こんにちは、武田塾佐賀校の出口です。
2020年の「入試改革」以降、大学受験をめぐる状況は一変。
英検®などの資格試験の重要度が大幅に上がりました。
今や「英検®を持っていなかったので、10点分マイナスからスタートした」なんてことも!
そこで今回は、英検2級~準1級の対策方法について書いてきます。
特に高1・高2生の方、最後まで見ていただけると嬉しいです。
1.大学受験に「英検®」が使えるか、調べてみよう
高校のうちに、英検®2級は持っておいた方が良いです。
入試において、自分のアピールポイントの1つになりますし、
持っているだけで、大学受験で加点の対象になるかもしれません。
志望校での英検の使い方
実際に、志望校で英検がどのように使えるのか調べてみましょう。
① 大学の入学者選抜要項を見る
まずは「(志望校の名前) 入学者選抜要項」で検索して、
一番上のページにアクセスしてみましょう。
「入学者選抜要項」をクリックします。
② 目次から「英語外部検定試験」を探す
数十ページにわたる書類をすべて読むのは大変です。
目次から「英語外部検定試験」という名前の項目を探しましょう。
今は、このページだけ読めば十分です。
③ 使い方を見る
そのページで、英検がどのように使われているか調べましょう。
英検の利用法は、主に以下の4つに分かれています。
①出願要件 |
英検を利用した出願方式など、英検が必須の場合。 |
②得点加算 (例:早稲田大学国際教養学部[2020]) |
英検を持っていると、5~10点ほど加点される。 |
③得点換算 |
「英検2級を持っていれば、英語のテストを○点扱い」のように、 高1・高2であれば基本的に目指しに行く。 |
④みなし満点 (例:立命館大学[2020]) |
英検を持っていると、共通テストや二次試験の英語の得点が満点になる。 |
第一志望の大学入試で英検が使えるなら、
積極的に狙いましょう。
高3の受験期なら「英検®を取る余裕がない」場合がありますが、
高1・高2の場合、基本的に「英検®はとるもの」です。
2.英検®2級と準1級、何をすれば合格するの?
英検の重要性を確認したところで、
「何を勉強すれば英検に合格するのか」
重要なものは2つあります。確認していきましょう。
1.まず単語、何よりも単語
英検対策をする上で、まず対応すべきなのは単語です。
何せ、リーディングの半分以上が「大問1 語彙問題」。
「大問1が全問分かるようでなければ、英検はほぼ不合格だ」そう考えて良いくらいです。
高校の教科書が2000語~3000語レベルなのに対し、
対して、英検®2級は5000語レベル、準1級は9000~10000語レベルです。
高校の勉強だけでは、英検合格はほとんど不可能でしょう。
2.書かなければ不合格、ライティング
次に重要なのがライティング。
リーディング・リスニングは4択問題のため、分からない問題も勘で当てられます。
しかし、ライティングだけは自由記述、0点があり得ます。
英検のホームページに書いてある通り、
リーディング・リスニングが満点でも
ライティングが0点なら確実に不合格です。
英作文の対策は最低限しておくこと。これは英検®合格の必須条件です。
3.英検2級の対策
まずは英検®2級の取り方です。
英検®2級は、単語のレベルがおおよそ共通テストと一緒なので、
「英語の受験勉強を先取りする」形になります。
1.単語!単語!単語!
2級以上の英検対策は、「単語の勉強」から始まります。
大学受験レベルの単語帳を1冊取り出し、
どの英単語を見ても日本語の意味が1つ分かるレベルに仕上げましょう。
(時間が無ければ、単語帳の前半2/3くらいで構いません)
このプロセスが終われば、
「リーディングの大問1はほぼ全問正解、長文中の単語は大体わかる」
という段階まで持っていけるはずです。
英検は、単語を覚えるのに相当な時間がかかります。
勉強期間の半分を費やすくらいのつもりで行きましょう。
2.文法を最低限確認
英検®2級以上では、文法問題の占める割合は大きくありません。
しかし、英検の文章を理解するうえで、文法知識はあったほうが楽です。
簡単な参考書を使って、漏れがないかを一通り確認しましょう。
3.過去問!過去問!過去問!
