みなさんこんにちは、武田塾佐賀校の松下です。
今回は浪人生の皆さんに向けて、どのように勉強を進めていけば現役受験生に差をつけ、
受験戦争で勝ち抜くことが出来るのかについてお話したいと思います。
私自身は現在佐賀大学の医学部医学科に通っており、受験期は現役生という立場で戦い合格することが出来ました。
そんな私が、どんな対策をしてきている浪人生を恐怖に感じていたのか、
また大学で話を聞いた友人の話や、武田塾佐賀校で浪人して結果を残していった人たちを見て
どのような共通点があり、どのような点で現役生に勝って行ったのかをお伝えできたらと思います。
自己分析を徹底する
まず浪人生が真っ先にすべきことは「自己分析」です。
浪人生の皆さんは高校3年生の段階で他の人たちと同様受験勉強に取り組み、
結果「不合格」となってしまったという事実をまずは受け止めましょう。
すなわち現役の時と同じような学習を繰り返していては、何度受けても不合格になってしまうことが考えられます。
今年1年でなんとしても志望校に合格したいのであれば、
現役時の自分の学習のどこが駄目だったのかをきちんと分析していく必要があります。
教科書レベルの基礎的な知識、定理や公式はきちんと頭に入っていたのか
基本的な問題集を1冊完璧にすることはできていたのか
そのうえで志望校レベルの応用的な問題に対する対策にきちんと時間をさけていたのかなど
自分の受験勉強を振り返ってみてどの段階の学習が最も足りていなかったのかを分析し、次の1年間の勉強に生かしていきましょう。
なんとなく同じペースで学習を進めていっては、いつまでたっても受験に勝ち切ることはできません。
生活リズムを固定化する
次に浪人生の皆さんに徹底してほしいのがこの「生活リズムの固定化」です。
浪人生は高校などがない分、徐々に遅寝遅起きのライフスタイルに陥ってしまいがちです。
どんどん寝る時間が遅くなって、その分起きる時間も遅くなっていきます。
生活のリズムが乱れてくると自己肯定感が下がってきたり、体調を崩しやすくなってしまったりします。
そうなってくるとせっかく現役時よりも空き時間が多いはずなのに、質の高い学習が出来なくなり
結果として現役時よりも学力が下がってしまうという事態に陥りがちです。
毎日健康な状態で学習に取り組んでいくためにもある程度生活のリズムを固定化し、
この時間になったら勉強していないと気持ちが悪いと感じるようになるまで習慣化できるようにしていきましょう。
勉強仲間を見つける
つぎに浪人生の皆さんにしてほしいのがこの「勉強仲間を見つける」ということです。
浪人生は高校生に比べてどうしても孤独な戦いになることが多いです。
確かに受験勉強は最終的には個人戦であり、試験本番に助けてくれる友達などいません。
しかしながら浪人生活の1年間は皆さんが思っているよりも長い戦いです。
1年間を通してメンタルを安定させながら、高いモチベーションを維持して勉強を続けていくということは
友だちや仲間の協力なしにはなかなか成し遂げられません。
お互い足を引っ張ってサボってしまうような悪い友達ではなく、
お互いに緊張感と刺激を与えあえるような仲間を見つけ、
切磋琢磨し合いながら1年間の勉強を共に乗り越えていきましょう！！
暗記科目で勝負する
次に浪人生の皆さんに徹底してほしいのがこの「暗記科目で勝負をする」というところです。
現役の受験生に比べて圧倒的に勉強時間を確保できる皆さんには、その強みを生かして
「時間さえかければ得点できるもの」を確実に高いレベルで突き詰めていってほしいです。
社会科目や理科といった比較的暗記に比重が置かれている科目は、
時間をかけて何度も何度も参考書や教科書を読み返していけばその時間数に比例して点数が伸びやすいです。
そういった科目に時間をかけてじっくり取り組むことが出来ることこそ、
浪人生が現役生に得点差をつけるチャンスです。
もちろん数学や英語といった問題演習が物を言う科目に関しても浪人生にはじっくり時間をかけて対策してほしいですが、
理科（化学や生物）、社会といった暗記がメインの科目ではきちんと知識をインプットしておけば
「本番だけ失敗してまう」ということはほとんどなくなります。
もう後がないと考えているであろう浪人生の皆さんは、
こういった勉強すれば確実に得点できるところに時間をかけていきましょう。
徹底的に問題演習をする
最後に、浪人生の皆さんに絶対行って欲しいことがあります。
それが「徹底的な問題演習」です。
現役受験生は高校3年生の夏あるいは秋ごろまで入試範囲を終わらせることに費やしています。
そこから問題演習に取り掛かっていきますが、最初からいきなり入試レベルの問題が解けるわけもなく
徐々に徐々にレベルを上げていって、自分たちが思うような演習量をこなすことが出来ないまま入試を迎えてしまう人がほとんどです。
ところが浪人生は基本的に4月のの時点で学力的には入試レベルに達している人がほとんどだと思います。
もちろん1度大学受験に敗れているということは基礎基本の知識が他の受験生に比べておろそかである可能性が高いため、
最初のうちは教科書レベルの知識や問題に取り組んでほしいのですが、
それでも現役受験生に比べれば多くの時間を入試レベルの応用的な問題演習に充てることができるのは事実です。
問題演習をたくさんこなすことによって、様々な傾向の出題に対して対応できるようになっていき、
「本番に強い受験生」 になることが出来ます。
おわりに
いかがだったでしょうか。
浪人というのは1年間という期間を全て勉強に充てることが出来るため、
きちんと自分を律して学習を続けていくことが出来れば
現役受験生よりも圧倒的に有利に受験を戦うことが出来ます。
とはいえ世間には「多浪生」と呼ばれる人たちも一定数存在しており、
学校という縛りがない中で高いモチベーションをもって勉強をし続けることが、
そう簡単なことではないというのも事実です。
自分という人間をうまく操って勉強させていくためには「やる気」や「気合」といったあやふやなものでは足りません。
きちんと計画や戦略を立てて賢く1年間を過ごしていき、第1志望に合格しましょう！！
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