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【覚えたはずなのに】暗記しても日本史の点数が上がらない時は【勉強のコツ】

日本史暗記のコツ2

こんにちは。

武田塾佐賀校の井原です。

今回は日本史の暗記の仕方について解説していきます。

日本史は一つ一つの事柄についてものすごく詳しく覚えていかなければなりません。

一つの取りこぼしが点数を落とすことに繋がります。

 

そこで今回は、私が実際に高校時代に使っていた暗記方法をご紹介します。

単語は覚えているはずなのに「取りこぼしが多い」「点数が取れない」といった方々はぜひこの記事を参考にしてみてください。

また、ここで紹介することはあくまで一例なので、ぜひ自分に合った暗記法を取得してください。

 

下の動画を一部参考にしています。

 

目次

 

 

なぜ覚えているのに点数が取れないのか

教科書に出てくる単語は覚えているのに、テストに出てくる単語はわかるのに、点数が取れない。

このような思いをした方は多いのではないでしょうか。

「単語の意味は分かる」のにテストの点数に結びつかない、その理由は組み合わせと流れを覚えていないことにあります。

この二つを掴むことによって日本史のアウトプットが劇的に簡単になります。

①組み合わせとは

まず、この問題をご覧ください。

以下の4つの文章のうち、誤っているものを全て選びなさい。

 

1.一遍は時宗を開き、各地を遊行し踊念仏を広めた。

2.法然は浄土真宗を開き、悪人正機説を唱えた。

3.栄西は臨済宗を開き、只管打坐を重視する教えを説いた。

4.日蓮は曹洞宗を開き、『教行信証』を著し、専修念仏の教えを説いた。

 

 

解けましたか?

この問題の正解は2,3,4です。

正解された方とても素敵です。

この問題は鎌倉新仏教についての問題でした。

この問題を見て、こう思った方はいませんか?

「一つ一つの単語はみたことあるけど正解が分からない」

「何なら各単語の説明もできるのに」

これはどういうことでしょうか。

例えば問題文の2番目の文、

「法然は浄土真宗を開き、悪人正機説を唱えた。」

ですが、浄土真宗を開き悪人正機説を唱えたのは法然ではなく親鸞です。

3番目の文「栄西は臨済宗を開き、只管打坐を重視する教えを説いた。」は、

確かに栄西は臨済宗を開きましたが、只管打坐は曹洞宗の教えです。

4番目の文「日蓮は曹洞宗を開き、『教行信証』を著し、専修念仏の教えを説いた」は、

日蓮が開いたのは日蓮宗であり、『教行信証』は親鸞の主著であり、専修念仏は浄土宗の教えです。

つまり、一つ一つの単語を覚えていてもどれがどれと関連づいているかがわからなければ問題は解けないということです。

この関連づけをしっかりと記憶するために組み合わせで覚えることが役に立ちます。

②年号では流れを覚えられない人もいる

日本史のテストおいて一つの鬼門といえるものが並び替え問題です。

一つ一つの出来事はなんとなくわかるのに詳しい順番はわからない、、。

という方は多いと思います。

年号とセットで覚えられるととてもいいのですが、私自身は数字を覚えるのがなんとも苦手で年号では覚えることが出来ませんでした。

そんな方もいらっしゃると思います。

そもそも近い年代を覚えようとしているのに一桁の数の違いは誤差だと私は認識してしまいます。

そんな人も連結を使えば覚えられるかもしれません。

組み合わせと流れは「連結」で覚える

まず基本である組み合わせを覚える技を紹介いたします。

そのために紹介する技は「連結で覚える」ということです。

これを先ほど例題で出した鎌倉新仏教を例に説明していこうと思います。

天台宗・日蓮宗の2つだった平安時代に比べて鎌倉時代は覚えなければいけない宗派が格段に増えます。

みなさんは覚えているでしょうか。

また、どのように覚えているでしょうか。

これを連結で覚えると以下のようになります。

①宗派の名前・人・主著・特徴を書きだす

まず、その宗派の名前・人・主著・特徴を書きだします。

これはノートでもiPadでもパソコンでも自分の好きな媒体で構いません。

ものすごく見やすくする必要はないので、単色でさっと書き出しましょう。

この時に一つの宗派ごとに改行して書くことがポイントです。

横並びに同じ宗派の事柄、縦並びに各項目というような形になります。

宗派 著書 特徴
浄土宗 法然 知恩院 『選択本願念仏集』 南無阿弥陀仏
浄土真宗 親鸞 本願寺 『教行信証』 悪人正機説
時宗 一遍     踊念仏
日蓮宗 日蓮   『立正安国論』 題目・他宗批判
臨済宗 栄西   『興禅護国論』 公案問答・座禅
曹洞宗 道元   『正法眼蔵』 只管打坐

