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【受験生向け】過去問はいつ解くのか? 解くときのポイントは?

 こんにちは、武田塾佐賀校です。

 夏も終わりに近づいて、秋がそろそろ迫ってきましたがいかがお過ごしでしょうか? そろそろ志望校合格までの道のりを逆算し始めて一喜一憂している頃かもしれません。

 今回は、志望校合格の上で超重要な過去問の扱い方について、過去問を扱う時期に着目して紹介します。過去問を適切なタイミングで適切な目的で用いると、志望校合格への距離感をかなりの程度正確に測定することができます。志望校合格を目指すすべてのみなさんにぜひ読んでいただきたいです!

過去問は最低4回解く

 唐突ですが、過去問は最低4回解くのが理想的です。下の表をご覧ください。

 

いつ解くのか

目的
受験勉強をはじめたとき 情報収集
ある程度基礎が終わり、実力がついたとき どの程度力がついているのかを確認する
過去問に挑む力がついたとき 志望校対策で何をやるかどうか決める
志望校対策のあと

合格点が取れるかどうか確認する

 過去問は①受験勉強をはじめたとき、②ある程度基礎が終わり、実力がついたとき、③過去問に挑む力がついたとき、④志望校対策のあと、の4つのタイミングで使うのがよいでしょう。それぞれのタイミングにおける目的や注意すべきことについてこれから紹介していきます。

①受験勉強をはじめたとき

 このタイミングでの過去問を解く目的は、情報収集です。

 もちろん、このタイミングで過去問にチャレンジしても、解けなくて当然です。どんな問題が出るのか、どのくらいの問題量なのか、など、志望校の情報を入手することで、モチベーションがあがるとよいですね。

②ある程度基礎が終わり、実力がついたとき

 このタイミングで過去問を解く目的は、どの程度力がついているのかを確認することです。

 ある程度基礎が終わり、実力がついたとき(武田塾のルートで言えば、日大レベル終了後)であれば、志望校の難易度判定ができます。

 大問の最初の方は解けるけれど、大問すべてを解くことは難しい状態だと思います。この状態で過去問にチャレンジすることで、「何をやれば志望校合格に近づくのか」が明確になります。

③過去問に挑む力がついたとき

 このタイミングで過去問を解く目的は、志望校対策で何をやるのかを決めることです。

 過去問に挑む力がついたとき(武田塾のルートで言えば、志望校に該当するレベルのルートを終わらせたとき)には、今の時点で取れる点数、目標点、目標点と現在の点数の差を見てください。

 特別な対策を必要としない大学の場合、合格点を取ることができるでしょうし、特別な対策を必要とする大学の場合、合格点を取ることが難しいでしょう。

 現状と目標の差を見ることで、どのような対策が必要なのか、どのような問題を解かないようにするのか(捨てるのか)などを考えましょう。目標達成のためにシビアに計画を練るのがこのタイミングです

④志望校対策が終わったとき

 このタイミングで過去問を解く目的は、合格点が取れるかどうか確認することです。

 合格点を取れた場合、何回か過去問演習を繰り返して、つねに合格点が取れるかどうか確認するようにしてください(本番当日に失点してしまうかもしれない要素をなるべく減らすことが目的です)。その後、過去問の点数を安定させるようにつとめてください。

 合格点を取れない場合分野別対策を行ってください。分野別対策をしたうえで、合格点を取れるようになったら、何回か試してつねに合格点を取れるかどうかを確認するようにしましょう。

 ①~④までのステップを踏んでも、合格点を取れない場合、原因がどこにあるのかを分析することが重要です。

 過去問でしか対策できない形式に苦しんで合格点を取れない場合、過去問の要素をひとつひとつ分解して対策し、過去問演習を繰り返すことが有効でしょう。

 また、プレッシャーに弱くパニックになって合格点を取れない場合、模試で慣れて短めの時間で演習と対策を組み合わせることでカバーしたり、難しい問題に思い悩む時間の上限を設定してパニックにならないよう工夫したりすることが有効でしょう。

過去問の解き方

 ここまで、過去問を解くタイミングに着目してお話ししてきました。それでは、過去問はどのように解くと有効活用できるのでしょうか? 

 過去問の解き方に関しては、参考になるサイトや動画などが多数ありますし、自分なりの解き方を見つけているひとも多いと思いますから、ここでは、ポイントを3点に絞ってお伝えします。

(参考になる動画)

①時間を計って制限時間内に解く

 過去問を解く上では、時間を計って制限時間内に解くことが重要です。実際の試験と同じ条件で解くことで

・制限時間内に解き終わるのかどうか

・正解するべき問題と解けなくても構わない問題の取捨選択ができるのかどうか

などを判断することができます。時間をはかることで集中して解くことができるというメリットもあります。

 また、時間内に解き終わらなかった場合、時間を延長して解ける問題があるかどうか試してみるのもおすすめです。

②記録をつける

 過去問を解くときには、日付、年度、大学・学部名、目標点(合格最低点)、実際の点数、特記事項などをメモするようにしてほしいです。

 上で紹介したように、過去問は最低でも4回は解いたほうがよいため、同じ年度の同じ大学・学部の過去問を繰り返し解くこともあると思います。

 その際に、どれくらい点数が上下したのか、どのようなところでつまずきやすいのか、などを分析するためにも、ぜひ記録をつけるようにしてください。

③問題に対する評価をする

 過去問を解いて丸つけをし終わったら、問題に対する評価を行ってほしいと思います(これは結構難しいので、ある程度の実力がついたひと向けであり、上記の内容と重なる部分が多くあります)。

 具体的には、解けた問題と解けなかった問題に分け、解けなかった問題を時間があったら解けた問題と時間があっても解けなかった問題に分け、時間があっても解けなかった問題のうち、これから対策をすることで解けそうな問題と解けなさそうな問題に分け、……というように問題を分析してください。

 これによって志望校合格のために、何をすればよいのかが明確になります。

おわりに

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 過去問は志望校合格のためには欠かせないツールです。今回の記事を読んで過去問を活用してくださる方がいれば嬉しく思います。

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