんな研究を行なっているのかであったり、対象とする生物の種類や研究設備(実習船の所有なども含めて)、カリキュラムにどの程度実習などが含まれているのか、卒業生の就職先は自分の志望に近いか、などの観点から公式ホームページなどで細かく見ていってほしいと思います。
北大の水産学部の学生は、最初の2年は他の学部生と同じように札幌で勉強します。
そのあと3年生から函館に移り専門科目の勉強を進めます。
そのため、他学部の友達を作りにくいかもしれません。
札幌でアルバイトを探すにしても函館に引っ越す前提で考えなければなりません。
とはいえ函館は神戸と並ぶ夜景がきれいな港町。
神戸出身であればたいへん馴染みやすい街ではないでしょうか。
余談ですが、五稜郭の桜はすごくきれいです!
ちなみに、北大の水産学部の入試偏差値が低いのは、札幌から離れるからでしょうか。
とはいえ同じ「"旧帝大"の北大」なので、就活の際などのコスパはすごくいいのではないでしょうか。
2. 神大にはない、北大の総合入試と総合教育部
ここからは、北大の他大学にはない特色である、総合入試と総合教育部について見ていきましょう。
2.1. 北大の総合入試のしくみ
北海道大学では2011年度より前期日程の通常の入試に加えて、総合入試というものを実施しています。
ただし、薬・理・工・農の前期日程は総合入試しかありません。
総合入試文系は英語、国語、数学または社会が150点ずつ合計450点満点ですが、総合入試理系は数学重点、物理重点、など配点の異なる選抜群から選ぶことになります。
2.2. 北大の総合教育部とは
総合入試とごっちゃにしてしまっている人もいるかもしれませんが、北海道大学ではどの入試で入ろうと、1年次は総合教育部の所属になります。
1年間は文系と理系の2つに分かれて、それぞれ一般教養の授業を取っていきます。
そして、総合入試で入った学生はその成績によって2年次から希望の学部・学科へ分かれていきます。
東大の進振りのような感じですね。
2.3. 北大の総合入試と総合教育部のメリット・デメリット
まず一番のメリットとしては、実際に大学生活を経験してみてから学部・学科を選べるので、迷っている人には自分の適性を考える余裕が生まれます。
文系・理系をまたいで学部・学科を選ぶこともできます。
そして、これはメリットにもデメリットにもなりますが、2年次の移行に入試の時の成績は全く考慮されません。
枠は少ないですが総合入試から医学科や獣医学部へ行くことも可能です。
反面そのデメリットとして、成績によっては希望の学部・学科に行けない場合もあります。
特に薬学部は、理・工・農に比べて本来入試偏差値は高くなるはずが、総合入試しかない関係で一緒くたにされてしまっています。
薬学部志望の受験生が他の国公立大学薬学部に届かず、ワンチャンを当てにして北大の総合入試でぎりぎり滑り込んだとしても、1年間は実際に薬学部に行けるかどうかは分かりません。
しかし、親や大学などの立場に立ってみれば、学生が希望の学部・学科へ行こうと一生懸命勉強することになる制度なので、総合的に見てメリットの方が大きいのかもしれません。
なお、1年生がみんな総合教育部だと、専門分野を学び始めるのが遅くなってしまうのではと危惧してしまう人もいるかもしれませんが、一般教養で学ぶことは内容によっては社会に出てから意外な形で役に立ったり、実はそもそもその中に専門科目が入っていたり、とまったくデメリットにはならないと思います。
3. 神大とは全然違う!北大を取り巻く環境
3.1. 広大な札幌キャンパス
農学部の紹介の所でも見たように、北大はキャンパスがとにかく広いです。
正門はJR札幌駅から徒歩5分ほどのところにあり、工学部などが近い13条門の最寄りは地下鉄南北線北12条駅、1年生のときに教養科目を受ける高等教育機能開発総合センターの最寄りは北18条駅、獣医学部やいくつかの研究所がある北キャンパスの北20条東門の最寄り北24条駅のあたりまで敷地があり、南北2km以上あります。
