こんにちは、武田塾佐賀校の松下です。
今回は受験生に向けて理系科目の鬼門である数学の共通試験に向けた対策法について紹介します。
共通テスト数学はなんとなくの知識やある程度の対策では安定して高得点を取ることができない難しい科目です。そのため、きちんと対策をしている人といない人で明確な差が生まれるのです。
今回紹介する方法を実践し、他の受験生に一気に差をつけていきましょう。
対策法と注意点
共通試験における数学は、二次試験などの他の問題と大きく異なり、指定された解法に乗っ取って解答を出していく誘導形式となっています。
こういった形式の問題で高得点を取るためには、基本的な定理公式の理解や暗記をしていくだけでなく、日ごろの勉強から別解や他の人の考え方を受け入れる柔軟な姿勢を持っておくことが重要になってきます。「答えが出たから丸を付けて終わり」ではなく、もっと簡単に答えを出す方法はないか、模範解答ではどんな方法で答えを出しているのかを確認し、どんどん吸収していきましょう。
そして、もう一つ重要なのが過去問演習です。普段の勉強でいろいろな解き方や考え方を身につけた後は、実際にその考え方が共通テスト形式の問題を解くときに使えるのかを試していきます。
最初は時間をそこまで意識せず、純粋に問題が解けるかどうかにフォーカスして問題演習してみましょう。時間的な制約が無くてもあまり解けないようでしたら、基本的な定理公式がきちんと覚えられていなかったり、典型的な解法パターンの暗記などが出来ていないことが考えられるため、もう一度今までやってきた数学の参考書を一気に復習してみましょう。
次に実際に制限時間を測って問題演習をしてみましょう。時間を測ったうえでの問題演習では、問題を早く解けるようにすることはもちろんのこと、「どこで得点を稼ぐことができるのか」といったより実践的な視点を養っていくことが重要になってきます。まず各大問ごとに最後まできちんと目を通して、最終的に何の値を計算させたいのか、どの大問が一番簡単そうなのかなどを見極め、制限時間のなかで自分の得点を最大化する方法を考える習慣をつけるようにしましょう。そして各大問ごとにどの程度まで解けるようにすれば目標得点に到達できるのか、どの大問が自分にの得点源になるのかなどを問題演習をしていく中で見極め、本番に向けた作戦を練っていきましょう。
加えて、共通試験本番ではマーク用紙への記入は鉛筆で統一されています。文系科目であれば特に問題ありませんが、数学は問題用紙に計算式をどんどん書き込んでいくため、普段シャーペンで勉強している人は鉛筆で複雑な計算をすることに慣れるのに少し時間がかかります。もちろんシャーペンを使って計算をして、マーク用紙には鉛筆に持ち替えて記入をすれば問題ありませんが、1分1秒を争う共通テストの数学では、このシャーペンから鉛筆に持ち替える数秒も惜しいので、できれば普段の練習の時から鉛筆を使うように心がけましょう。
1A
数1Aでは筆頭問題として三角比や二次関数、必要条件十分条件、データの分析が出題されるほか、選択問題では整数の性質、場合の数と確率、図形の性質のうちから2つを選んで解答する形式になっています。
過去問演習をする際には、選択問題は必ずすべて練習しておくようにしましょう。自分は模試では必ず「整数の性質」と「場合の数と確率」を選択していましたが、本番で明らかに図形の問題が簡単な場合に「図形の性質」でもきちんと得点が稼げるように練習するようにしていました。それに、共通テストがいつまでも選択問題の形式を続けてくれるとは限りません。そういった本番で想定されるイレギュラーに対応するためにも、選択しないつもりの分野の問題もきちんと演習しておきましょう。
そして、各大問ごとにそして年度によって難易度にばらつきがあはありますが、「三角比」や「二次関数」の分野は出題パターンがそこまで多くなく、作業的に余弦定理、正弦定理、平方完成といった公式や式変形を用いるだけで答えが出るものも少なくないため、この分野は特に問題演習の中で確実に得点源に出来るようにしておきましょう。
2B
数2Bでは、筆頭問題に三角関数or指数対数関数、微分積分、選択問題に統計、数列、ベクトルがあります。
多くの受験生は履修の関係上、選択問題で数列とベクトルを選択して解き進めると思いますがこちらはわざわざ統計の分野の練習をしておかなくても問題はありません。
数2Bは数1Aに比べて計算量が多く、また制限時間も数1Aが70分なのに対して数2Bは60分と厳しいため、いかにスピーディーに問題を解き進められるかが勝負になります。また大問をそれぞれ見ていっても、三角関数や指数対数、微分積分、数列、ベクトルと公式や計算のオンパレ―ドで、どの大問も侮れません。
そのため、普段過去問演習を時から数1A以上に制限時間を意識して練習するように心がけましょう。
そして、共通試験は「マーク試験」であるため、「記述では若干グレーだけど答えは確実に出る公式」(例えば積分における1/12公式など)を積極的に覚えて使っていきましょう。こうすることで、計算量が膨大な数学2Bにおいても少し余裕をもって解き進めることができますし、検算に用いれば計算ミスを減らすことにもつながります。
また、これは少し上級テクニックになりますが回答欄の形を利用することもできます。例えば求められている解答が1つで答えが2つ出てきた場合に、本来であれば何らかの条件や範囲で絞り込むことによって解答がただ一つに定まりますが、出でてきた答えが1、-1であり解答欄が アイ となっていれば答えは「-1」と確定できるのです。
二次試験で数学を使う人へ
ここまで共通テストに向けた対策の仕方を細かく紹介してきました。今まで紹介してきたようにきちんと共通テストに向けた対策をしておけば確実に本番での点数を上げることができます。しかしながら二次試験で数学を使う受験生は、いわゆる「センターボケ」と呼ばれる現象に注意しておかなければなりません。「センターボケ」とは上手に誘導形式の問題を解く練習を繰り返していると、誘導のあまりない二次試験の問題が解けなくなってしまう現象のことを指します。
この「センターボケ」に陥って二次試験の問題が全く解けなくなってしまっては困るため、共通試験の対策を本格的に始めてからも、少しずつでいいので記述形式の自分で解法を組み立てるような問題も並行して解く練習を続けていきましょう。また二次試験で数3を使う受験生は、毎日必ず数3の微積分などの計算問題を解いて、数3の微積分の典型パターンを忘れてしまわないようにしておきましょう。
そして共通試験が終わったら、二次試験までの期間はこの「センターボケ」を解消するためにどんどん記述問題を解いて自分で解ききる感覚を取り戻していきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は共通テスト数学の具体的な対策方法や注意点などについて紹介しました。
みなさんが今回紹介した学習方法を参考にして対策を積み、共通テスト本番で自己最高得点をたたき出すことを願っています。
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