みなさんこんにちは。武田塾佐賀校の井原です。
現代文得意ですか?
問題によってムラがある人もいれば、あまり勉強しなくても点が取れる人もいる気がします。
しかし、いざ現代文を伸ばそうと思うと、何をしていいか意外と思いつかないですよね。
なんとなく勉強の仕方が分からない、勉強しても意味がないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は国語の偏差値が80を超えていた(自慢)私がやっていた現代文の解き方を解説します。
現代文に苦手意識がある人から、もう一歩現代文を伸ばしたい人まで、
この記事を活用してもらえると幸いです。
目次
問題が先か本文が先か
まず、問題文を先に読んで本文を先に読むか、本文を先に読んで問題文を読むか、という選択肢があります。
問題文を先に読んでも何が何だか分からないし、本文を先に読んで問題文を読んでまた本文に戻るのは時間のロスではないかという色々な意見がありそうなところですが、
本文を先に読む
が私のやっていた方法です。
本文を先に読み、問題文を読み、該当箇所をもう一度詳しく読み込む、という方法を使っていました。
本文を先に読む理由
理由は以下の通りです。
①設問の詳しい意図は本文を読まないと分からない。 ②設問の該当部分を意識して探すあまり全体像がおろそかになる ③8個くらいある設問を全部覚えていられない。 |
私の場合特に③の理由が大きかったです。
何度も問題と本文を行き来するのは本文に集中できなくて逆にタイムロスでした。
最初に本文を読む時は全体の場面転換が分かるようになるくらいまで読み、問題文を読んでから細部を詰めていくというやり方をとっていました。
選択問題の切り捨て方
続いて、選択問題の選び方について解説していきます。
みなさんは選択問題をどう解いていますか。
選択問題は「正しい選択肢探し」ではなく「間違い探し」
私は選択問題=間違い探しだと思っています。
一目で正しいと分かる選択肢が分かるときはいいのですが、全問題がそうではありませんよね。
そんな時、違うと感じた個所に印をつけていますか?
私はその「違う」と思う部分を大事にしていました。
合っているものを選ぶより間違っているものを切り捨てる方が根拠を示しやすく簡単です。
選択肢の中から違うと根拠を示して言える部分をどれだけ早く見つけられるかが現代文攻略の鍵だと思います。
そのためには、よく言われる通り、
「必ず」「しなければならない」などの断定表現に本当に注意してください。
小説の場合
私がよく見ていたのは、文末の表現が適切かどうかです。
特に小説の選択肢の場合、よく
「傍線部Aについて、この時の○○の感情について正しいものを選びなさい。」
という問題が出されます。
この時のそれぞれの選択肢は
〈具体的な事象〉があり、○○は〈感情〉と思った。
といったもの(+派生形)が多いです。
この選択肢のときに大事なのは、最後の方にある感情の部分です。
感情表現の見分け方
選択肢の末尾の「感情の部分」に着目します。
選択肢ごとに違うものが書かれていることが多いので、このように解きます。
1.その感情をなるべく簡潔な言葉で把握します。 2.該当の部分の本文を読みます。この時に見るべきは、その付近のその人の行動や感情を表す部分です。 3.同じ感情を表している選択肢が答えになることが多いです。 |
例えば、次のように考えて解きます。
1.選択肢の最後の感情がそれぞれ「失望」「驚き」「恐怖」「うれしさ」であった。 2.本文を読むと、「意表を突かれた」と記述されている。 3.つまり、文末に「驚き」の感情がある選択肢が正しい(感情語より前の〈具体的な事象〉がよほどまちがっていない限り)。 |
ただし、「意表を突かれた」の意味がわかっていないとこの方法は使えません。
本や新聞といった活字を読む際、または現代文の過去問を解く際には、
慣用句や現代文に出てきそうな単語の意味が分かるようになる、という点を意識しましょう。
読書や問題演習がいっそう意味のあるものになってきます。
せっかく感情を表すことばを覚えるのですから、文章を読みながらネイティブな使い方を身につけた方が実戦で使いやすいのではないでしょうか。
評論の場合
では、評論の場合はどのようにすればいいのでしょうか。
評論の場合も、小説と基本的には変わりません。
評論の場合は、感情よりも「対義語」
ただし、評論の場合、比較対象になるのは感情ではありません。
「理想的」と「現実的」、「客観的」と「主観的」などの単語で違いを出してきます。
この時も、小説と同じように本文に言い換えが無いか探してみることがまず重要です。
指示語・謎の比喩にも注意
評論の他の特徴として、指示語・謎の比喩で表されている部分が何を表しているかを元に問われる問題が多いです。
そのような問題は、その付近の名詞で終わっている区切りを探すと探しやすいです。
何れにせよ評論は小説に比べて根拠を元に判断できるので、本文と照らし合わせて矛盾が無いかがより大事になってきます。
まとめ
現代文の問題の解き方を解説してきました。いかがでしたか?
以下本日のまとめです。
・本文を読んで全体を掴んでから問題文を読み、該当部分を精読する。
・小説は「感情」に着目して選択肢を切り捨てる。
・評論は本文と選択肢の矛盾を見つける
現代文は、問題に触れた分だけ、正解を選ぶための選択に自信を持てます。
最後に、それでも選択肢で迷ってしまう人に向けて、私がこれだけは守ってきたという教訓を紹介いたします。
それは、「迷ったら最初に選んだ方」です。
時間が余って見直すときに、選ばなかった選択肢が正解に見えてくることがよくあります。
しかし、ほとんどの場合、最初に選んだほうが正解でした。
私だけではなく、何人もの友人が同じことを言っていますので、ある程度参考になるはずです。
1つの先人の教えということで頭に置いておいていただけると幸いです。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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