皆さん、こんにちは!
武田塾坂戸校 校舎長の市橋です。
今回は、総合型選抜(旧:AO入試)についてご紹介します。
「推薦入試について興味はあるけど、よくわからない…。」
「総合型選抜(旧:AO入試)って何…?」
「一般選抜以外の入試方式について知りたい…。」
このようなお悩みをお持ちの受験生の皆さんは、ぜひ参考にしてください!
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そもそも総合型選抜とは?
総合型選抜(旧:AO入試)とは、受験生に対しエントリーシートなどの書類の提出を課す他、面接や論文、プレゼンテーションなどを課し、受験生の能力・適性、また学習に対する意欲などを総合的に評価する入試方式です。
そのため、一般選抜、学校推薦型選抜とは異なった入試方式と考えてよいでしょう。
高校生にとってのメリット・デメリット
さてそんな総合型選抜ですが、高校生の皆さんにとってメリットとデメリットがあります。
今回は、まず総合型選抜のメリットとデメリットについてご紹介します。
まず、総合型選抜のメリットとして以下の3点が挙げられます。
総合型選抜のメリット
➀出願基準が推薦より緩い
②学力以外の要素も評価される
③合否発表が早い
一方で、総合型選抜には以下のようなデメリットも挙げられます。
総合型選抜のデメリット
➀準備をするのがすごく大変
②将来の目標が明確である必要がある
③入学してから勉強についていくのが大変…
以下では、総合型選抜のメリットとデメリットについて掘り下げ、どういった受験生に総合型選抜がおすすめなのかについてわかりやすく解説します。また最後には、武田塾坂戸校 校舎長である私が、総合型選抜を受験する皆さんに向けて受験戦略の立て方を簡単にご紹介します。
メリット➀:出願基準が学校推薦型入試より緩い
大学の入試方式には、国公立大学と私立大学によって以下のような入試方式があります。
国公立大学の場合
➀一般選抜
②学校推薦型選抜
③総合型選抜
私立大学の場合
➀一般選抜
②大学入学共通テスト利用入試
③学校推薦型選抜
④総合型選抜
その中で、総合型選抜とよく対比されるのが「学校推薦型選抜(旧:推薦入試)」です。
学校推薦型選抜(旧:推薦入試)は一般選抜と並ぶ大学入試の柱の一つです。しかし、学校推薦型選抜(旧:推薦入試)は、出願基準が設けられている場合が多く、その基準をクリアしていなければ出願することができないという特徴があります。
例えば大学によっては、評定平均が4.0以上かつ英検準1級を持っていなければ出願することができないといった基準を設けている大学があります。
一方で、総合型選抜の場合はそういった基準が設けられていない場合がほとんどです。そのため、仮に高校での評定が低かったとしても、総合型選抜として出願できる可能性が十分にあります。
メリット②:学力以外の要素も評価される
2019年までの旧AO入試(現:総合型選抜)では、小論文や面接といった試験方式でしか合否判定を行わないという大学が数多くありました。
しかし2020年度からは、大学入学共通テストの結果も合否判定の基準に設ける大学が増え、それに加えて各大学独自の評価方法「小論文」「プレゼンテーション」「口頭試問」「学科試験」「資格や検定」といったものを総合的に評価したうえで合否判定を行う大学が増えています。
そのため、「学力に自信はないけど…、それ以外の部分で自信がある!」といった高校生の皆さんには総合型選抜の受験をおすすめしています。
メリット③:合否発表が早い!
総合型選抜は、合否発表の時期が他の入試方式に比べて早いというのも大きな特徴です。
例えば、総合型選抜の場合は11月以降に合格発表が行われます。
一方で、学校推薦型選抜の場合は12月以降、一般選抜の場合は2月以降に合否発表が行われます。そのため、総合型選抜は他のどの入試方式よりも早く合否結果を知ることができるという魅力があります。
合否発表が早いとどんなメリットがあるのか…?
これは余談ですが、総合型選抜のように合否発表が早いというだけで得られるメリットがあります。一番のメリットとして挙げられるのが、受験にかかる費用が抑えられるということです。
具体的に、総合型選抜の場合だと一般選抜に比べて受験にかかる費用は約50万円~100万円ほど差があると言われ、総合型選抜の方が受験費用を圧倒的に抑えられるといった特徴があります。
また早い段階で合否結果を得られることで、空いた時間を自動車教習所に通う時間にあてたり、自分の好きなことに熱中する時間にあてることもできます。
デメリット➀:準備をするがすごく大変…
総合型選抜で受験する場合のデメリットもあります。それは、総合型選抜に向けて準備をするがすごく大変…ということです。
総合型選抜では、多くの場合1次審査で「書類審査」を行い、書類審査が通った後に2次審査が行われます。また2次審査では「面接」や「プレゼン」「学科試験」といった試験方式を採用している大学が多いです。
またポイントになるのは、この一次審査で実施される「書類審査」です。受験する大学によって提出する書類は異なりますが、大学側から求められる書類はかなり多いです。また1次審査を突破したとしても、その後行われる2次審査の準備もしなければいけません。
こちらも受験する大学により試験内容は異なりますが、「面接」や「プレゼン」「学科試験」などを個別に対策することが求められます。
そのため、総合型選抜での受験を考えられている皆さんは、準備するものが多く、対策するにしても膨大な時間がかかるということを押さえておいてください。
デメリット②:将来の目標が明確である必要がある
さらに総合型選抜で重要視されるのは、将来の目標が明確であるかどうかです。それにより、入学後の授業への姿勢、また大学の就職率などが大きく左右されるからです。
したがって総合型選抜で受験を考えている皆さんは、早い段階から将来の目標を決め、志望する大学で何をやりたいのか…?ということを明確にしておくことが重要になってきます。
デメリット③:入学してから勉強についていくのが大変…
総合型選抜で入学した場合のデメリットとして、入学してから勉強についていくのが大変…ということが挙げられます。これは本当にシビアな問題で、大学は高校と違って留年や中退をする学生はかなりいます。
さらに総合型選抜において、もっとも懸念されるのが、「基礎学力が足りない…」ということです。大学では高校までの基礎学力がある前提で授業を実施します。また難関大学と言われる大学ほど、求められる基礎学力のレベルは高い水準のものがほとんどです。
また勉強する習慣がなく、大学の授業についていけない…という場合もあります。そのため、総合型選抜で受験を考えている皆さんは、一般選抜の勉強も併せて行い基礎学力や勉強する習慣をつけておきましょう。
おすすめ:一般選抜と総合型選抜の両方の勉強をする!
さてここまでで総合型選抜のメリット・デメリットについてご理解いただけたでしょうか…?
私個人の意見としては、総合型選抜はかなりイケてる入試方式の一つだと思います。なので、総合型選抜の受験を考えている皆さんは早い段階で対策しておくことをおすすめします。
しかし、総合型選抜のみの対策をするのはおすすめできません。なぜなら、総合型選抜のみの対策を行い、合否発表(11月頃)で不合格だった場合、その後一般選抜の勉強に切り替えても試験本番に間に合わない可能性があるからです。
そのため、総合型選抜での受験を考えている皆さんは、一般選抜の勉強も並行して行うことをおすすめします。そうすることで、仮に総合型選抜で不合格だったとしても、一般選抜で合格できる可能性が飛躍的に高まります。
ぜひ、総合型選抜の受験を考えている皆さんは、一般選抜の勉強も併せて行うという視点を持って受験戦略を立てていきましょう。
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