こんにちは、武田塾佐賀校の松下です。
今回は理系科目の中でも特に暗記内容が少なく、「自分はセンスがないから・・・」「イメージが湧かなくて・・・」で片づけられてしまいがちです。
私自身受験期にはイメージの比較的掴みやすい力学は得意でしたが、比較的イメージの掴みにくい「電磁気」や「波動」はなかなか得点が伸びませんでしたが、「あること」を意識して問題演習をするようになってから、問題設定が変わっても柔軟に対応出来るようになりました。
それでは「物理」について、特徴や勉強法、オススメの参考書について解説していきたいと思います。
もくじ
1 特徴
物理の特徴は何と言っても「暗記量の少なさ」です。
公式や定理を片っ端から集めて来ても、他の理科科目とは比べ物にならないほど少ないです。
しかしながら、「暗記量が少ないからそんなに勉強しなくてもいいんだ!」と思ったそこのあなた、そうではありません。
物理は単純な用語や公式の暗記は少ない分、問題演習をとおしての解法パターンの定着、そして初見の状況設定を正しく読み解き、その状況をいかにして数式で説明できるかが勝負になります。
つまり、日常生活で身の回りに起きているあらゆる現象を物理学という視点からとらえ、数式で議論していくことこそがこの学問なのです。
2 勉強法
物理の勉強では、いまから紹介する3つのステップが重要になります。
いずれか1つでも欠けている場合、物理で高得点は狙えないため1つずつ確実にマスターするようにしましょう。
①問題文を正しく読めるようになる
まずは問題文をきちんと読めるようにすることです。
日本語で説明されるありとあらゆる状況において、起こっていることをその記述通りの正しいイメージに変換することが重要です。
「物理はイメージではない」という人がいますがそれは間違いです。物理学的な視点から日本語を正しく読み取った上での「正確な」イメージを持つことが物理の問題を解いていく上では何よりも重要になります。
これを出来るようにするためには、問題集などを使って問題演習をしていく中で、「自分が思っていた状況と問題文が示していた状況は一致していたのか」を毎回チェックし、相違が生じていた場合には日本語のどの部分が自分にとって理解しづらかったのかをその都度確認していく必要があります。
②状況から式を立てられるようになる
次に、把握した状況から正しく式を立てる能力が必要になります。
物理の世界では身の回りに起きていることを、式や数字を用いて説明することが基本になります。そのため、正しい理解を元に、定理や公式を使いこなして立式していく能力が必要不可欠なのです。
これを出来るようにするためには、定理や公式を正しく覚えるだけでなく、その公式に使われている文字が何を意味していたのか、エネルギーであればどこを基準としているのか、それは向きを持った「ベクトル」か向きを持たない「スカラー」なのかなども含めてきちんと理解しておく必要があります。ここがおろそかになっていると立式段階でミスが生じてしまったり、あり得ないところにマイナスをつけてしまったりという問題が生じることになります。
③自分で立てた式から答えを導けるようになる
最後に自分が立てた式を解いていく段階に入ります。これに関しては、このポイントを意識して効率よく・・・というものはあまりありません。数学や化学などでも求められる「計算力」が当然物理でも求められるのです。
しかしながら、今までのステップで状況を正しく認識でき、公式や文字についても正しい理解ができていれば明らかな計算ミスに気が付けるようになってきます。例えば答えが分数になった場合、何かの文字について極限を考えて見れば、その文字が無限大に大きくなった時、あるいは極めて小さくなった場合に答えとなる数値がどこへ向かうのかを考えることによって、それが明らかに自分の出した答えと矛盾している場合、自分のミスに気付くことができるのです。
計算力を高めるためには、問題演習をたくさんこなしていく必要がありますが、文字を濃く大きく書くことや、いつもこの量にはこの文字を使うと決めておくことによって、ミスの数を最小限に食い止めることができます。
3 おすすめの参考書
物理のエッセンス
これから物理の勉強をはじめていくぞ!という人にまずお勧めしたいのがこの「物理のエッセンス」です。
教科書レベルのやさしめな例題を用いた基礎的な概念理解から始まり、共通試験で出題されてもおかしくないような実践的な問題まで入った初学者にピッタリの一冊になっています。
進め方としてはまず基本的な定理や公式に目を通し、例題とその解説を読み込むことで式の立て方や論理の展開の仕方を勉強します。その後、そこで身につけた知識を活かして実際に練習問題を解いていきましょう。こうした反復練習をこなしていくことで物理が分かるように、そして物理が解けるようにステップアップしていくことができます。
物理 良問の風
物理のエッセンスを一通り学習し終えた人に次にお勧めしたい参考書がこの「物理 良問の風」です。この問題集では、入試においてきわめてよく出題される形式の問題の中から解けば実力の付く「良問」だけをピックアップし、問題演習を積むことができます。物理のエッセンスで基本的な定理公式が頭に入っている皆さんであれば、何とか食らいついていくことができるレベル帯の問題が多く、とはいえただ単純に公式に代入するだけではなく「この現象では何が起きているのか」「この状態において何と何が釣り合っているのか」などをきちんと考えられるかどうかを試してくるような問題も少なくありません。
しばらく考えてみて分からない場合は解説をじっくりと読み、その解説通りに解いてみてください。最終的にその解説の意図していることがきちんと理解でき、自分の力で再現できるようになればその問題をマスターしたことになり、あなたの物理力は着実に伸びていくことでしょう。
4 おわりに
いかがだったでしょうか。
物理はイメージ掴んだり、詩気を立てて計算したりするのが非常に大変な科目ですが、きちんと正しく公式を使えるようになれば大抵の問題に対応できるようになり、他の受験生と一気に差を付けられる科目になっています。
そのため、ただ何となく問題演習を積み重ねて行くのではなく、今日紹介した3ステップを常に頭に起きながら「目的意識」を持って正しい勉強、そして正しい物理に対する理解を積み重ねて行くようにしましょう。
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