キャンパス内外はほぼ平坦なので、移動には自転車が欠かせません。
また、キャンパス内の建物は、古河講堂や総合博物館といった歴史的建造物も残っている一方、新しいビルがどんどん建てられており非常にきれいです。
私の在学中には文系の棟が立て替えられたり、新しくできた情報科学研究科棟や材料・化学系棟にどんどん引っ越しが行われていました。
数年前にも札幌へ遊びに行ったついでに北大にフラッと立ち寄りましたが、在学当時には見たことのない建物がたくさんできていました。
直接は関係ありませんが、JR札幌駅の駅ビルも私の在学中に完全に新しい建物に建て替わりました。
さらに、当時、札幌駅から大通公園は地下でつながっていなかったのですが、今や札幌駅から大通公園を経てすすきのまで雨に濡れずに通れるようになりました。
在学当時は、札幌駅から大通公園が地下でつながるらしいという噂はあったのですが、ずっと都市伝説だと思っていました(笑)。
札幌のキャンパスは札幌駅から徒歩圏内ということもあり、観光客がたくさん歩いています。
また、大学生協で七輪を借りられるので、学生がその辺の芝生でジンパ(ジンギスカンパーティー)をやっていたりします。春から夏にかけては芝生の上で気持ちよさそうにお昼寝をしている人もいます。
3.2. 住みやすい??札幌の気候は?
神戸出身にとって、北海道の気候は行ったことがないと想像がつかないですよね。
神戸は温帯、札幌は亜寒帯、とそもそも気候区分が違います。
私が神戸の人に聞かれる一番多い質問が「冬は雪で大変なんちゃうん?」というものです。
恐らく雪かきをしないといけないというイメージがあるのでしょう。
でも、下宿生は普通はマンション、アパートに住み、一軒家には住まないと思います。
マンション、アパートであれば基本的に雪かきする必要はありません。
下宿する北大生は基本的に札幌市の街中に住むと思いますが、歩道にも車道にも除雪が入り、自分で雪かきをするなんてことはまずありません。
ただ、雪の季節になると自転車も使いにくくなり、徒歩でも慣れないとしょっちゅう滑って転ぶので、そういった大変さはあります。道産子でも1シーズンに1回はどうしても転んでしまうらしく、毎年「今年は転ばねぇよ?」と宣言していました(笑)
いい点ももちろんあります。
一番よく言われるいい点としては、スキー・スノーボードに思い立ったらすぐ行けることです。
藻岩山スキー場やばんけいスキー場へはバス一本ですぐ着きます。
余談ですが、北大の工学部には雪中綱引き大会なるものがあります。
足元が安定しない中での綱引きは戦略が必要でなかなか面白い経験でした。
冬以外の季節はどうでしょうか。
北海道の四季は「春・夏・冬・真冬」なので秋はないという都市伝説がありますが(マジで?)、北大の北13条門から続くイチョウ並木はめちゃくちゃきれいです。
また、北海道には梅雨がないというのを知っている人もいる思いますが、その時期が意外と暑いというのはあまり知られていないようです。
日によっては本州より気温が高いことがあります。
夏もゴキブリが出ないのはすごく嬉しいですね。
ただし、実際は全くいないわけではなく、小さい種類のはごくたまに見かけました。
3.3. やっぱりおいしい!?札幌の食べ物は?
カニやウニやイクラなどの海鮮がおいしいというのは有名ですね。先に挙げたジンギスカンも有名ですね。
ただ個人的に意外においしいと思ったのはジャガイモです。
いや、確かに北海道のジャガイモは有名なのは知っているけど、関西のスーパーでも北海道産が普通に売ってるじゃないか、って?
でも、初めて学食でフライドポテトを食べたときに明らかに違うと思いました。
鮮度が違うからなのか、種類が違ったのかはわかりません。
もし、皆さんの中でもそのように感じた人はぜひ教えて下さい!
