こんにちは。武田塾佐賀校です。
今回は、受験生にとって、もっとも勉強法がわかりにくいであろう現代文の勉強法について紹介します。
現代文は、英語や数学などのように、得意科目や苦手科目として挙げるひとが少なく、「なんとなく勘で解いて点が取れたり、取れなかったりする」というひとが多い科目です。
現代文が苦手なひとはもちろん、現代文の問題をなんとなく勘で解いていたひともぜひ読んでください。
*下の動画を参考にしています。下の動画の15:16までの内容をぜひ参考にしてみてください。
現代文の重要性
大学受験で勉強の仕方がもっとも理解されていないであろう科目の現代文は、超重要な科目です。
なぜなら、文章を読んで理解する力が土台にあってはじめて、その他の科目の勉強もできるからです。
たとえば、英語の問題も、英語⇒日本語になおせたとしても、日本語自体が理解できなければ、解くことはできません。
また、倫理や政治経済などの科目などでは、リード文などを読んで、リード文の内容に合う選択肢を選ぶ問題を解く際にも、文章を読み解くことができなければ解答できません。
さらに、現代文の力は、これからの人生の読み書きにかかわる場面においても役立つことになるでしょう。
現代文の問題を解けるとは?
現代文の問題を解けるとは、どのような状態を指すのでしょうか?
答えは、現代文の読み方と解き方を身につけている、ということです。これから詳しく見ていきましょう。
現代文を「読める」
現代文を「読める」とは、
・現代文の文章を読んで意味が分かる
・文章を読んでいるあいだ集中力が持つ、時間内に文章を読み終わることができる
ような状態にあることを指します。
もし、現代文の文章を「読めない」ようであれば、
・簡単な教材や短い文章での練習
・読み飛ばしを避けるために音読する
などの対策を取る必要があります。
現代文を「解ける」
現代文を「解ける」とは、
・問題に応じた「読み方」ができる
・マーク式/記述式/論述式など、それぞれのタイプの問題を解くことができる
ような状態にあることを指します。
同じマーク式の問題でも、共通テストや私大では傾向と取るべき対策が異なります。
今年行われた第1回共通テストは、昨年までのセンター試験と大まかな傾向では変更がありませんでした(詳しくは、こちら)。センターのような問題では、選択肢の切り方、間違えさせ方を理解することが重要です。
一方、私大の場合、MARCHレベルでは、文章自体の難易度はそこまで高くないため、本文を正確に理解することが重要になります。
同じ私大でもより上位の早稲田レベルでは、文章自体も、選択肢も、難易度が高いため、本文を正確に理解することに加えて、選択肢の傾向を掴むために、演習を行う必要があります。
また、記述式/論述式の問題は、国立大で課されることが多いです。とりわけ、論述で課されることの多い要約問題にかんしては、演習を重ねる必要があります。
このように、それぞれの問題を「解ける」ようになること、それぞれの問題の「解き方」を知ったうえで問題に応じた「読み方」をできるようになることが重要です。
どのようなジャンルの対策をするべきか?
先ほども述べたとおり、
現代文を「読める」ようになるためには、簡単な教材や短い文章での練習、読み飛ばしを避けるために音読すること、
現代文を「解ける」ようになるためには、マーク式/記述式/論述式などの問題の特徴を理解すること
が重要になるのですが、具体的には、どのようなジャンルの勉強をすればよいのでしょうか?
現代文の問題を解く上では、漢字、語句の意味、読解のルール、(+文学史)などを理解している必要があります。
より具体的には、
・漢字であれば、頻出の漢字の読み書きと意味の理解ができるようになること
・語句であれば、語句の意味を理解して言葉で説明できるようになること
・読解のルールであれば、対比表現や相同表現、置き換えなどのルールを理解して文章を整理できること
によって、はじめて現代文の問題を「解ける」ようになります。
したがって、地道に漢字の読み書きの練習をしたり、語句の意味を覚えたり、読解のルールを理解したうえで問題を解いてみたりすることが対策として必要になってきます。
(ちなみに、武田塾では、志望校に応じて漢字・語句・読解・演習などの各分野の参考書を選定して、生徒に解いてもらっています。詳しくは、こちらのサイトを参考にしてみてください)
現代文を勉強するうえでのポイント
ここまで述べてきましたが、授業を受けたり、問題を解いたりするうえで、具体的にはどのようなことに気をつけて勉強すればよいのでしょうか?
勉強法にかんしては、さまざまな本やサイト、動画などで述べられていることも多いですし、自分にあったやり方を身につけてほしいため、ここではポイントを3点だけお伝えします。
①初見の点数は気にせずにじっくり復習する
現代文のような難解な問題文を解くときには、初見の段階では、問題を完全に解くことができなくても、あまり気にしなくてよいです。
もちろん、将来的には、初見で問題を解くことができるようになることが理想ですが、勉強を開始した当初はあまり気にする必要はありません。
むしろ復習に時間をかけて、自分よりも現代文が得意ではないひとにたいして問題文の解答の根拠を答えることができるかどうかをチェックするとよいでしょう。
②正解を正解として受け入れる
正解を正解として受け入れること。これは、出題者の意図に沿ったかたちで、正解へと至る論理的な筋道を辿る、ということです。
たとえば、選択問題で、よく似ていてどちらもが答えとして妥当しそうな選択肢があったり、記述問題で、どの要素を記述に含むべきでどの要素を記述から外すべきか迷ったりすることもあるでしょう。
そのようなときに解説を読んでも、なぜその解答に至るのか、納得できないこともあると思います。そのようなときには、一旦、自分の問題文の読み方を離れて、正解を正解として受け入れたうえで出題者の観点で解説を読みなおすようにしてください。
解説があまり充実していない場合などには、これは結構難しいことでもあります。
(ちなみに、現代文の問題集のなかでも、解説が充実しているものに、『現代文読解力の開発講座』があります〔過去の紹介記事〕。このような解説のくわしい参考書を用いるのも、現代文の読解の論理をつかむうえでは重要です)。
あまり納得できない場合には、自分よりも読解能力の高そうな先生や講師などに質問してみるのもオススメですよ。
③1日1題解く
現代文がとくに苦手だという方にオススメしたいのが、1日1題解くことです。
現代文の読解力は毎日訓練していくことで少しずつ向上していくひとが多いです。
そのため、現代文を一気におこなうよりも、現代文を少しずつ勉強して継続していくことが効果的です。たとえば、現代文を1週間のうちに1日で7題解くよりも、1日1題解いていくことのほうがよいでしょう。
また、あまりにも苦手な場合には、出題された文章を音読して、どれくらいスムーズに読むことができるのかを判別してみてください。
音読することができるスピードは読解のスピードに影響をおよぼすため、すらすら読むことができないひとの場合、音読の練習を重ねてみてください。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
現代文は勉強のうえであまり重視されず、勉強の仕方がわからないと思われがちですが、超重要な科目です。今回の記事が参考になればうれしく思います。
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