こんばんは。武田塾佐賀校の出口です。
大学共通テストの出願期間が終わりました。
共通テストまでの日数が100日を切り、いよいよ入試本番が迫ってきました。
この記事は、まだ全然勉強が手についていない人向けです。
武田塾秘伝のショートカットルートを公開します。
(数学のショートカットルートはこちら)
最低限にまとまった内容ですので、今すぐ参考書を買って取り組みましょう。
英語のショートカットルート
最低限やるべき英語の参考書は次の通りです。
<単語・熟語> <文法> <解釈> <長文> |
英単語・英熟語の参考書
システム英単語
システム英単語の特徴:大学受験に強い単語帳
システム英単語最大の特徴は『大学受験に強い』ことにあります。
世に英単語帳は山ほどあります。『複数単語をまとめて覚えられる』『自然な例文を使っている』……色々な単語帳がありますが、
システム英単語は『大学受験に強い』。
英単語と日本語を1対1で覚えるなら心強い参考書です。
この参考書を使うのであれば、この1冊をやり切りましょう。
別の単語帳にも手を出して、結局どの単語帳も中途半端、なんてことにならないように。
システム英単語の使い方
英単語の覚え方は、上の動画の通りです。
1.赤シートでかくして、答えられなかった単語をノートに書きだす 2.できない単語が100個集まったら、暗記スタート。 3.10個ごとに区切って覚え、テストする 4.50個ごとに、覚えた単語をテストする 5.最後に書きだした100個単語をテストする |
システム英熟語
困ったら『ターゲット英熟語1000』
短時間で終わらせたい場合、『ターゲット英熟語1000』がおすすめです。
『システム英熟語』は前置詞ごとに並んでいるため、英熟語を覚えやすいです。
ただし、レベル別に並んでいるわけではないため、短期間でやる場合はやや不向き。
『速読英熟語』は、武田塾のルートとして採用しているくらい優秀な参考書ですが、
それは「音読・シャドーイングの教材として長期的に活用する」ことを考えているから。
短期決戦で勝負をかけるなら、『ターゲット英熟語1000』です。
文法の参考書
肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本
『肘井学のゼロから~』:入門書、ただし演習は別に必要
「文法が全くできない人でも必ず読める」と筆者が言い切る参考書です。
説明には難しい単語が使われていません。
練習問題は二択問題が多く、簡単です。
文法用語も分かりやすく説明されているので、
別の参考書で分からない用語が出てきたときに、辞書のように使うことができます。
ただし、上の動画で肘井先生が「この1冊をやれば、必ずどの問題集でもいける」と述べているように、
この参考書を終えたら、別の問題集に取り掛かりましょう。
『関正生の英文法ポラリス1』
『関正生の英文法ポラリス』:実戦向けの参考書
『Next Stage』『Scramble』など、文法の問題集は数多く市販されています。
中でも、この『関正生の英文法ポラリス』は、実際の入試に出やすいテーマを選んでいる「実践向けの参考書」。
レベル1(日東駒専)~レベル3(早慶)まで、レベル別に分かれているため、
自分に必要な分だけ取り組むことができます。
『Next Stage』は1冊やり切れば十分すぎる文法力が付きますが、
いかんせん1冊解ききるまでに時間がかかります。
短期決戦なら、『ポラリス』を強くお勧めします。
ただし、実践問題を意識しているため、解説はやや控えめ。
『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』で文法を一通り終わらせてから挑みましょう。
解釈の参考書
『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』MARCHレベルまでカバーする優れた参考書
「覚えた文法を長文読解で使うための練習」のための参考書です。
中3~高1からでも取り組めるとっつきやすい参考書なので、
短期決戦で取り組む場合でも、スムーズに解くことができます。
『基礎英文解釈の技術100』は少し難しめ。
『ポラリス1』⇒『肘井学の読解のための英文法~』⇒『基礎英文解釈の技術100』の順でやれば、
スムーズにつながり、実力も付きます。
ただし、やるべき参考書が1冊増えるため、短期決戦の場合は『基礎英文解釈の技術100』はおススメしません。
『入門英文解釈の技術70』の使い方
この本を使う場合の具体的な学習法は次の通りです。
1.CDで例題のリスニングを行う 2.必要な文法事項を復習する 3.例文を自力で日本語に直してみる 4.答え合わせをする 5.なぜその訳になるのか、解説を読んで自分の言葉で説明できるようにする 6.もう一度訳して、正しく直訳できているか確かめる |
長文の参考書
英語長文ハイパートレーニング2
単語・文法に時間がかかって、残り日数が少ない人向け!