お店でいうと北18条の「ラーメン大将」は北大生御用達です。
値段の割にお腹一杯にできます。部活帰りの集団で繁盛していました。
肉チャーハンは、チャーハンの上に生姜焼きのような豚が目いっぱい乗っており、初めて見るとその見た目に圧倒されます。
学生ラーメンは値段が手ごろでお勧めです。
我々関西人にとって一つだけ注意したいのは、東日本の味付けに慣れていないと、すごく塩辛く感じるかもしれないということです。
私の場合、受験前日の夜にラーメンを食べたのですが、夜中何度も目が覚めて水をがぶがぶ飲んでいました。
札幌に住み始めてすぐは学食の味噌汁もしょっぱく感じていました。
しばらくすると慣れてしまいましたが、実家に帰った時のご飯は薄味に感じるようになってしまいました。
慣れとは恐ろしいものです。
3.4. 北海道は海外!?!?いくらなんでも遠くない?
確かに、東京へ行くというのでも遠いと思えば、そこから東北を越えてさらに遠いと感じるのも仕方ないでしょう。
では例えば、東京よりも西側の富山ならそれよりずいぶん近く感じますか?
三ノ宮駅から特急と新幹線で富山駅までは3時間40分くらい。
一方、三宮から神戸空港を経由して飛行機で札幌まで3時間50分くらい。
距離でいうと富山より札幌の方が3倍以上離れていますが、時間でいうとほとんど変わりません。
朝9時前出発の便に乗れば正午までには札幌に着きます。
18時過ぎに札幌を出れば22時過ぎには三宮に戻ってこれます。
もちろん日帰りはお勧めしませんが、片道の移動だけでほぼ1日潰れてしまうなんてイメージを持っている人はいませんか?
しかも、北大は札幌駅から正門まで徒歩5分です。
単に駅近だというだけではありません。
北日本最大の駅から徒歩5分です。
神大も、阪大も、京大も、各地方の国立大学にそんな大学はあるでしょうか?
4. 神戸から北大に行ってみて実際どうなん?
4.1. 「神戸」と同じくらい?それ以上?住みやすい街「札幌」
実際札幌に大学院修士課程までの6年間住んでみて、とても暮らしやすかったです。
三宮より都会だし、少し郊外に出れば程よい田舎を感じることもできます。
下宿は札幌駅の北側の徒歩・地下鉄圏内の都市部に住む人が多いと思いますが、札幌駅まで徒歩10分程度のところに住んでも家賃5~6万円の物件がたくさんあります。
人口数で言えば神戸市より札幌市の方が多いですが、三宮付近に住むより1~2万円くらいは安く、しかも間取りが広いことが多いと思います。
月に一度以上はすすきのに友達と飲みに行っていましたが、徒歩でも30~40分程度で帰れるので、終電を気にせず好きな時間だけ飲んでいたものです。
4.2. 北海道では関西人はマイノリティー?
単身北海道に乗り込んでいくとなると、馴染めずに孤立してしまったらどうしよう、などと不安に思うこともあるでしょう。
全体に当てはまるかどうかは分かりませんが、私が在学中の工学部の場合は半分くらいが道産子という感じでした。
とはいえ、全道各地から集まってくる人もいるので、同じ学部・学科には数人知り合いがいるかどうかぐらいで、コミュニティに入りずらいなんてことはありませんでした。
札幌北高校、札幌西高校、札幌南高校、旭川東高校の人がそれぞれ4~5人ずつくらいいた印象です。
道外からは関東、関西、中部地方、…が日本の人口分布どおりの割合でいたと思います。
ただ、実は関西人が多かったのか、目立つだけなのか、仲間を求めがちなのかはよくわかりませんが、初めのうちは関西人5~6人と他出身の2~3人でよく集まっていました。
他の学部・学科だと多少異なる可能性はありますが、おそらく場違いみたいなことはないと思うので心配しなくて大丈夫です。
4.3. 道外の人にとって珍しい北海道のあれこれ
数年札幌で暮らすと当たり前になってしまうのですが、札幌に住み始めた頃は珍しいものだらけでした。
まず一番お世話になるのはコンビニの「セイコーマート」でしょう。
道内では「セブンイレブン」や「ローソン」よりも「セイコーマート」の方を多く見かけます。
しかも、この「セイコーマート」、値引きされている商品がたくさんあったり、店内で調理されている弁当や総菜を売っていたりと、他のコンビニでは見られないようなサービスがあります。
