みなさんこんにちは!武田塾佐賀校の本多です!
今回は、文系理系問わず選択している人が多い「生物基礎・生物」の勉強法を紹介していこうと思います。
共通テストなど特定の試験にフォーカスするのではなく、生物全体の勉強法になります。
※以下では生物基礎・生物を合わせて「生物」と表記します。
1.どんな教科かとその特徴
どんな人に向いているか
理系科目に自信がない人、早く仕上げたい人は生物をおすすめします。
短時間で結果を出せるようになるので、「支えとなる理系科目」を作りたい人に最適です。
文系も親しみやすい理系科目
おそらく生物は文系の方が選択する理系科目では最も多いと思います。
その理由としては、暗記が基本、計算が少ないということが大きいです。
そのため数学が苦手な文系の方や、物理が苦手な理系の方が選択する人が多いです。
あまりこの考えは好きではありませんが、物理と比べるとセンスなどの能力的なものは必要ないと思います。
生物を構成する5つの要素
生物は知識、計算、実験考察、論述、図を描く能力の5つの要素で構成されます。
その中でも知識の比率がとても大きいので、知識の暗記はとても重要になってきます。
そのため、一定ラインの点数が取れない時は「知識の入れかた甘かった」のであって、「やり方が分からない」ということはないと思います。
また、知識ももちろんですが、理科の中で最も記述力が試される教科でもあります。
生物とは
生物は得点源になり、かつ理科の負担を下げて他の科目で稼ぐために選択して欲しい科目です。
「他の科目で稼ぐ」というのには二つの理由があります。
ひとつ目は、生物のおかげで捻出した勉強時間で他の科目の勉強をするということです。
知識の暗記である程度の点数が取れるため、高得点を狙うので無ければ、他の科目よりも少ない勉強時間でそれなりの点数が取れます。
二つ目は、生物では満点を取りにくいということです。
その理由としては、記述問題で減点されることが多いからです。
そのため、生物の得点は正規分布のようになることが多いです。
正規分布のグラフ
平均点辺りにひとが多く、極端に点数が低い人や満点は少なくなりがちです。
2.効率的に点数を取る方法
まずは知識問題
生物の得点を上げようと思ったら、知識問題、記述問題、実験考察問題を必ず押さえておく必要があります。
生物における知識の暗記で大変なのは、生物の用語は多い・紛らわしい・覚えにくいからです。
ここで1つ例を挙げようと思います。
特訓を行っていて、よく生徒さんが混同しがちなのは遺伝子とDNAと染色体です。
遺伝子は親から子に遺伝情報を伝える物質、DNAは遺伝情報(または遺伝子)を保持している物質で遺伝子の本体とも言われます。
染色体は1本のDNA分子が何重にも折りたたまれて構成された物質です。
とても紛らわしいですよね。
そのため、暗記は暗記でも「使える暗記」をしなければいけません。
使える暗記とは、キーワードと用語をセットで覚える暗記です。
例えば先ほど出てきた「DNA」という言葉のキーワードにあたるのは「遺伝情報を保持」「遺伝子の本体」になります。
キーワードは正しい知識を導くためのヒントにもなります。
知識を覚える際には、用語だけを覚えるのではなく、必ずキーワードとセットにして覚えましょう。
また、文字だけでなく、図をかけたりイメージできるようにしておきましょう。
記述問題と実験考察問題について
記述問題には2つのパターンがあります。
1つは「○○とは何か。」というような2行程度の記述です。
このような問題は、先ほどのように用語とそのキーワードを組み合わせて解答すれば良いです。
ただ、用語を答えるのは簡単でも、用語からキーワードを使って解答するのは意外と難しいものです。
1問1答で用語を答えるのではなく、用語を見て問題文を答える演習を行ってみましょう。
もう1つの記述のパターンは実験考察問題における「この実験結果からわかることを○○字程度で述べなさい。」というような問題です。
この時、実験結果を正しく読み取り理解することも大事ですが、知識を柔軟に使いこなす力も重要になります。
生物では、高校内容でないような簡単な知識も使って解答する場面があります。
その時に、今まで入れた知識を全部使う「広く使う力」が必要になります。
「自分の持っている知識は全部使う」という柔軟な発想を持ちましょう。
3.同じ問題集を周回するべき?
次々と積み重ねる
基本的には「ほとんど答えられるようになった」と思ったら、新しい問題集を積み重ねていってください。
新しい問題集に移る理由としては、用語の問われ方は1パターンではないからです。
同じ用語を答える問題でも、使うキーワードやその表現が異なったり、1問1答形式なのか問題文に傍線が引いてあるのかなど、問題形式は様々です。
どのような形式でも答えられるようになるために、加えて記述問題でのボキャブラリーを増やすために、薄い参考書でいいので積み重ねていって欲しいと思います。
広く浅くを繰り返して、深く理解していきましょう。
実験考察系記述の多いものは例外
しかし例外があります。
それは「生物 標準問題精講」のように、大学入試の二次(個別)試験問題を集めた問題集です。
基礎問題精講は大学入試問題の中でも知識問題や簡単な記述問題が中心ですが、標準問題精講は圧倒的に実験考察の記述が多いです。
このような問題集は積み重ねず、1冊をじっくり演習して欲しいと思います。
高難易度な問題における「問題文の読み解き方」「実験結果のポイントとなる部分の見分け方」「題意に合った記述の書き方」を1冊を使って確実に身につけていきましょう。
おさらい
繰り返しですが、生物は「生物は得点源になり、かつ理科の負担を下げて他の科目で稼ぐために選択して欲しい科目」です。
生物で満点を取りたいのなら別ですが、一定以上は稼ぎにくい科目なので、生物の目標はあくまでも合格点です。
最小限の負担で合格点を確保して、余った時間で他の教科を伸ばしましょう。
理系科目に自信がない人、早く仕上げたい人は生物をおすすめします。
さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「得点が取りやすい」という点で生物をおすすめしましたが、学問としての生物は大変面白いのでおすすめです。
これを機に生物を勉強し、一人でも多くの人が生物に興味を持っていただけると嬉しいです。
「今のままでは合格に間に合わない」と焦っている方もおられると思います。
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