『英語長文ハイパートレーニング2』は、他の参考書と比べて解説が充実しています。
「自分がどこを忘れていたか復習しやすい」参考書だといえるでしょう。
ただし、この参考書は結構難易度が高いです。
本当は、『関正生のThe Rules(1)』⇒『関正生のThe Rules(2)』⇒『関正生の英語長文ポラリス1』と、
少しずつレベルをあげながら、何冊も長文の参考書をこなしていくのが一番です。
でも、どうしても時間が足りないというのなら、この1冊を終わらせて過去問に入りましょう。
いきなり過去問に取り組んで苦しんだり、過去問なしで本番に挑んだりするよりは、
戦えるようになるはずです。
関正生のThe Rules英語長文問題集
長文を戦略的に読むためのルール集!
英語長文を読むときに、「なんとなく読んでいる」人は多いです。
なんとなく解いている限り、なんとなく間違えてしまいます。次のテストにつながりません。
この本をやり切ることで、「なんとなく読む」姿勢から脱却できます。
「○○があるから、この英文ではここが重要だ」など、自信をもって英語長文を解けるようになります。
この参考書のゴールは「英文を読む時のルールを理解し、長文を読む時にルールが自然と使えるようになること」。
正解したらOKではなく、「実際の入試でも考えて解けるようになる」ことを目標にしてください。
『関正生の英語長文ポラリス』
ショートカットルートの到達地点!これが終わったら過去問へ
ここまでは「考え方・解き方を身につける参考書」が多かったですが、この1冊は全く違います。
この『関正生の英語長文ポラリス』は、
「今まで勉強してきた内容が本当に身についているかを確かめるための試験」だと考えてください。
この参考書の解説は最低限です。中途半端な理解で挑むと痛い目を見ます。
先に挙げた参考書を完璧にしてから挑みましょう。
英語長文ポラリスはレベル1(日東駒専)~レベル3(早慶)まで段階が分かれており、
必要な分だけ使えるのがうれしいところです。
この英語長文ポラリスを必要なところまで終わらせたら、
過去問をある程度解ける実力がついているはずです。
終わり次第、早速過去問に入り、傾向と対策をつかみましょう!
短期決戦で後悔したくない
ここまでショートカットルートを紹介してきました。
これらの参考書を完璧に仕上げれば、入試でもある程度戦えます。
入試に不安がある人は、早速書店に行って参考書を購入しましょう!
ショートカットルートで独学する場合の注意点
ここまで短期決戦で必要な参考書を紹介しましたが、
実践する際には3つ気を付ける点があります。
1.スケジュール管理をしっかりすること
このショートカットルートで勉強するときには、
「入試までにすべての参考書を完璧にできるか」を常に意識してください。
入試日から逆算して、単語を1日何個やればよいか、文法は1日何問進めればよいか、計画を立てましょう。
「なんとなく勉強して、結果間に合わなかった」という事態は最悪です。
1週間に1度くらいのペースで、勉強の進み具合を見直してください。
2.解くのではなく、完璧にすること
このショートカットルートでは、参考書を完璧にすることが何より大事です。
「解いた記憶はあるけれど、忘れてしまった」では意味がありません。
毎週1回は復習する機会を設けること。
参考書を終えるときは、その参考書の全ての問題が解けると確かめること。
参考書を進めることが目的になってはいけません。
あくまで目的は、志望校合格のための実力をつけることです。
3.解説は、他人に説明できるほど理解しておくこと
『肘井のゼロから英文法が面白いほどわかる本』や『入門英文解釈の技術70』が分かりやすいのですが、
参考書は解いて終わりではありません。
安定して正解できるようになったうえで、なぜその答えになるのか自分の言葉で説明できるようになって、初めて終わりになります。
毎日・毎週の勉強の中で、「参考書で読んだ内容を、本を閉じて説明できるか」確認してください。
『英語長文ポラリス』を除き、ショートカットルートの参考書の目的は『解くための知識・技能を身につける』ことにあります。
本を閉じて説明できないようなら、身についていないのと同じことです。
ショートカットルートの注意点をまとめて解決する方法
武田塾を使うことです。
「勉強が進んでいない、残り日数が少ない」と分かっている中で、
あなたが自己流の勉強で乗り切ろうとしているのはなぜですか?
色々と理由をつけて塾を拒んだ結果、志望校に落ちたり、もう1年受験勉強したりする方がまずいのではないでしょうか。
「自分で勉強して、逆転合格を果たしたい」。
その考え方は立派です。そして正しいです。自学自習は最速の勉強法なのですから。
でも、「自分は今のところ完璧に勉強できている」と自信をもって言えるでしょうか?
参考書の解説を、1か所も勘違いせずに読めていると言えるでしょうか?
自学自習は最速の勉強法です。
しかし、自学自習がうまくいっているかどうか、
それをチェックする人がいれば、
勉強の効率を大きく引き上げることができます。
残り日数が少ない中で大学受験に挑むのです。
せっかくなら、合格する可能性の高い方に賭けてみませんか。