その、セイコーマートで商品を見渡していると、「ガラナ」「ソフトカツゲン」といった謎の飲み物や「みよしの」の餃子などが見当たります。
キリンの「ガラナ」は一見するとコーラのような飲み物ですが、酸味の種類も甘さの種類もコーラとは違います。
私はコーラの方が好きでした(笑)。
でも、道産子は「ガラナ」の方が好きという人が多かったです。
一方の「ソフトカツゲン」は雪印メグミルク製で、ヤクルトやマミーに似ています。
マミーよりは少し甘みを抑えて、酸味が強く濃厚な味でした。
「ソフトカツゲン」はよく飲んでいましたが、最初のうちは北海道限定だと気づかず「新商品が出たんだ」ぐらいの認識でした。
「みよしの」は実は餃子の王将やCoCo壱番屋といった飲食店で、ぎょうざカレーが有名です。
餃子単品もありますが、関西人的には「餃子の王将」には及ばないと思います。
しかし、ぎょうざカレーは意外と癖になります。機会があれば是非お試しください。
あと、セイコーマートに限らず、コンビニでおにぎりを買うと、「あたためますか」と聞かれるのも衝撃的でした。でも不思議なもので慣れてしまうんですよね。今でもコンビニおにぎりを食べるときは電子レンジでチンします。
このように、違う土地に住むとちょっとしたものが新鮮で、貴重な経験ができます。実際に住んでみるともっともっと珍しいものがでてきます。
4.4. 北大生の意外にオイシイところ
関西には神戸大学のほか、大阪大学、京都大学もあります。
もう少し入試偏差値の低い所であれば、大阪市立大学や大阪府立大学などたくさんあります。
この点、北海道には私立大学を含めても入試偏差値的には北海道大学に匹敵するレベルの大学がありません (医科大学は除く)。
そのため地元の人からすると、「北大生?すごい!」というふうに見られます。
特に年配の人の多くにとっては東大か北大か、という感覚のようです。
もちろん神戸にいれば神大でも「すごい」と言われることも多いとは思いますが、さすがに東大と肩を並べて比べられることは少ないでしょう。
また、学部・学科にもよりますが、北大は神大とそれほど入試難易度は変わらないように思います。
なので、自分としては北大がすごいとか神大が大したことないとかは思いませんが、神大生と話をしていると「旧帝大」という冠があるかないかは大きいとよく言っています。
そういう意味では北大はコスパのいい旧帝大と言えるでしょうか。
ちなみに私の場合、なぜ神大ではなく北大を選んだかといいますと、センター試験の得点で、国語・地理が他の科目より低くなってしまったので、国語・社会の配点が大きめな神大よりも北大の方が有利になったためです。
もし神大志望の受験生でも、国語・社会でやらかしてしまったら、あるいは他の科目がよく取れたら、北大を検討してみてはいかがでしょうか。
4.5. でもさすがに北海道に一生は住みたくない?
札幌にあるいは北海道に生涯住みたいかは人それぞれだとは思いますが、私はできれば札幌に永住したいと思っていました。
とても住みよい街です。
ただ、結果的にそうしなかったのは就職を考えた時に、やはり多くの企業は本社が東京方面に集中しているため、道内に残るという選択は大きな制約条件になってくるからです。
道内に残ることにこだわって、かつ有名な企業に就職したいという人からは、JR北海道、北海道電力、NTT北海道、北海道銀行、北洋銀行、といった就職先をよく聞きました。
もちろん、それ以外にも北海道に本社を置く上場企業はたくさんあります。
当然、上場にすらこだわらなければ、就職先はいくらでもあります。
5. 大学訪問を兼ねて北海道旅行しよう
残念ながらこの記事を書き始めたときには既にオープンキャンパスが終わっていました。
しかしそのようなイベントが行われていなくても、キャンパス内には日々観光客が押し寄せているように、いつ行っても大丈夫です。
せっかく神戸からわざわざ行くのであれば、街の観光もしないともったいないと思いますので、お勧めのスポットをいくつか紹介したいと思います。
5.1. 神戸空港とは規模が違う!?新千歳空港なら1日遊べる!!