ここまで終わったら、残る時間で過去問を仕上げます。
過去問を解く際は、答え合わせの後が肝心。
リスニングは、放送原稿・音源を使ってシャドーイングを行いましょう。
ライティングは、模範解答を写して、使えそうな表現を拾っていきます。
過去問を6回ほど解ければ、1次試験は十分でしょう。
4.2次試験はパターンの分析が鍵!
2級の2次試験は、とにかくパターンを掴むことが大切です。
音読は「どのような品詞の前でブレスを入れているのか」。
Q1は「答えを探す時、パッセージのどこを見ればよいのか」。
Q2は「1人目と2人目の説明をどのようにつなげばよいのか」。
Q3以降は、「どのような決まり文句を使えばよいのか」。
模範解答を参考に、自分なりの必勝法を作り出してください。
あとは、その必勝法を3回程度練習すればOKです。
参考までに、私の対策を示します。
音読:ある程度黙読して、熟語を探しておく。ピリオド、カンマ、前置詞の前で区切るが、熟語の途中では区切らない Q1:「In this way」「(by doing) so」の前を探す。 Q2: 2人のセリフはand, butなどでつなぎ、コマの間は"They decided to ~"などで補う。 Q3: 困ったらIt is important for ○○ to... For example...でつなぐ。 |
4.英検®準1級の対策法
大前提として
英検®準1級は、2級に合格するだけの語彙・リスニング力・ライティング力がなければ、合格できません。
2級を取ってから、準1級を目指しましょう。
1.単語、単語、単語、単語……
準1級でも、単語の重要性は変わりません。
英検®2級では1500~2000語程度覚えればよかったのですが、
英検®準1級ではその倍の量を覚えなければなりません。
勉強時間の2/3近くが「単語の学習」に持っていかれることを覚悟しましょう。
それだけの相手です。
大問1が満点近く取れるようになったら、次のステップへ。
2.急ピッチで過去問を仕上げる
残された時間は、それほど長くないはずです。
最低3回は過去問を解いて、「時間内に解答を終える」ようにしましょう。
3.ライティングの型を作る
最低語数が50語増えていますが、それは大した問題ではありません。
理由ごとに具体例や説明を1~2文足せば済む話です。
問題は「テーマが難しくなっている」点。
問題では「POINTS」として書くためのヒントが与えられているので、
ヒントをどのようにライティングに落とし込めばよいか、模範解答を分析して落とし込みましょう。
私の場合、次のような型にあてはめて書いていました。
《短く済ませる時》 1文目:多くの人にとって(POINTS)は重要である。 2文目:(POINTS)があれば、人々は~のように行動できる。 3文目:例えば、~のような事例がある。 4文目:だから(TOPIC)を実施することで、長期的に見れば大きなリターンが得られる。 |
《語数を稼ぐとき》 |
本番では「どう書くか」を考えず、「何を書くか」だけ考えること。
時間の厳しい試験ほど、この戦略が重要になってきます。
5.自力では難しいと思ったら
英検対策は、とにかく時間がかかるもの。
テスト作成を自力でやるのはとても大変ですし、
ライティングの自分の型を見つけ出すのも一苦労。
ライティングの添削に至っては、自力でやるのが不可能です。
そんなあなたにオススメなのが、
武田塾です。
武田塾では、英単語・英熟語の「確認テスト」を自動作成!
英検®1級を持つ校舎長をはじめとした、英語を大得意とする講師陣が、
皆さんの英検合格をサポートします!
無料の受験相談も受け付けています。
英検に合格したいという方は、是非お申し込みください。
この記事を最後まで読んでくれたあなたを、武田塾佐賀校でお待ちしています!
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。