みなさんこんにちは。武田塾佐賀校の井原です。
共通テストまで残り2週間を切ってきました。
始まったものは必ず終わるので最後まで走り抜けてください!
今回は「古文」について解説していきます。
古文は外国語?
皆さま古文は得意でしょうか。
古文単語を覚えたり、助詞助動詞をおぼえたり、、というイメージでしょうか。
それとももはや英語のような外国語のイメージの方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回はそんな古文について、共通テストくらいだったら通用するし二次試験でも身につけていれば役に立つかもしれない技を解説していきます!
古文を読むことが苦手な人は是非チェックしてみてください。
以下の動画を参照しています。
古文に全訳は必要ない
みなさんは古文を読む時にどのように読んでいますか?
現代文で助詞助動詞を含めて一言一句訳せるように努力していませんか?
もちろん完璧に訳せるようになればそれはそれで素敵ですが、古文の問題を解くというゴールを達成するためなら全文を完璧に訳せなくても大丈夫です。
助詞や助動詞、古文単語を必死に覚えるより、大まかな流れを掴めるようになる方がずっと簡単で点数にすぐにつながります。
どうしたら流れが掴めるようになるのか
古文の流れをつかむために大事なのは、助詞助動詞や古文単語を覚えることでもありません。
誰がしゃべっているのかを理解することです。
誰がしゃべっているかを理解できれば、話の流れが大まかに見えてきます。
そして地の文は誰について書かれた文なのかを理解することが大事です。
この二つを理解するヒントはずばり敬語です。
敬語が分かるようになれば誰がしゃべっているか、誰について書かれた文なのかがわかるようになります。
なのでまずは敬語をおさえることは古文を読むことで大切なことだと言えます。
宝の海 前文
共通テストの問題文には前文があります。
出典、これまでのあらすじ、簡単な人物紹介、場面、時代などがかいてあるものです。
前文をしっかりと理解すれば、本文がぐっと読みやすくなるはずです。
前文の読み方
まず、書いてあることを理解しましょう。
しかし、前文に書いてある情報はこれだけではありません。
①出典を探る
前書きには出典が書いてないことがありますが、人物の名前で出典がわかることがあります。
例えば「紫の上」や「六条御息所」と書いてあれば『源氏物語』です。
そして出典が分かれば時代も自ずとわかります。
さきほどの『源氏物語』は平安時代ですね。
②人間関係を把握する
また、もう一つ見るといいポイントは「人物たちの上下関係」です。
帝が出てきたら1番上なのは言うまでもないことですが、よくわからない貴族や武士にも上下関係は必ず存在します。
この上下関係こそ古文を読むうえでとても大事なポイントです。
前書きで理解ができると本文がとても読みやすくなります。
上下関係が分かる部分として例を挙げると、
「○○は△△に参上した。」などがあります。
この参上という言葉は謙譲語ですから、○○よりも△△にいるだろう人物の方が身分が上ということが推測できるのです。
このように、前文は情報の宝庫です。
出来るだけたくさんの情報を仕入れましょう。
注釈も有効活用
前文と並んで注釈にも情報が眠っています。
その時代を特定するヒントもそうです。
そして、どういった人が使っていた物、ことの単語なのかがわかります。
これは、この単語の持ち主、主語になっている人が誰なのかを特定することにとても役に立ちます。
本文は分からなくても一通り読む
前文を読んだら本文を読みましょう。
問題文を読む前に本文を読むというのがおすすめです。
後ほど問題文から情報を得るということが出てくるのですが、このときに一度本文を読んでいたほうが問題文から情報を得やすいです。
本文を読んでく上でわからない部分がたくさん出てくると思いますが、とりあえずは最後まで読み進めましょう。
また、後で何回も同じ部分に戻ってきますので、わからないからと言ってずっとそこで時間をつぶすのは時間がもったいないです。
さくっと一通り読んでしまって問題文に行きましょう。
問題文にもヒントがある
問題文からも情報を入手できるだけ入手しましょう。
誤答選択肢もチェックする
正誤問題の選択肢のうち、正解の文はもちろん、誤答の選択肢にもたくさんの情報が入っています。
誤答の選択肢に書かれている文のうち、すべての箇所が間違っているわけではありません。
選択肢はだいたい大枠が同じで細部の単語の訳が違うということが多いです。
ここで知りたいのは、本文のどの単語が違うかということ。
そして該当部分がわかれば、この文章のこの位置にだいたいこんな意味の文があるということが分かります。
しかも設問はいくつもあるわけですから、問題文から得られるヒントはものすごく多いです。
問題文は大事な部分をトリミングして出していることが多いため、問題文でわかった部分をつなげていくだけでも本文の大体の流れ、内容が分かってくるようになります。
最後に
前文、注釈、問題文から情報を得ることによって古文は流れをつかむことが出来ます。
そして敬語を理解したら、古文を驚くほどすらすら読めるようになるはずです。
ただし、難関校になればこの方法がいつも通用するわけではないので、この方法を押さえてだいたいよめるようになったあとは、古文単語や助詞助動詞を勉強してより確実に古文を読むことが出来る力を身に着けることをお勧めします。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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