新千歳空港は数年前に国内線ターミナルビルがリニューアルされ、複合商業施設のようになっています。
映画館や温泉旅館もあり、飛行機に乗る予定でない人も訪れています。
北海道のチョコレートメーカーとして有名なロイズの施設もあり、ちょっとしたテーマパークになっています。
展望台から離着陸する飛行機の様子も見れます。
一通り回るだけでも半日かかります。
5.2. 北大の札幌キャンパスを一通り回るのも1日がかり
正門から入って、北18条門から出るというだけでも小1時間かかります。
その間にたくさん見るべきスポットがあります。
中央ローンののどかな風景。
洋風建築の古河講堂やクラーク先生の胸像。
カフェもあるインフォメーションセンターのエルムの森や理学部前の総合博物館やポプラ並木や広大な農場。
カモが優雅に泳ぐ大野池。
工学部前の噴水。
イチョウ並木(秋の写真じゃなくてゴメンなさい)。
ちなみにキャンパス内にあるクラーク先生の像は胸像で、その前でよく観光客に等身大の像はどこかと聞かれます。
等身大のクラーク像は羊ヶ丘展望台というところにあり、札幌駅から地下鉄で15分ほどの福住駅からさらに徒歩で10分くらい歩いたところにあります。
いかにも観光地っぽいスポットだけ回りたいのであれば、そのまま13条門から出てもよいでしょう。
一般教養の授業を受けるときの高等教育機能開発総合センター、そして獣医学部、いろいろな研究所、札幌農学校第2農場のある北キャンパスまで一通り回るとさらに数時間かかると思います。
学食にもぜひ立ち寄って下さい。
クラーク会館のクラーク食堂か、大野池の南側の中部食堂、または、北図書館裏の北部食堂がお勧めです。
「牛とろ丼」が名物で、私も週1くらいで食べていました。
それ以外にもレストラン「エルム」や「北大マルシェ」といったおしゃれなお店もあり、観光客でにぎわっています。
5.3. 札幌市内観光
先ほど挙げた全身クラーク像のある羊ヶ丘展望台の他、札幌市には有名な観光地はたくさんあります。
三大がっかりスポットの1つにも数えられる札幌市時計台。
周りの巨大なビルに囲まれてしまっており、その景観にがっかりするとのことですが、旅行雑誌などの写真はうまいこと撮っているなあと感心するのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。
ここの正式名称は旧札幌農学校演武場で、実は昔札幌農学校があったところなのです。
また、札幌駅のJRタワーには38階の展望台があり、東西南北全方位にわたって石狩平野が見渡せます。
そして、大通公園では何か催し物をしているかもしれませんし、札幌テレビ塔には展望台はもちろん、飛び降りる体験ができるイベントをやっていることがありますので度胸のある方は挑戦してみてください。
札幌・大通公園から少し西に植物園、さらに西の方に円山動物園があります。
札幌の観光地を見て回るだけでも1日がかりですね。
私は神戸に戻ってきてからは、北海道旅行に関してときどき相談されることがありますが、札幌・旭川・函館・釧路…なんてプランを立てる人がやっぱり時々います。
でもこれって本州で言うと、東京行って、新潟行って、静岡行って、仙台行こうみたいな状況。
かなり無茶な計画になります。行くところを絞るか、行くなら十分な期間にしましょう。
6. まとめ:神戸っ子にも北大はお勧め!
今回は単に大学の紹介だけでなく、わざわざ神戸から行くという観点で、いろいろな側面から北大を見てみましたが、いかがでしたでしょうか。
長々と書きましたが、要は北大はおススメ!ということです。
充実したキャンパスライフを堪能できるように、悔いのない勉強をしていきましょう!
北大を目指したいけど、どうやって勉強していけばいいかわからない、というひとは無料受験相談を申し込んでみましょう。
以上、関西武田塾教務主任の川口がお送りしました。
武田塾では、一人一人が目標に向かって頑張っています。
武田塾の勉強法でやれば、成績は必ず上がります!
今の勉強法に悩んでいる人や諦めかけている人
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武田塾神戸三宮校をもっと知りたい人は校舎まで来てください!(^^)!
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