書き出すと上のような感じになると思います。

浄土宗と浄土真宗以外は寺が書いていませんが、これはあまり出ないと思い省略しました。

このように、すべてを書きだす必要はないので覚えておきたい大事なものを書きだします。

②横の列を連結させて覚える

書き出しが終わったら、横の列を連結させます。

上の表の場合宗派・人・寺・著書・特徴の5つからなるものなので5連結ということになります。

ここまで来たらあとは覚えるだけです。

表を見ながらぶつぶつ呟きましょう

「5連結。浄土宗、法然、知恩院、『選択本願念仏集』、南無阿弥陀仏。浄土真宗、親鸞、本願寺…。」

といった感じです。

この時ゆっくりと一語一語大切に区切って読むといいでしょう。

覚えるときに毎回するポーズを作ることも効果的だと思います。

私は両手を後頭部に回して一単語ずつ頷きながら呟いていました。

三回くらいぶつぶつ呟いたら、何も見ずに言ってください。

このときも覚えた時と同じようにゆっくりと丁寧に暗唱しましょう。

③思い出す

ここまで出来たら暗記は終わりです。

これだけで覚えられるのか疑問に思っている方も多いと思います。

しかし、ここで覚えたいことは組み合わせです。

皆さま時宗を開いたのが一遍であり法然ではないことはもう覚えているのではないでしょうか。

正しくない組み合わせに気持ち悪さを感じれば問題は解けます。

後は折を見てぶつぶつ復習することも良いと思います。

 

流れや時代ごとの比較も「連結」で解ける

ここまで一つのまとまりを覚えることをやってきました。

次に覚えることは歴史の流れです。

歴史の流れは連結で覚えることは難しいのではないかと考える方も多いでしょう。

しかし、日本史は政治・経済・文化・外交という大きなくくりに分かれます

そしてテストに出てくる並べ替えは大体このカテゴリ内での出題です。

「この時代の○○史」に絞って考えると覚えることは実はそう多くありません。

例えば江戸前期の文化史、や奈良時代の政治史、などです。

また、並び替えにうその文が来ることはありませんので詳細に覚える必要はありません。

宗派 著書 特徴
浄土宗 法然 知恩院 『選択本願念仏集』 南無阿弥陀仏
浄土真宗 親鸞 本願寺 『教行信証』 悪人正機説
時宗 一遍     踊念仏
日蓮宗 日蓮   『立正安国論』 題目・他宗批判
臨済宗 栄西   『興禅護国論』 公案問答・座禅
曹洞宗 道元   『正法眼蔵』 只管打坐

先ほど使ったこの表がもし時代ごとに並んでいる表であったならば「宗派」の部分だけを覚えればいいのです。

そう考えると行ける気がしてきませんか。

ただし、明治以降になってくると色々なくくりが混ざる可能性がでてきます。 

そのため明治時代はより小さく区切って覚えることをおすすめします。

この時、題名を政治史に関係するものでつけておく、なども有効です。

例えば、「第2次伊藤博文内閣まで」といった形はどうでしょうか。

これで並び替え問題が容易に解けるようになります。

また、これまたよく出てくる時代ごとの比較も連結で解けます。

時代ごとに連結をして覚えているのでそもそもあまり迷わないとは思いますが、

どうしても間違ってしまうところはそこで1つの表を作成して新しい連結で覚えてしまいましょう。

連結を使いこなして日本史が得意になろう!

ここまで日本史を連結を使って覚える方法を紹介してきましたがいかがでしたか。

自分なりの連結を駆使して日本史が得意になる方が増えれば幸いです。

 

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