武田塾佐賀校の出口です。
いよいよあと1ヶ月で共通テスト。
受験生の皆さん、準備はどれほど進んでいるでしょうか？
今回は、共通テスト1か月前から当日まで、どのように過ごせばよいかを紹介します。
12月中旬~(1か月前)
1ヶ月で何をするか決める
ここからは「1ヶ月でどの分野・どの部分を重点的に勉強するか」決めましょう。
1ヶ月という短期間では、特定の分野に絞って集中した方がよく伸びます。
まんべんなく勉強すると復習の回数・分量が足りなくなってしまうのです。
過去に解いた模試などを元に、取り組む分野を決めましょう。
参考書を選ぶ
取り組む分野を決めたら、参考書を選びます。
「簡単な参考書から、基礎レベルの参考書、共通テストレベルの参考書、模試」と幅広くそろえましょう。
やる
決めた範囲を取り組みましょう。
12月下旬～(冬休み)
とにかく外に出る
外出しましょう。家では勉強できません。
非常に長い間、
学校や塾は「(集中して)勉強する場所」で、
家は「集中して勉強した後にくつろぐ場所」でした。
場所と行動は密接に関係しています。家で勉強するのは非効率的です。
それでも家で勉強したいという方。別の例を出すのでよく考えてください。
非常に長い間、
食卓は「ご飯を食べる場所」であり、
お風呂場は「入浴する場所」でした。
あなたはお風呂場でご飯を食べられますか？
世の中には「やる気で解決できないこと」が山ほどあります。
その中の１つが「自宅での勉強」です。
見知らぬ人の人目がある、かつ静かな場所で勉強するとよいでしょう。
やる
勉強しましょう。
１月上旬～（共通テスト２週間前）
共通テストのシミュレーションを２回行う
1月1日の時点で「残り約２週間」となっているはずです。
試験本番のスケジュール通りに、模試を解いてみましょう。
入試本番までに２回実施できれば理想的です。
その場合、
１回目は「時間感覚を掴み、過ごし方の戦略を練ること」
２回目は「決めた戦略通りに過ごすこと」を意識してみましょう。
基本的に、常に頭脳をフル回転させていては、集中力が持ちません。
１回目のシミュレーションで、集中力切れを実感する人も多いでしょう。
共通テスト本番では、休み時間の使い方が鍵となります。
どれほど勉強し、どれほど休むのか。勉強する場合は、インプットするか、アウトプットするか。
事前に試しておくことで、当日の事故を防げます。
目標点とのギャップを確かめる
共通テストのシミュレーション後は、成績を分析しましょう。
目標点は取れたでしょうか。
12月から集中して勉強した分野で、得点できたでしょうか。
この1週間で出来ることは多くありません。
12月に決めた「重点的に勉強する場所」のうち、どの勉強を続けて、どの勉強を止めるか決めましょう。
やる
本番１週間前
ここからは、本番で全力を発揮するための時間になります。
余裕をもって行動しましょう。
スケジュールを本番に合わせる
試験当日のスケジュールで行動しましょう。
起きる時間、家を出る時間、勉強する時間……。
タイムスケジュールをできるだけ試験当日と一致させて、体を慣らしておきます。
試験の準備をする
詳しくはこちら→【共通テスト】当日の持ち物の入手法と忘れた時の対処法【あと６週】
準備は１週間前からスタートしておくこと！
前日・当日に準備すると、
「足りないものが見つかったが、店が閉まっていて準備できない」なんてことになりかねません。
寝る
寝てください。1日7時間は寝てください。
この1週間は、本番で実力を発揮するために体調を整えましょう。
後は本番で実力を発揮するだけです。頑張ってください！
入試1か月前からのメンタルコントロール
ここで語ることは、一般で言われていることとは真逆かもしれません。
だから、この記事を見たあなたは幸運です。
１．悲観的になる
１．他の受験生は勉強しています。
２．あなたの点数が突然跳ね上がることはありません。
３．もう1ヶ月で取り組めることは多くありません。
1ヶ月で出来ることは、限られています。あなたに余裕は無いのです。
受験直前期のポジティブシンキングは避けましょう。
受験直前に「自分は大丈夫だ」と思ってしまうと、無意識のうちに勉強量を減らしてしまいます。
勉強量はそのまま点数に直結するため、
ポジティブに考えるとかえって点数が下がってしまいます。
加えて、ポジティブシンキングは、長期的に見ればメンタル面に悪影響を及ぼします。
なぜなら、ポジティブシンキングは「都合の良いように考えるために、不安を心の奥にしまう」ことだからです。
しかし、不安をどれだけ心の奥にしまっても、不安が消えるわけではありません。
不安は心の奥にどんどん溜まっていき、やがて爆発します。
共通テスト本番を「良い精神状態・多い学習量」で迎えるためにも、
現状をネガティブに捉え、それに抵抗するように全力を注ぎましょう。
２．完璧主義を捨てる
あなたが取りたいのは、満点と合格点のどちらですか？
もう1ヶ月しかないので、「まんべんなく勉強する」のを止めましょう。
受験直前ですから、きっと皆さん「こうなる前にもっと勉強しておけば良かった」と考えていることでしょう。
そうです。もっと前から一生懸命勉強しておけばよかったのです。
だから、あなたがこの1ヶ月やるべきは「敗戦処理」。
大事なのは「過去問をまんべんなく解いて満点を取る」ことではなく、
「解けない問題の数を少しでも減らして、少しでも合格点に近づけること」です。
３．気持ちの問題ではない
やる気に頼らないでください。大して役に立ちません。
合格のために頑張るのではありません。
不合格にならないように、勉強するしかないのです。
受験の不安を解消する最高の手段は、勉強です。
他の気分転換と違い、勉強なら勉強することが出来ます。
試験本番はポジティブに！
ここまで書かれている内容を実行したあなたは、試験前にやれるだけのことをやりました。
ライバルの受験生と「だいたい同じレベル」に達しています。
あなたが難しいと感じる問題は、ライバルの受験生も難しいと感じているはずです。
後は、あなたが実力を120%発揮するだけ。
実力を100％発揮し、分からない問題は運で20%取りましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もう、あなたが取り組むべきことは明白ですね。
やれるかどうかは分かりません。でも、やらなければなりません。
あなたの1ヶ月の過ごし方が正しかったかどうかは、
試験当日のあなたが教えてくれるはずです。
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