こんにちは。武田塾佐賀校です。
7月中旬に入りかけていますが、いかがおすごしでしょうか。高校3年生は部活動も一区切りを迎え、勉強に集中しはじめている頃かと思います。
今回は、これからの未来に大学受験を迎えるひとに向けて、2025年度(令和7年度)から大学入試共通テストがどのように変化するのかを紹介したいと思います。
(*今回の記事は2021年6月16日までに公表されている情報に基づいて作成しています。変更される可能性があるため、注意深く報道などに目を向けるようにしてください)
なぜ変わるのか?
現在、大学入試は大きく変わりつつあります。
その理由としては、学習指導要領が新しく改訂されたことが挙げられます。学習指導要領とは、全国どこの学校での一定の水準が保てるように、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。およそ10年に1度改訂されていて、教科書や時間割はこれをもとに作られています。
とりわけ、今回の改定では、情報技術の社会への浸透などを受けて、「基礎的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」をバランスよく育成することが重視されるようになりました。
新しい学習指導要領は、高校では2022年度の入学生(執筆時では来年の高校1年生)から実施されることとなります。
高校の授業はどう変わるのか?
高校の授業がどのように変化するのかに関しては、詳しくは、こちらを参考にしてください。
大きく3点にまとめて紹介します。
①地歴における「地理総合」「歴史総合」の必修化
これまでのカリキュラムでは、「世界史A」「世界史B」のどちらかと、「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」のいずれか1科目が必修でした。
しかし、これからは「地理総合」「歴史総合」「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」の5科目体制となり、新しく「地理総合」と「歴史総合」が必修科目となります。
これまでは世界史が必修でしたが、地理が必修となる点が異なっていますね。
②公民における新科目「公共」の必修化
これまでのカリキュラムでは、「現代社会」「倫理」「政治・経済」のいずれか1科目が必修でした。
しかし、これからは「現代社会」は廃止され、新科目「公共」を受けなければならなくなります。
③数学における「数学C」の新設。「統計的な推測」の数学Bでの必修化
これからは「数学C」が新設され、これまで「数学B」で扱っていた「ベクトル」「式と曲線」「複素数平面」などの内容が数学Cに移行します。
また、数学Bで「統計的な予測」が必修化され、数学Ⅰで扱う「データの分析」では仮説検定(ある仮説に対して、それが正しいのか否かを統計学的に検証する手法)も扱うなど、統計学的な知識を多く学ぶこととなります。
大学入試共通テストはどうかわるのか?
大学入試共通テストは2025年度の実施分から新学習指導要領に基づいたテストに変化します。
詳しくは、大学入試センターによる発表、河合塾による入試情報なども参考にしていただきたいのですが、ここでは3点にわけて大きな変更点をお伝えします。
①地理歴史・公民科目の6科目への再編
(出典;河合塾HPより引用)
新学習指導要領にしたがって、共通テストでの出題科目は
・「地理総合、地理探究」
・「歴史総合、日本史探究」
・「歴史総合、世界史探究」
・「地理総合、歴史総合、公共」(公共1科目と地理総合or歴史総合のいずれか1科目)
・「公共、倫理」
・「公共、政治・経済」
の6科目編成となります。
「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」の地歴の選択科目、「倫理」「政治・経済」の公民の選択科目が単独では出題されず、「地理総合」「歴史総合」「公共」などの必修科目との組み合わせで出題されることとなります。
これからは地歴公民の必修科目の学習もかなり重要になってきますね。
また、選択科目の内容も従来の「地理B」「日本史B」「世界史B」の内容とは大きく異なる可能性が高いため、注意する必要があります。
②「数学Ⅰ・A」「数学Ⅰ」「数学Ⅱ、数学B、数学C」の3科目体制への変更
数学は「数学Ⅰ・A」「数学Ⅰ」「数学Ⅱ、数学B、数学C」の3科目体制へ変更となります。
中でも「数学Ⅱ、数学B、数学C」のうち、「数学B、数学C」の出題範囲が
・「数列」「統計的な推測」(数学Bの内容)
・「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」(数学Cの内容)
の4項目から3項目を選択し、解答するものとなっており、文系の受験者にとっての負担が大きくなることが予測できます。
③新科目「情報」の新設
2025年度の大学入試共通テストから新科目「情報」が創設されます。
これは新学習指導要領で必修科目となっている「情報Ⅰ」に対応した科目で、「未来投資戦略2018」において、新学習指導要領に追加されることとなりました。
どれくらいの数の大学が「情報」を共通テストの科目として課すのかはまだ不明ですが、2025年度以降に情報系の大学・学部を受験しようとしている方などはチェックしておいてください。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
2025年からの共通テストがこれまでのセンター試験や共通テストとは、大きく異なることがお分かりいただけたと思います。大学入試センターのHPでは、2025年度(令和7年度)以降の共通テストのサンプル問題も記載されているため、気になる方はチェックしてみてくださいね。
繰り返しになりますが、2025年度以前と2025年度以後では、大学入試が大きく異なります。現在のカリキュラムで勉強しているひとが2025年度以降に受験すると、負担はかなり大きくなります。できるだけ2024年度までに合格を掴み取ることをおすすめします。
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